見出し画像

Spurs ドラフト2

先日、場末のラーメン屋で我々はサンアントニオスパーズがGM、ブライアンライト氏に接触することに成功しました。ブライアンライト氏の構想やドラフトにかける熱意が皆さんに少しでも伝わればと考えています。

インタビュー

こよーこ:コンバンハ。ブライアンライトGMですか?

ブライアンライト:トンコツショウユチャーシューアジタマノリ3マイヤサイマシアブラカラメで。ああ、そうだ私がブライアンライトだ。僕のファンかい?

こよーこ:いいえ、違います。食べながら少しスパーズのお話を聞けたらと思いまして。

BW:いいよ、なんでも聞きな。今ならなんでも答えちゃうよ。

こよーこ:ではお言葉に甘えて。ドラフトの方針みたいなものを教えて頂きたいです。

BW:いきなりヘビーな質問だね。ドラフトの方針には優勝への道筋みたいなものが関係しているんだ。

こよーこ:優勝への道筋、と言いますと?

BW:そうだね。例えばドラフトでスター選手を獲得、その選手を中心に少しづつチーム作りを進めて優勝を狙うというのも1つの道筋だ。ただ、ドラフトで獲得した選手を信じてチームの中心に据えるのは難しい。芽が出なかったら何年も下位争いを続けることになってしまうからね。だからFAやトレードで既にスターになった選手を集め、ドラフトでは足りないポジションや即戦力を補って優勝を狙うチームもあるんだよ。その他にもいくつかの優勝への道筋があると僕は考えているんだ。

こよーこ:なるほど。ではスパーズはどのような道筋で優勝を目指しているんですか?

大将:ヘイ!オマチッ!

BW:ズズッ! そうだねぇ…ズズッ! 今のスパーズにはスーパースターがいないのは分かるよね?これから誰かが飛躍的に成長する可能性もあるけど、今のところその片鱗は感じられないというのが本音だ。だから優勝のためにFA、トレード、ドラフトのどこかでスター選手を獲得しなければいけない。でもFAでスターは来てくれないし、トレードでの獲得もチームが勝てないままだと難しい。足元見られちゃうからね。じゃあどうするのかってとこなんだけど、その前に タイショウ!カエダマ!

大将:ヘイ!カエダマイッチョウ!

BW:で、なんの話だっけ?

こよーこ:スパーズがどうやってスター選手を獲得するかです。

BW:ああ、そうそう。それなんだけど、今のロスターを考えると2つの方法があるかなと思うんだ。1つはロスターバランスを考えて優秀な選手を獲得、チームを強くすることでトレードやFAでのスター選手獲得の確率をあげるといった方法だよ。強いチームにいる選手は欠点が隠されて良く見えるからトレードもしやすいしね。今のスパーズは弱いとは言え、それはロスターバランスの偏りによるものだと思う。ビッグマンの補強やシューターを獲得すればPO進出は十分可能なはずだ。この方法で行くなら今年のドラフトはビッグマンを獲得するよ。

こよーこ:ロスターバランスに関してはブライアンライト氏の責任では?

BW:HAHAHA!悪いのは全てモリスさ。やっぱり人間性は大事だね、再確認したよ。

こよーこ:しかし、昨ドラフトもガードをピックしましたよね?
コロナ関係で先が読みづらいシーズンだったとはいえ、若手の育成にかける訳でもなく微妙な順位でシーズンを終えています。これを見るとスタッフ間での優勝への道筋の共有が出来てるかも怪しいです。

BW:それに関してはスパーズのディフェンス低迷が背景にある。伸び代が大きい、かつディフェンシブな選手が欲しかったのさ。順位的にヴァセルを取ったのは間違っていないと信じているよ。
若手の育成と勝利のバランスはとても難しい。ただ、我々は勝利の中でこそ若手の成長があると思っている。POに出れなかったのは誤算と言えば誤算だがね。

こよーこ:ほーん。それでスパーズの優勝への道筋の話に戻すけど、もう1つの方法はなに?

BW:それはひたすらくじ引き作戦さ。スターが引けるまで地道に引き続けるんだ。この方法をとる時に大事なのはブレないこと。可能性を感じるならロスターバランスを崩すことを恐れてはいけない。そして、軸にする選手が決まったら周りを固めるんだ。スター選手さえ居れば一緒にプレーしたいとFAが来る可能性も高まる。かなり現実的な方法だろう?一時的にガード過多になりやすいという欠点もあるがね。

こよーこ:それはどうしてですか?

BW:ガードの方がスター候補が多いはずだからだよ。これは、それぞれのポジションの身長と世界の平均身長を見れば明らかさ。母数が多い方がより優れた選手が排出されやすいのは当然だ。他にも、現代NBAにおいてセンターというポジションはスター級になる難しさ、成長曲線の見えづらさ、ディフェンスで大きく足を引っ張る可能性などの問題点もある。優勝のためにドラフトガチャを続けるならセンターを取るのは賢明じゃないと僕は考えているよ。人によって考え方は違うから他のGM達はそんなことないと言うかもしれないけどね。本当のことを言えば僕もウイングのエースが欲しいさ。でもチームのための最善を考えるといつもガードになってしまうんだ。

こよーこ:じゃあ今年もガードですか?

BW:それは秘密さ。ディフェンスを捨ててオフェンシブなチームを作るのも魅力的だね。とにかく点を取る事に特化するのも面白い。最近のNBAは終盤になると点の取り合いになることが多いからね。オフェンス力を伸ばすことから始めて、FAで獲得したディフェンシブな選手によってチームのディフェンス力を一気に伸ばすのも楽しそうだろう?今年でベテラン陣の契約が切れてロスターの枠が大きく空く。ここらで大暴れしようと思ってるよ。

こよーこ:サマニッチは?

BW:質問は以上かい?じゃあラーメンも食べ終わったことだしそろそろ帰るよ。ドラフト楽しみにしててね。バイバーイ!

そう言い残してブライアンライト氏は夜の街へ消えて行きました。

2021年ドラフト、スパーズが誰を取るかは分かりませんが、私達に出来ることはブライアンライト氏を信じることなのではないでしょうか。

ブライアンライト プロフィール

Brian Wright
30代 男性

好きな食べ物:ラーメン、ピザ

座右の銘:ガードにあらずんば人にあらず

ロスター(2021-22)

6-1   Tre Jones
6-4   Derrick White
6-4   Lonnie Walker IV
6-4   Dejounte Murray
6-5   DaQuan Jeffries
6-5   Devin Vassell
6-5   Keldon Johnson
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
6-9   Drew Eubanks
6-10 Luka Šamanić (WS 6-10)
7-1   Jakob Poeltl


※私の文章には書かれていない「たぶん」「きっと」「そんな気がする」が溢れています。見当違いでも許してね!パッション!!パッション!!

いいなと思ったら応援しよう!