【30日目】我以外猛スピードで息をしてなにかの役にたっているのね
就活をしていて、大企業にもクリエイティブ系の仕事にもつけないとわかった。
ずっとコピーライターになりたくて勉強してきたけれど、
大学のレベルとしても無理だとわかってきた。
まあ、そもそも大企業や広告代理店のハードさに勝ち抜くほど頑張れない人間ではあるだろうし、もういいのだ。
そう思って就活を頑張ったけれど、
結果入社ができたのはモラハラ体質いじめっこ体質の会社だった。
わたしは壊される前に退職した。
人生としては汚点ばかりだ。
虚しいほどに、頑張る方向性を間違えて生きてきた。
だけど、それでも普通の人にもなれない。
なりたくない。
そう思っているからか、仕事をうまく選べない。
もっと素敵な仕事がしたいって思ってしまう。
結局はずっとコピーライターに憧れていたから、
他のお仕事は『逃げた先』に思えてしまう。
もっと、何か、いいものに。
もっと、何か、素敵な。
もっと、何か、尊敬されるような。
自慢されるような仕事に就きたい。
実はそう考えているのだろう。
職業に貴賎はない。
ない。
低給料と高給料があるけれど、むしろ低給料とされてしまっている職業の方が大事で大事で仕方がない。
介護や保育などの職に就く人の給料がもっと上がることを望んでいる。
どの仕事も必要で大事だと思っている。
なのに、わたしは就きたい仕事がわからない。
どんな仕事も面白そうと思って就活をできていたのに。
ああ、兄と比較してしまっているのか。
兄はいい会社に入った。
有名な出版社に入って、すぐに本を作っている。
業界人として、素敵な関わりを持って、大変そうだけどとても充実してそうで、
ひどく羨ましく、活躍は嬉しいのに、悲しくなる。
みんなの自慢の兄。
自慢で、素敵で、素晴らしい人。
超早期退職をしてしまったことで、
そこに対するコンプレックスが肥大化してしまったのではないだろうか。
何もできない、不良品な自分として、
生きていくことに耐えられないから、
何か一発逆転で、尊敬されるような珍しくてすごい職に就きたい。
そう思っているのだろう。
大学も『大阪芸術大学』に進んだのは、
兄との比較がしにくいようにするためだったのではないか。
だから、作家になりたいし、短歌を頑張っている。
賞を取れば、一発逆転が、下剋上が、できると信じているのか。
いや、実際はそんなことが起きないということも理解している。
それゆえに、わたしは腐っていくのだろう。
苦しい日々で、何を頑張ればいいのかもわからなくなって、
大事な何かが消えていきそうな海の中にいる。
慎重に一歩一歩、普通の日々の楽しさに気づいて笑っていたらいいのだけど。
刺激を求めてしまうし、
何にもなれない。
燻っていたくねぇ!!!
動け、自分。死ぬ気で何かをやってみろ。
そう思って、大学生の4年間は頑張ろうとしたし、頑張っていた。
でもわたしは今、何もできない。
自分の中の火が消えてしまったようで、寂しい。
生き返れ、わたし。