ナイトサイクリング@板橋(前編)
某日 21:00 西高島平
夜、笹目橋を渡り、戸田市から笹目橋を渡り板橋区へ。笹目橋は首都高速池袋線と並走していて、スピードを出して通過していく自動車の音が絶えない。橋を下ればそこはもう板橋区、目の前には都営三田線と終点、西高島平駅が見える。かつて東武東上線との直通が計画され、本来はここから先にも線路が伸びているはずだった。都立高島高校の学生だろうか、自転車を押して歩道橋を登り、成増方面へと都道を跨いでいく。私も、愛車(自転車)に跨り、ルートを決めずに「面白そう」と思った方へと漕ぎ進める。ナイトサイクリングの醍醐味は、夜であるために道がわかりづらいところにある。分岐ごとに、面白そうな方へ。地図を見るのは基本NGだ。自分の直感で進んでいく。
21:10 歩道橋を下る
首都高速池袋線の直下に敷設された歩道橋、左側には車両が通れるくらいのスペースがある。ちょうど、片側通行の道路として使えそうではないか。
しかし、このスペースは立ち入れないように封鎖されていた。未成施設かそれとも準備施設か。
歩道橋の上からの一枚。板橋に全く馴染みのない私はこの景色に見える街がどうなっているのか想像はできない。夜なので地形も想像が難しい。
21:20 住宅街
荒川から少し離れれば武蔵野台地とぶつかることになった。丘の麓に建つ家は、階段で2階の玄関に登っていく仕組みだった。画像からわかるだろうか。1階は駐車場、2階からが居住スペース。起伏のない土地で育った私には新鮮な光景だった。どの辺りだったのかはわからない。
21:40 どこかのアンダーパス
板橋を「板橋っぽいな」と思わせる街並みたらしめているものは何だろう。東東京とは明らかに異なる雰囲気はどこから生まれているのだろう。同じ外周の区部でありながら、私の地元とは異なる雰囲気を楽しみながらアンダーパスをオーバーパスする歩道橋を渡る。実は、ここに至るまでに丘の上の住宅街を走ったのだが、写真を撮り忘れてしまった。否、写真に残そうと思えなかった。馴染みのないこの地域、一生訪れないであろうで小さな路地に集中したかった。
21:45 国道・都道・高速
3つの大きな幹線道路が合流する、巨大な交差点、立体交差や防音壁、「街」からは隔離された道路だけの空間に足を踏み入れる。
防音壁やコンクリート、橋脚、幹線道路に囲まれ、街からは隔離された巨大交差点。自動車はスピードを出して通過していく。そんな道路と道路の間の「島」のような空間には、大量の何かが敷かれていた。自動車を運転していればここには絶対に気付けない。一見、公園に見えるこの空間。どこかに入口があるのだろうかと思い探したが、入口はみつからなかった。この場所に行くには、歩行者侵入不可の幹線道路を強引に進んでいくしか方法はないようだった。道路からは見えない。入れないそんな場所であるのに大量の丸が敷き詰めれれていた。コンクリートに囲まれた巨大交差点に少しでも彩りを与えるために設置されたのだろうか。
巨大交差点を歩道橋を使って抜けると謎のオブジェが出迎えてくれた。製作者には失礼かもしれないが、、、、、、はっきり言って不気味だった。
猫タイム。夜道に猫が佇んでいた。私は、通りすがりの他所者、彼(彼女?)はこの地域に住み続ける猫だ。目上の猫には一礼してから失礼のないようにこの道を抜けていった。猫は私に興味はないようだった。
後編へ続く。
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