見出し画像

イギリスで、元主婦が45歳でプログラミングを学び始め、47歳でエンジニア転職した話 3 : 受けたアドバイスや学び

Growth mindset

スクールで一番最初に学んだのは、Python でも JavaScript でもなく、growth mindset でした。
Growth mindset とは、自分を型にはめない考え方、自分は成長できると信じるマインドセット、との理解です。
「私はこういう人間だ」「私にはこれはできない」で終わらせるのではなく、
「私はこういう傾向があるけれど、努力することでそれは変えられる」
「今の私にこれはできないけれど、努力すればできるようになる」
といった広がりのある捉え方。
つまりは単に前向きな姿勢でしょ、と思えなくもないですが、この考え方について、1時間みっちりと、ディスカッションを含んだレッスンを受けたのはとてもいい経験でした。
息子たちにも growth mindset を知ってほしいと思い、説明しかけたところ、「知ってるよ、学校で習ったもん」とのことでした。
日本でも成長マインドセット、と訳されているようですね。

女性エンジニアたちのアドバイス

採用過程が4ステップ(適性検査+3回面接)があるところで、最終面接後にお祈りされる経験を2回しました。
今振り返ると、2つとも迷いを抱きながら進めていた件だったし、お祈りされていなければ大好きな今の職との出会いはなかったので、結果的にありがたかった。けれど、それは今だから言えることで、当時は、メンタル撃沈。
撃沈した当日の夜、自分を奮い立たせて、イベントに参加しました。
ソフトウェア開発者のローカルコミュニティによる、「カフェでクラフトをしながらソフトウェア開発について語り合いましょう」というユニークなイベント。手芸が苦手な私は、折り紙セットを持って参加しました😂(しかも鶴しか折れない、だめだめアラフィフ)女性限定ではなかったのですが、集まったのは女性エンジニアたち、6名ほど。私以外の皆さんはレギュラーだったようですが、私は皆さんと初対面。ですが、「最終面接をした会社に落とされた直後」という事実がアイスブレーカーとなりました(そりゃ衝撃的なネタですよね😂!!)
優しい彼女たちがくれたアドバイスの一つは、スキルアップ/個人開発をする過程で、学んだ内容を記録してブログとして公開するとよい、というものでした。知り合いに、それがプラスとなり就職が決まった人がいるとのことで。
成長してゆく過程を見せることができるし、表面的になりがちな採用プロセスで、より自分のことを知ってもらえる、そう考えるととてもいいアイディアですよね。
スクールのクラスメートでも、LinkedInブログを書いている人がいました。私と同じ40代女性で、なんと未経験から大手ヘッジファンドに就職。自己アピールがすごく上手い人でした。
結局、私は技術ブログ開設には至りませんでしたが、githubに学びの過程を記録しました。今の職の2次面接で、面接官がgithubを事前に見てくれていて、私が書いたことに関して質問されました。採用担当の方々がgithubを見ない場合も多いかと思いますが、記録は自分のためにもなるし。


自分を語るソフトウェア開発

女性を積極採用している某社からlinkedin経由でイベントのお誘いがきて、参加してみました。私のほかはソフトウェア開発やサイバーセキュリティを専攻している大学院生ばかりだったので、なぜ私が呼ばれたのかいまだに謎です😂 私にAWS資格をすすめてくれた女性エンジニアも、この会社の方でした。
立食パーティ形式のネットワークタイムがあり、そこで、私が通っていたスクールの卒業生だという女性エンジニアCさんと知り合いました。
Cさんは大学で考古学を専攻して化石発掘などに取り組んでいたそうです。そんな彼女は、大の恐竜好き。
スクール在籍中の個人開発プロジェクトは、そんな彼女の情熱を込めた、ジュラシックパーク的な恐竜脱走ゲームだそうです。自分の好きなことなので、情熱をもってプロジェクトの説明を延々としたら、採用された、と仰っていました。今は big data に関わるプロジェクトをしているそうです😍
「何か情熱をもてるようなものを開発して、面接ではそれについて熱を込めて話すといいよ」とアドバイスしてくれました。
別の卒業生の方も、似た話をしていたのを思い出しました。
「僕はブラジル人だから、コーヒーにこだわりがある。そんな背景をもとに、Googleマップと連動させて自分のロケーション付近のカフェが表示されるアプリを作った。個人開発のテーマは、自分自身のバックグラウンドを物語ってくれるものにするのがおすすめ」

私はマグカップ収集癖があるので、AIがデザインしたおもしろマグカップの仮想ネット販売サイトや、40歳以上の女性のための仮想キャリアコミュニティサイトのデザインを作ったりしました(こちらは一緒にやろうと言ってた友達が忙しくなり、デザイン止まりですが、figmaを学ぶ経験ができました)

いいなと思ったら応援しよう!