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日本生まれ、日本育ちの私がイギリス人になった話5 イギリスとの縁

私の経歴を少し説明すると、文系出身で、日本では編集関係の仕事をしていました。大学院の時にイギリスに交換留学。大学名は伏せますが、イギリス国内2大有名大学の一つです。当時は、イギリス国内で最も難易度が高い大学でした。(今はランキングなど見ていないのでわかりません)それゆえ、周りが変わり者ばかりで、日本で変わり者と言われることが多く友達があまりいなかった私と非常に波長が合い、生まれて初めて、友達がたくさんできました。
(*これは20年以上も前の話です。きっと、今は、学生の層もガラッと変わったのでは・・。 当時いたようなQuirky な人たちより、都市部の裕福な家庭で育った、スポーツもできる陽キャが多いかもしれません(勝手な想像です😛))
そんなイギリス留学生活はとても心地よかったのですが、それは「寮にすむ交換留学生」という、特殊で恵まれた環境がなせるものだろうと思い、社会人としてイギリスに住みたいとまでは思いませんでした。そして交換留学終了後、すんなり帰国し、東京で就職。ですが、留学時代の友達の友達などといった縁で、東京でイギリス人をはじめ欧州人の友達ができ、仕事でも私生活でも英語を使った生活をしていました。東京にいながら、いろんな国の人たちと出会い、遊び、適度に仕事をし、20代半ばを過ごしました。東京生活ってこんなに楽しいんだ!と初めて思いました。そんな中、友人の紹介でイギリス人(スコットランド人)の夫と知り合いました。
日本に住んでいたし、夫とは基本的な部分(ど田舎育ち、公立教育オンリー、基本オタク)が同じで価値観も似ていて、国際結婚ということに全く気負いなく結婚。
そのまま大好きな東京で暮らしていくものと思っていました。
ところが、突然、夫が
「ロンドンオフィスで良いポジションを打診されたんだ、ロンドン行かない?」
と。私は東京生活が気に入っていたので大反対しました。でも、結局、「いいじゃない、お母さん遊びに行きたいわ、ロンドン」との実母の鶴の一声がきっかけとなり、引越しに承諾しました。
私も夫も20代で若かったし、ロンドンを経由してまた東京に戻るかもしれないし、あるいは別の場所に行くかもしれない、くらいの気持ちで移住。
ですが、子供ができてからは全て子供を軸に考えるようになり、気がついたらイギリスに住み続け、果てはイギリス人になることに😀
でも、イギリス人になろうとすんなり思えたのは、もちろん職という人参が目の前にぶら下がっていたこともありますが、イギリス人になることに抵抗がなかった、イギリスと波長があったことも背景にあります。

市民権授与セレモニーの日、夫がカードをくれました。そこには、
「今朝、僕は日本人の妻の傍で目覚めた。けれど今夜は、申し訳ないけれどイギリス人妻と寝室を共にするよ」
と書かれていました😀 私たちは日英夫婦ではなく、英英夫婦になりました。


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