家具屋はアーティストではない

こんにちわスナッチです。
僕は昔特注家具の工場で働いていました。怪我して辞めてしまったのですが、僕が家具屋になりたいと思った時からずっと思っていることがあるので書きたいと思います。

家具屋はアーティストではない

家具とは日常だと思う。消費者からすると家具は消耗品。人によっては安くて可愛いもの、高いけど長く使えるもの、そんなふうに考えて選んでいる人もいると思う。日用品、つまりフライパンやマグカップと同じ。

家具屋のブログを見るとなんだか高貴な感じのする文章を書いてる人が多いような気がする。さっきも「ペーパーコード、10年持つようにできないなら編むべきではないのか...」とかポエムみたいなインスタグラムポストしてるとこ見ましたけど。練習するか外注しろよ。あと首都圏のインテリアショップもそういう雰囲気あるよね。「家具という既成概念を壊す...」みたいなの。意味わからん。

自分で職人と言うな

自分で家具職人って言う人って恥ずかしくないのかな?僕は昔見た本である大工がインタビューされていて、仕事を見たインタビュアーが職人ですね、と話したらその方が「職人かどうかはわからない。何十年もやって死ぬ前にようやく職人になるのかもしれない」と言っていてカッコいいと思いました。自分で名乗るのはおこがましいんだと思った。
本田宗一郎は職人が嫌いと言っていました。新しいことを嫌がるから、と。昔の仕事のやりかたをやり通して効率も考えずに作業するからって。そのとおり。

家具屋はバンドマンと同じ

今働いている家具屋はソファメインで作ってるんですが、ほぼみんなコアな音楽ファンです。人間性もバンドマンと近いものがある。
僕の知る家具屋のオーナーとかバンドやってた人が多いですしね。根っこで通じるものがあるんでしょうね。
バンドマンって自分らのことアーティストって言いたがらないでしょ。

無駄に敷居を高くするせいで若者がやらない

家具職人のイメージがその仕事に対して一本の情熱を持って命をかけてやってる
みたいなの雰囲気ありすぎて面接に来ないだろ。
そのくせ給料も安いから悪循環。自分で自分の首を締めてるのにいい加減気づいてくれ。


いかがでしたでしょうか。一番の問題は若者がこの仕事をやろうと思えないということです。
今すぐ職人と名乗るのをやめてインスタに犬のうんこの写真アップしろ。

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