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【中小企業の採用マニュアル】⑧採用フローの全体設計(後半)
「採用って、どこから手をつければいいか分からない…」に応える「中小企業の採用マニュアルnote」へようこそ!
「採用フローの全体設計」の前半では、母集団集団形成の考え方や採用の全体最適という話をしてきました。第8回は、「採用フローの全体設計(後半)」。いよいよ、採用の選考プロセスそのものに入っていきます。
1.選考プロセスの設計
中小企業の選考プロセス設計とは、どのように学生と出会い、恋愛をし、相思相愛を作って内定・入社を迎えるのかという全体の流れを描くこと。加えて、それぞれのフェーズの目的を定めいきましょうという話です。
例えば、母集団形成では、インターンシップやナビサイトなどを含めたプロセス。そこから、会社説明会→1次選考→2次選考→最終選考→内定出し→内定者フォロー→入社といった全体の流れです。
2.選考プロセスの目的設定
カウテレビジョンの例で言うと、インターンシップの目的は、まずカウテレビジョンという会社を知ってもらうこと。「知らない」から「知る」フェーズに上がるというのが目的の一つ。
二つ目は、会社の仕事の楽しさを知ってもらうということです。
会社説明会の目的は何かと言うと、創業秘話に触れて共感をしてもらおうということであったり、社員の働きぶりに触れることでカウテレビジョンの仕事に興味を持ってもらおうということです。
一次選考の目的は、求職者の声に耳を傾けて努力をとことん聴いて、彼らのことを我われがしっかり理解するというものです。
二次選考では、求職者に選考ハードルを乗り越えてもらった上で、選考を突破した・努力して勝ち取ったという実感を持ってもらうことを目的としています。
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最終選考の目的をどう置いてるかというと、相互に理解をより深めあって相思相愛になること。 他のどの会社でもなく、カウテレビジョンで働くイメージを高めてもらい、互いが「うちの会社で働いてください」⇔「この会社でぜひ働きたいです」となることを目的としています
このように、それぞれのフェーズの意味と目的を明確にしていくことが、採用の全体設計において大切です。
3.落とすより魅了
中小企業は、落とす選考よりも魅了する選考の方が大事だというお話をします。
一昔前で言うと、中小企業であっても募集をすれば何百人・何十人と人がすぐ集まってふるいにかけるのが我われ採用担当者や経営者の仕事、という時代もありました。そういう時代は当に終わり、求職者がこちらを振り向くということ自体が非常に難しい・それだけ人が減っている時代とも取ることができます。
どういうことかというと、とにかく彼らが興味を持ってくれる、あるいは彼らを魅了できる選考プロセスを設計していかねばならないということなんです。
「魅了」というキーワードについては、過去の動画「3つの魅了」で詳しく説明してます。そちらをご覧いただくと、より分かりやすかと思います。
会社説明会より一次選考、一次選考より二次選考...と、皆さんの会社のことをどんどん好きになっていく、そういう魅了に魅了を重ねていくよう選考プロセスを作ると、相思相愛になる確率がより高まるのではと考えます。
4.目的からの逆算で考える
内定出し・内定受諾から入社まで、半年~1年ほどあります。この間も「目的から逆算で考える」という考え方が非常に大切です。
例えば、内定出しは行為そのものが目的ではありません。内定を受けた学生たちが、『あぁ、この会社から内定もらえて嬉しかった!』『是非この会社で働きたい』となることが本当の目的です。
「目的から逆算」して、どのようなかたちで内定を届ければ、相手がそんな感情になるかを逆算して考えることが大切です。
内定者フォローで言うと、単に研修することが目的ではなくて、人を大切にするというメッセージを伝える・あなたが入社することを楽しみにしてますと伝えて相手と我々とが互いに心構えをしていくことの方が大事だったりするわけです。
内定者フォローをtodoタスク的にやってると、気がついたら相手のテンションが下がっているといったことがないように、ゴールから逆算で考えていきましょう。内定辞退防止という観点で、過去に参考動画を作っていますのでご覧ください。
What's next?
次回は、「インターンシップの設計」について2回にわたって考え方をお届けしていきます。どうぞお楽しみに!
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「中小企業の採用マニュアル」を最後までご覧いただきありがとうございます!株式会社カウテレビジョン髙橋の助手・牛島が執筆しています。
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