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【中小企業の採用マニュアル】 ⑪採用全体のPDCAを回そう!
「採用って、どこから手をつければいいか分からない…」に応える「中小企業の採用マニュアルnote」へようこそ!
採用の目的からスタートした全11回シリーズのいよいよ11回目。今回は、採用全体のPDCAを回すという話です。
採用活動は生き物
ひと通り採用メニューを決めていよいよタートするわけですが、採用活動というのは生き物なんです。毎年傾向が少しずつ変わったり、コロナみたいなことが起きると一気にその傾向が変わることもあります。
私たち企業経営者、採用担当者は、そういった社会情勢とか学生の傾向を見定めながら少しずつ自社の採用をトランスフォームしていく必要があるわけです。つまり、PDCAを回し続けていくことが非常に大事なポイントになるのです。
PDCAに際して、1つの物差しになるのが「採用恋愛論」。採用全体を5つのフェーズに区切って見ていくというものです。5フェーズそれぞれでのチェックポイントを見ていきましょう。
1.母集団形成~選考プロセス
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母集団形成のチェック項目としては、目標通り進んだかどうかというシンプルな問いかけですが、例えば
・インターンシップは計画通り集客できましたか?
・採用説明会に向けた集客活動は順調に進みましたか?
上り調子のチャネルと下り調子のチャネルというのは傾向としてきっとあるはずです。どのチャネルが好調で、どのチャネルがうまくいかなかったのかを見ることで、今年までやったけれど来年以降はこのチャネルはやめようという見極めができます。
インターンシップも含めた募集団形成というところに関して1年間を振り返って、それの中で何が効果的で何が効果が薄かったのかを検証し、翌年以降に引き継いでいく。これが1つのPDCAです。
2.選考プロセスのチェック
・選考プロセスはどんな仮説で進めましたか?
・どのような仮説に基づいて進めましたか?
その中で大切なのは、「魅了」をしっかりできたかどうかです。
私たち中小企業は、単にお金にかけるだけでは採用できない時代に突入しています。自社がしっかり情報発信し、学生さんとしっかりとした「魅了」活動を行った上で、彼らから惚れてもらう。気付くだけではなく、惚れてもらう必要があります。
ですので、3つの魅了のチェックポイントに従って、自社がしっかり求職者の学生さんの方々を魅了できたかどうか、その辺りをぜひチェックしてみてください。改善できる点については、次年度以降に持ち越していきましょう。
3.内定出しから入社まで
・内定出しからその後はスムーズに行きましたか?
・どんな内定の出し方をしましたか?
・電話、メール、直接会って、どのような伝え方をしましたか?
・内定承諾率は何%でしたか?
・内定はどんな理由で断られましたか?
・どんな理由で承諾してくれましたか?
この辺りをしっかりチェックして見ることによって、自社の内定出しが効果的だったか、それとも効果が薄かったかを検証してみることができるかと思います。
上記以外の要因として、目の前の求職者の方は「いいね」「好きです」「入りたいです」と言ったとしても、家族の反対にあって離脱してしまう「親ブロック」「嫁ブロック」も起きるわけですが、この辺りはどうだったでしょうか。
・親ブロック、嫁ブロックをうまく乗り越えることができましたか?
というのもぜひチェックしてみていただきたいと思います。その上で改善できるポイントは、次年度以降に引き継いでいきましょう。
4.内定者フォロー
・内定者に対してフォローはどうでしたか?
・どの時期にどんなフォローの内容を何回ぐらい行いましたか?
・効果はどうでしたか?
・内定者たちは引き続き惚れてくれていましたか?
・相手が途中で冷めてしまっていませんでしたか?
フォローの目的というのはやっぱり相思相愛の継続ですから、この辺りの効果性をチェックして見ていただきたいと思います。
5.社員の定着チェック
・去年入社した2年目の社員さんたちは成長を実感できていますか?
・どんな研修メニューや成長のプロセスを踏んでいますか?
・この会社で働くことに喜びを味わっていますか?
もし早期離職が起きてしまっていたのなら、
・何が要因で早期離職されたのか?
・何を改善すればもっと長く働き続けることができたか?
中小企業では、継続してこそ人材が活躍できるというのもまた事実ですので、1年間しっかり継続できたかどうかをチェックして、翌年以降のPDCAに回していただきたいと思います。
以上が5つのフェーズによる採用の効果性のチェックポイントです。それ以外にもたくさんのチェックポイントがあろうかと思いますので、採用の5段階「採用恋愛論」という過去コンテンツも参考にしていただければ幸いです。
採用に唯一無二の解はありません。私たち企業経営者や採用担当者は、採用の動向あるいは学生さんの傾向をしっかり捉え、その時代に合わせた採用活動をしていくことが大切です。
「採用活動は生き物」
毎年PDCAを回して、いい採用・いい会社づくりをしていきましょう!
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株式会社カウテレビジョン髙橋の助手・牛島が執筆しています。皆さんからのコメントやスキが大好物。いただけるとそれはmow飛び上がって喜びます🐄