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ITエンジニアの現実(給与と工程視点)

技術的な話や理想的なキャリア等については、他の先輩方が詳しく綴っていると思うので、ここでは私がこれまで見てきた事実を綴ります。
理想的なキャリアを歩むことは、誰もが憧れを持っています。
しかし、理想的なキャリアから外れてしまった人、そんな人のための希望になれればと思います


給与と工程の相関性

エンジニアの業務は、ウォーターフォール型のプロジェクトで言うところの要件定義〜運用/保守の工程を指します。
※ウォーターフォールについては、こちらを参照ください。
https://wa3.i-3-i.info/word15832.html

では、同じエンジニアでどうして給与に差が生まれるのでしょうか。

その答えは、携わる工程による差です。
給与と携わる工程の相関性を簡単に表現すると、下図のようなイメージです。

<工程別の給与遷移>


見てのとおり、上流工程に携われば携わるほど、給与は高くなる傾向にあります。
※あくまで私の経験から見る傾向であり、もちろん例外もあります。

業務工程を上流へ進めるには

携わる業務工程をより上流へするには、間違いなく実務経験/実績が一番大切です。
どんなに良い学歴や資格を持っていようが、経験のない人間に重要な工程を任せるわけにはいかないのです。
逆を言えば、実務経験/実績がある人からすれば、学歴や資格なんてそれほど関係ないのです。

しかし、「実務経験/実績はどのように積めるの?」という疑問が当然ながら出てきます。
その点について、次に綴っていきます。

実務経験/実績の積み方

ここでは大きく2つのグループに分けて話したいと思います。

①大企業所属 or プライム案件持ち企業

このグループに所属する人は・・・
実務経験/実績を積む環境としては十分に整っている場合が多いです。
それというのも、企業が本人の意思を尊重してくれることが多く、様々な工程のプロジェクトに参画できる機会を得られます。
また、成長を促すためのカリキュラムが社内でできあがっているため、所属企業のやり方に沿って業務に従事しているだけで、十分な経験を得られることが多いです。

②SES企業

このグループに所属する人は・・・
自身のキャリアをしっかり考えて、所属企業に意思をしっかり表明しながら業務に臨めば、希望の工程への実務経験/実績を積むことができます。
しかし、ここで気を付けなければならないのは、所属企業の売り上げのために望まぬプロジェクトに強制的に参画させられてしまうリスクです。
スタートアップ、小規模のSES企業は近年非常に増えています。もちろん素晴らしい企業も多くありますが、売上ばかりにフォーカスしてしまい、大切な従業員の意思を尊重することが十分にできていない企業も数多く存在する印象です。
ですので、この辺りは十分に調査したうえで入社することをおススメします。
(社員数、売上、資本金などが大きい企業を選ぶ方が多くの取引先を持っているため、様々な工程の業務に携われる印象です。)

実務経験/実績の活かし方

さて、いよいよ実務経験/実績の活かし方について話していきます。

実務経験/実績を十分に得たエンジニアは、どのようにそれを活かして給与を上げていくのか。
それは、転職です。
転職の際は、自分がこれまで携わってきた工程の一つ上を目指してみてください。
運用、保守をしていた人は、設計、構築を!
設計、構築をしていた人は、要件定義を!
要件定義をしていた人は、提案、コンサルタントを!
私はこのやり方で転職毎に100万円以上は年収が増えています。

新卒の就活で失敗し、最初の企業では正直給与が良いとは言えませんでした。
しかし、今ではある程度余裕を持った生活ができるだけの給与を得ることができています。
世の中お金が全てではないですが、お金が不安を生むことは大いにあります。
そんな悩みを持つ人の希望になれればと思います。

私の年収の推移などは、こちらの記事からチェックしてみてください!
https://note.com/cow_engineer/n/n38d44f6de102


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