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Old Schoolメタゲームと振り返る旧作杯

 来月2月5日、5回目を迎えるDiscord Old Schoolイベント『旧作杯』が開催されます。

 第1回では18名だったこのイベントも第3回、第4回では40名まで増え、以前と比べるとOld Schoolプレイヤーもかなり広がってきたのではないかなという印象があります。

 そこでこの第五回という節目の大会を機にOld Schoolを始める人、興味を持ったという人に向けて過去の旧作杯を振り返りながらOld Schoolの主要なデッキを紹介していこうと思います。(Old Schoolの基本ルールはこちらをご確認ください)


 早速ですが第一回旧作杯、この大会で使用者最多となったデッキを二つ紹介します。

 1つはOld Schoolを代表するデッキ『The Deck』。

1.「The Deck」

[土地]
4:《Tundra》
4:《Volcanic Island》
4:《真鍮の都/City of Brass》
1:《Plateau》
1:《Underground Sea》
3:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
1:《Library of Alexandria》

[クリーチャー]
2:《セラの天使/Serra Angel》

[スペル]
1:《ブラック・ロータス/Black Lotus》
1:《Mox Sapphire》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Pearl》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《Ancestral Recall》
1:《Time Walk》
1:《Timetwister》
4:《対抗呪文/Counterspell》
4:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4:《解呪/Disenchant》
3:《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
2:《火の玉/Fireball》
1:《回想/Recall》
1:《マナ吸収/Mana Drain》
1:《Chaos Orb》
1:《友なる石/Fellwar Stone》
1:《精神錯乱/Mind Twist》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1:《新たな芽吹き/Regrowth》
1:《知識の噴出/Braingeyser》
1:《Wheel of Fortune》

[サイドボード]
3:《青霊破/Blue Elemental Blast》
4:《赤霊破/Red Elemental Blast》
2:《稲妻/Lightning Bolt》
1:《神への捧げ物/Divine Offering》
1:《地震/Earthquake》
2:《神の怒り/Wrath of God》
2:《塵は塵に/Dust to Dust》


 Power9、いや《Library of Alexandria》含めPowe10全てを搭載し、打ち消しスペルの代名詞《対抗呪文》や、今もなお下環境で活躍する除去呪文《剣を鋤に》、長らく置物破壊とした愛用された《解呪》、そして黎明期のMTGの顔とも言えるクリーチャー《セラの天使》をフィニッシャーに据えたコントロールデッキです。


このカードのためにOld Schoolを始めた人もいるはず


 Old Schoolに明るくない人が見ても伝わるのではないだろうかという完成度の名カード詰め合わせデッキ。
 優秀なコントロールスペルで1:1交換を繰り返しながら最終的には有り余ったマナソースで《ジェイムデー秘本》を回してアドバンテージに変換、盤石の体勢を築いたら《セラの天使》か超巨大《火の玉》で勝負を決めます。シンプルな戦い方ですがその分安定感があり、どのデッキ相手にも互角以上の戦いができる人気デッキです。


Old School界の神ジェイスと呼ばれることも


 次に紹介するのが同じく第1回旧作杯で使用者最多で優勝デッキにもなったAtogです。

2.「Atog」

[土地]
4:《Volcanic Island》
2:《Badlands》
2:《Underground Sea》
3:《真鍮の都/City of Brass》
1:《Library of Alexandria》
4:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《露天鉱床/Strip Mine》

[クリーチャー]
4:《エイトグ/Atog》
4:《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》

[スペル]
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
2:《心霊破/Psionic Blast》
1:《地震/Earthquake》
1:《粉砕/Shatter》
1:《Ancestral Recall》
1:《Timetwister》
1:《Wheel of Fortune》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1:《Time Walk》
4:《黒の万力/Black Vise》
3:《ミシュラのアンク/Ankh of Mishra》
1:《Chaos Orb》
1:《Black Lotus》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Sapphire》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Emerald》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》

[サイドボード]
3:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《青霊破/Blue Elemental Blast》
3:《粉砕/Shatter》
1:《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
3:《憂鬱/Gloom》
1:《精神錯乱/Mind Twist》
2:《City in a Bottle》
1:《イス卿の迷路/Maze of Ith》

 このデッキは前述の『The Deck』を倒すために作られたデッキで《黒の万力》でドロー呪文を、《ミシュラのアンク》で土地を伸ばすのを咎めることができるため、立ち上がりが遅く土地を並べることで真価を発揮するコントロールデッキには有利に戦えます。


土地を置いたら2点ダメージ



 序盤に上記ダメージアーティファクトで削り、残ったライフを《稲妻》《稲妻の連鎖》《心霊破》といった強力な火力呪文により一瞬で焼き尽すことで勝利します。
 コントロールデッキには有利な一方で大きいサイズのクリーチャーを擁したデッキは苦手とします。
 タフネス3以下の生物が主力のデッキであれば火力で焼き払いながら《エイトグ》《セレンディブのイフリート》《ミシュラの工廠》で殴るという戦い方で勝負できますが、除去を火力に頼っているためタフネス4には《心霊破》のみ、《Juzam Djinn》などに代表されるタフネス5以上には対応策がほぼありません。
 ですので相手が本領発揮する前の序盤のうちに《万力》や《アンク》、《露天鉱床》などを使いながらライフを射程圏内に入れられるかが鍵になります。


 続いて第二回旧作杯。この大会ではOld School初参加の人も増え、各プレイヤーの採用デッキも変わってきました。

 特に目立ったのがこの大会以降多くの方に使われるようになり、全ての『旧作杯』でトップメタになった「黒単アグロ」です。

3.「黒単アグロ」 

[土地]
4:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
1:《Urborg》
13:《沼/Swamp》
1:《イス卿の迷路/Maze of Ith 》

[クリーチャー]
3:《黒騎士/Black Knight》
4:《Order of the Ebon Hand》
4:《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》
1:《巨大戦車/Juggernaut》
2:《Juzam Djinn》
2:《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》

[スペル]
4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
4:《トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach》
1:《精神錯乱/Mind Twist》
4:《陥没孔/Sinkhole》
3:《麻痺/Paralyze》
1:《Black Lotus》
1:《Mox Jet》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《Chaos Orb》

[サイドボード]
3:《黒の万力/Black Vise》
3:《地獄界の夢/Underworld Dreams》
3:《憂鬱/Gloom》
3:《恐怖/Terror》
3:《ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk》

セラ天と並ぶOld Schoolの顔

 第二回〜第四回の旧作杯を三連覇という偉業を成し遂げた龍之介氏の相棒。
《陥没孔》《露天鉱床》という土地破壊と《トーラックの讃歌》《惑乱の死霊》というハンデスカードという強力な二つの軸で動き出しの遅いコントロールデッキに有利に戦うことができ、更に《黒騎士》《Order of the Ebon Hand》という環境の基準となる2/2を一方的に倒せるスペックを持ってるクリーチャーが主力であるため速攻デッキ相手でも互角以上に渡り合えます。
 また《暗黒の儀式》があることでロケットスタートから序盤で勝負を決められること、MOXやデュアルランドなどの高額カードがなくても組みやすいことなども人気の要因でしょう。引きに左右されるというムラはありますが回ればどんな相手にもチャンスがあるため入門者に一番オススメしたいデッキです。

 もう一つ、第二回旧作杯で黒単に次いで注目したいものは「デッキ」ではなくこのクリーチャー《セレンディブのイフリート》です。


エラーで緑になっているが安いので皆これ使ってる

 第二回旧作杯では参加人数24人の中で8人がこのカードを採用されていました。
 前述したように基準のクリーチャーのスペックが2/2と控えめなOld Schoolという環境において3マナ3/4飛行というスペックは頭1つ抜けており、シングルシンボルであるためタッチカラーでの採用も容易。また環境の基準となる火力である《稲妻》《稲妻の連鎖》1枚では落とせないというかなり信頼できるクロックのためOld Schoolで最も優秀なクリーチャーとの呼び声もあるカードです。
第二回旧作杯では「Blue Moon」などで使われていました。

(参考)「Blue Moon」

[土地]
4《Volcanic Island》
4《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
1《露天鉱床/Strip Mine》
1《Library of Alexandria》
2《真鍮の都/City of Brass》
2《山/Mountain》
7《島/Island》

[クリーチャー]
4《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》

[スペル]
4《対抗呪文/Counterspell》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《心霊破/Psionic Blast》
3《火の玉/Fireball》
3《地震/Earthquake》
3《血染めの月/Blood Moon》
2《魔力消沈/Power Sink》
1《Wheel of Fortune》
1《マナ吸収/Mana Drain》
1《Braingeyser》
1《回想/Recall》
1《Ancestral Recall》
1《Time Walk》
1《Timetwister》
1《Chaos Orb》
1《太陽の指輪/Sol Ring》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《Black Lotus》

[サイドボード]
1《血染めの月/Blood Moon》
1《地震/Earthquake》
4《赤霊破/Red Elemental Blast》
4《魔力流出/Energy Flux》
3《青霊破/Blue Elemental Blast》
2《支配魔法/Control Magic》

 
  第三回旧作杯でも黒単の人気は変わらず、むしろより増加していましたが黒単の隆盛を踏まえて変化を受けたデッキがありました。
 それが白ウィニーです。

4.「白ウィニー」

[土地]
4:《Tundra》
4:《Plateau》
4:《平地/Plains》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
3:《真鍮の都/City of Brass》
3:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》

[クリーチャー]
4:《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》
4:《白騎士/White Knight》
4:《Order of Leitbur》
4:《セレンディブのイフリート/Serendib Efreet》

[スペル]
4:《稲妻/Lightning Bolt》
3:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
3:《解呪/Disenchant》
2:《ハルマゲドン/Armageddon》
1:《Ancestral Recall》
1:《Time Walk》
1:《Timetwister》
1:《Wheel of Fortune》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
1:《ブラック・ロータス/Black Lotus》
1:《Mox Sapphire》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Chaos Orb》

[サイドボード]
3:《青霊破/Blue Elemental Blast》
3:《塵は塵に/Dust to Dust》
3:《赤霊破/Red Elemental Blast》
1:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1:《解呪/Disenchant》
1:《魂の絆/Spirit Link》
1:《天秤/Balance》
2:《臨機応変/Sleight of Mind》

 白単は《サバンナ・ライオン》や《白騎士》といった軽量クリーチャーと、《剣を鋤に》《解呪》といった優秀な除去を合わせ持ち、黒単にも引けを取らない優良アグロデッキですが、黒単と直接対決すると《黒騎士》《Order of the Ebon Hand》といったプロテクション持ちの生物相手に有利を活かしきれないどころか《憂鬱》という超強力色対策カードによりサイド後は不利な戦いを強いられていました。


土地破壊と合わせるととても憂鬱

 その不利な黒単が隆盛したのを受け白ウィニー使いが取った選択は多色化でした。
 《稲妻》《稲妻の連鎖》を足すことでプロテクション白持ちのクリーチャーを容易に対処することができますし、速やかに相手のライフを削って0にしたい、というデッキコンセプトにも合致しています。
 また、青を足せば《Anccestral Recall》により息切れを防止できる他、前述の《セレンディブのイフリート》を採用できたり、サイドボードから《憂鬱》に対するアンチカードとして《臨機応変》を使うことができます。
 
 

大真面目に文章変更カードが使われる環境です

 このように3色や2色にタッチする方が多くみられましたが単色で行く人もおり、その場合《Aeolipile》というプロテクションを越える火力を採用するなど何かしらの対策が施されているようでした。


昭和の置きショック


第四回旧作杯で取り上げたいのデッキは「Troll Disco」です。

5.「Troll Disco」

[土地]
3:《島/Island》
4:《Volcanic Island》
4:《Underground Sea》
4:《Badlands》
2:《真鍮の都/City of Brass》
1:《Library of Alexandria》
3:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《露天鉱床/Strip Mine》

[クリーチャー]
4:《Sedge Troll》
1:《Guardian Beast》

[スペル]
4:《稲妻/Lightning Bolt》
2:《火の玉/Fireball》
4 :対抗呪文/Counterspell》
1:《マナ吸収/Mana Drain》
2:《魔力消沈/Power Sink》
1:《Ancestral Recall》
1:《Time Walk》
1:《回想/Recall》
1:《知識の噴出/Braingeyser》
1:《精神錯乱/Mind Twist》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1:《粉砕/Shatter》
1:《支配魔法/Control Magic》
1:《Chaos Orb》
3:《ネビニラルの円盤/Nevinyraal's Disk》
1:《ブラック・ロータス/Black Lotus》
1:《Mox Sapphire》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Ruby》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》

[サイドボード]
3:《赤霊破/Red Elemental Blast》
2:《青霊破/Blue Elemental Blast》
2:《粉砕/Shatter》
1:《支配魔法/Control Magic》
1:《恐怖/Terror》
1:《地震/Earthquake》
1:《City in a Bottle》
2:《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
2:《象牙の塔/Ivory Tower》

沼を持っていると3/3になる再生持ち

 再生持ちの優良クリーチャー《Sedge Troll》により足止めし、戦線を支えきれなくなりそうであれば《ネビニラルの円盤》によって全体除去。《Troll》は再生することで《円盤》に耐え、更地の状態から反撃に移るというコンセプトのコントロールデッキです。
 同じコントロールの「The Deck」との違いは、白が濃い「The Deck」では《剣を鋤に》《解呪》と言った万能な除去をとれるのに対して「Troll Disco」は赤青が軸のため《稲妻》が基本の除去となり、置物はタップインの《ネビニラルの円盤》で流さないといけないなど小回りにかけるところがあります。
 かわりに土地基盤が安定していること、除去を打たなくとも《Sedge Trol》により相手の生物を足止めできるという点がトップメタが黒単の旧作杯のような環境では非常に有利に働き、立ち位置が良いデッキとなっています。
 今後の大会でも黒単の隆盛が続くようであれば黒単キラーとして一定の地位を築くかもしれません。

また、このデッキでもサイドにとられている《City in a Bottle》についても触れておきます。


「エキスパンション」対策カードも大真面目に使われています

 このカードはエキスパンションセット『Arabian Nights』初出のカードをすべて破壊・プレイできなくするという効果を持ったカードで、《セレンディブのイフリート》《jazzm Jin 》《アーナムジン》《真鍮の都》などを封じることを目的に使います。

 旧作杯では環境に黒単が多いためプロテクション白にかからない《稲妻》や《心霊波》のような火力の方が《剣を鋤に》に比べて信頼できるという風に考えられますが、代わりに上記の大型クリーチャーが出てきた場合一枚のカードで対処できずそれが原因で負けてしまうことがあります。

 そこをカバーできるのがこの《Bottle》で、軽量クリーチャーは火力で対処しよく使われる大型クリーチャーが『Arabian Nights』製であることに注目して《Bottle》で対処する、という方針にしたデッキが旧作杯第二回より第三回、第三回より第四回と回を重ねるごとに採用する人が増えているようでした。
 このようなエキスパンション対策カードは普段のフォーマットでは見られませんが、Old Schoolではメタ次第では使われることもあるのでぜひ覚えていてほしいです。


 最後に「旧作杯を振り返る」という趣旨とは違いますが昨年12月国内で開催されたプロキシありのOld Schoolイベント「Old School from Tokyo」についても触れておきます。
 国内イベント、プロキシありという点で旧作杯と共通点があり50名以上もの参加者が集まった大会ということで、このイベントのメタゲームも第五回旧作杯のデッキ選択の参考になるのではないかと思います。

 12月開催の「OSfT」、使用されたデッキは(確認できた中では)上から黒単、Robots、The Deck、白系アグロ、次いでTroll Disco。優勝したのはAtogという結果になりました。

 正にここまで振り返ってきたデッキたちが活躍してる中、今までで触れてこなかったデッキが大きく勢力を伸ばしていました。
そう、「Robots」です。

6.「Robots」

[土地]
2:《真鍮の都/City of Brass》
1:《Library of Alexandria》
1:《イス卿の迷路/Maze of Ith》
3:《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》
4:《Mishra's Workshop》
2:《Scrubland》
4:《露天鉱床/Strip Mine》
4:《Tundra》
4:《Underground Sea》

[クリーチャー]
4:《Su-Chi》
3:《テトラバス/Tetravus》
4:《トリスケリオン/Triskelion》

[スペル]
1:《ブラック・ロータス/Black Lotus》
1:《Mox Emerald》
1:《Mox Jet》
1:《Mox Pearl》
1:《Mox Ruby》
1:《Mox Sapphire》
1:《Ancestral Recall》
1:《精神錯乱/Mind Twist》
1:《太陽の指輪/Sol Ring》
2:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1:《天秤/Balance》
1:《知識の噴出/Braingeyser》
1:《Chaos Orb》
3:《Copy Artifact》
1:《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1:《解呪/Disenchant》
1:《友なる石/Fellwar Stone》
1:《Time Walk》
2:《氷の干渉器/Icy Manipulator》
1:《The Abyss》

[サイドボード]
3:《青霊破/Blue Elemental Blast》
1:《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2:《City in a Bottle》
3:《解呪/Disenchant》
1:《神への捧げ物/Divine Offering》
1:《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
1:《ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam》
2:《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1:《The Abyss》

 《Mishra's Workshop》を始めとした潤沢なマナソースから《Su-Chi》《トリスケリオン》《テトラバス》といった大型クリーチャーを早出し、それを《氷の干渉器》や《Copy Artifact》《ハルマゲドン》といったカードたちによりバックアップして優位を維持するデッキです。


「ロケットパンチ」が超強力

 クリーチャーのサイズが大きいデッキなので火力による除去に強く、《トリスケリオン》による小粒生物除去もあるためクリーチャー戦では一方的に蹂躙することができますが《解呪》《剣を鋤に》に当たりやすく生物の数も多くないため「The Deck」のようなガチガチのコントロールデッキを苦手としています。

 また、ドローソースがない上に『マナソース』と『大振り呪文』という風に役割がはっきりしている呪文に別れているため引きムラの多いデッキでもあります。
 しかしハマったときの圧倒感やパワーカードを連打する爽快感はこのデッキでしか味わえない魅力がありプレイして楽しい、と感じるデッキあることも間違いないと思います。

 もしこのデッキが流行るようであればエキスパンションセット『アンティキティー』初出のカードを対策する《Golgothian Sylex》が《Bottle》のように皆のサイドボードに入る日が来るかも・・・?


トリスケリオンもSu-Chiもテトラバスもまとめて

 

 と、このような感じで旧作杯以降のOld Schoolのデッキたちをメタゲームの推移と共に追ってきたのですがいかかだったでしょうか。
 来たる第五回旧作杯でたくさんの人が各々思い入れのあるデッキを、あるいはメタゲームを予測した上での最適なデッキを手に取った上で熱い戦いを繰り広げていかれることを願っています。 
 以上、長くなってしまいましたが読んでいただきありがとうございました。