見出し画像

COVAの森と海を今日も整えています

COVAではお客さまをお迎えする準備と並行して「里海の暮らし」を取り戻す取組を行なっています。今回も日々整えている様子をお伝えします。

1.森を整える

大きく育った古い木を切っては、新しい木を育てて、森の活力を取り戻す。そうやって切った木を薪の長さに切りそろえ、それを薪わりしていきます。先日、社長と支配人が割った薪の一部がこんな形になっていました!(薪割りの様子はこちら

薪ハウスとまさおさん(おんなのこ)

この家を一軒作るのに使う薪は、おおよそ軽トラ8台分です。
円形に組もうとすると木の重みで外側に広がってしまうので、重心を中心に置きバランスを見ながら組み上げていきます。
美しく仕上げるコツは、とにかく丁寧にすること。

「簡単に見えるものほど簡単ではない」

何気ない職人さんのことばが、今日もこころに沁みます。

夕暮れの英虞湾

このまま2年の時をかけてゆっくりと薪を乾かします。
実用性だけでなく、敷地内を散策するお客さまの目を楽しませるオブジェの役割も兼ねていますね。
2軒めも完成間近です。


さて、里海の暮らしを考えるのに忘れてはならないのが農作業です。畑に施肥をすると、その栄養はゆっくりと海にも注ぎ、あおさのりやヒオウギ貝、真珠を育むアコヤ貝の糧にもなります。その海の恵みをいただいた人が、また畑を耕やす無限のループが里海では回っているのです。
その畑を60年ぶりに再整備するためにCOVAの敷地内にも石積みの棚田、ならぬ棚畑を作ろうとしています。

積む人のセンスがひかる石積み作業

石積みをすると、山の土が海に流れ込むのを防ぐことが出来ます。コンクリートの無い時代から、英虞湾の海辺はこの方法で土砂が流れるのをとどめていました。
積み方に設計図はなく、石の顔(!)をみながら感性で積むそうです。
石の形を見ながら理に適った積み方をみつけていきます。
最初に形のいい石を使ってしまうと最後に皺寄せがくるので、全体をイメージしつつも細かい組み合わせを考える必要があります。
同じ石を使っても、積む人によって仕上がりが全く異なるところもおもしろいところです。
感性と緻密な計算を必要とする、なんとも奥の深い作業です。

石の大きさ、形は様々
竹内師匠にアドバイスを受けながら石積みに挑戦する覚田社長
最初の一石が肝心
完成しました!

美しい仕上がりです。
挑戦した感想はいかがでしたでしょうか?
「パズルゲームに近い感じで入り込んでしまいます。仕上げの2時間は石と無言の対話です。時間を忘れて気が付けば日が傾いていました。」

COVAを訪れた際には、こだわりの石積みにも注目してくださいね。

2.海を整える

かつて養殖場があった岬には、使わなくなった資材や伸び放題の木が放置されていました。
北向きの入り江であるCOVAの海には、冬の北風が吹くと英虞湾を漂うゴミが流れ着くことがあります。それらをひとつひとつ掃除をし、お客さまを気持ちよくお迎えする準備をしています。

かつて真珠養殖に使っていた資材
伸び放題だった木も整理しました

風の強い日には立っているだけで凍える寒さだそうですが、日々整っていく様子は清々しく気持ちがいいものです。

直接お客さまの目に触れるところではなくても、COVAの周りを整えていくことが、海を守ることにも繋がると考えています。ここが綺麗になれば、その美しさや豊かさに地元の人も気づき、自分の周りも整えていく。そうすれば英虞湾全体が豊かさを湛えることに繋がっていく、というのがCOVAの考え方です。

3.COVAでは一緒に働いてくださる方を募集しています

採用について
https://kakudapearl.jp/recruit/#recruit_point
COVA未来の里海準備室
TEL:0596-28-0231(担当:本多)