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新型コロナワクチンの伝播予防効果、オミクロンに関する第1報、アメリカのうに事情について議論しました(11月26日こびナビTwitter spacesまとめ)

2021年11月26日(金)
こびナビの医師が解説する世界の最新ニュース
本日のモデレーター:岡田玲緒奈

オープニング

黑川友哉
おはようございます。

岡田玲緒奈
おはようございます。
はじめられてしまった。
寒い!

黑川友哉
寒くない!
いや~アツいよ今日は、先生。
今日は朝から夜まで出ずっぱりで、頑張ってくださいね、先生。

岡田玲緒奈
今夜10時からインスタライブで、
HPVワクチンの啓発プロジェクト「みんパピ」とのコラボ企画があります。
ぜひ見ていただければと思っています。(終了しました)

▼Instagram Live アーカイブ
特別企画 こびナビ × みんパピ 第2回
みんなで知ろう、HPVワクチン! その噂、本当?デマ?
岡田玲緒奈、峰宗太郎、木下喬弘
https://www.instagram.com/tv/CUz-avigb0F/?utm_source=ig_web_copy_link

今日アメリカはサンクスギビングデー(感謝祭)ですが、アメリカ在住メンバーは参加できるのかな?大丈夫でしょうか。

では始めましょうか。
今日はツイートしたように、国立成育医療研究センターの調査の話をしようと思っていたのですが…

▼本日の内容など

今朝起きたら2つ、これはやっておいたほうがよいなという話題が増えていましたので、それをとりあげます。


【議題1】Yahoo!ニュースのタイトル誤訳か?

1つは、Yahoo!ニュースのタイトルどうなの?という記事です。ばりすた先生もツイートされていましたが、こぞってみんなが誤訳だろうと言っています。

▼コロナワクチン感染予防効果は40%、WHO が警告
(編集注:この Yahoo! 記事は削除されています。なおこの記事には注射している場面の写真が使用されていました。)

▼その元となる記事
Vaccines reduce Covid transmission by 40%: WHO

出典:France24 2021/11/24

まず、
このタイトルでこの写真、もう注射している写真はやめていただきたいですよね、黒ちゃん。

黑川友哉
この針を刺す瞬間の写真ですね。

前田陽平先生(Twitterネーム「ひまみみ」)
そろそろ違う写真を使ってもいいかなと思いますよね、さすがにね。
まあでも、わかりやすいんですよね、ワクチンのニュースだよっていうのが。

岡田玲緒奈
嬉しそうな顔をしててもやめてほしい。

前田陽平先生
「ワクチン フリー素材」で検索した時に、岡田先生がワクチンを打たれてめちゃくちゃ変顔している写真がトップになるように(SEO対策を)したら、それがよく使われるようになるんじゃないかと思うんですけど。

岡田玲緒奈
あははは。
3回目の時に頑張ってやろうかな?

前田陽平先生
そうですね。自分をフリー素材化してしまう作戦もいいんじゃないかなという気はしますね。

岡田玲緒奈
わかりました。
少し話が変わりますが、3回目の接種券、僕のところにきまして。
医療従事者にはきているのでしょうか。

前田陽平先生
僕もきましたよ、2、3日前に。

黑川友哉
きてます、きてます。

岡田玲緒奈
自治体によるようですが。
早く予約をしたいなと思っています。

前田陽平先生
気持ち的には早く打ちたいですね。

岡田玲緒奈
ほんとですね。
僕は(ワクチン接種が始まった)最初の方だったから。

前田陽平先生
医療従事者の中でも早めに接種した人たちは、かなり免疫が落ちている(可能性がある)から、早く打ちたいですよね。

岡田玲緒奈
本当にそう思います。
3回目に対する医師はこういう感覚の人が少なくないんじゃないかと。

前田陽平先生
そうですね。
僕らの年齢で(新型コロナワクチンを)2回打っていれば、自分が感染して自分が死ぬということはあまりないと思いますが、患者さんに感染させてしまうことがあるので、そういった防ぎうる感染は防ぎたいなと思いますよね。

岡田玲緒奈
本当ですね。
現在はその不安がある状態に戻っているかなと思うので。

前田陽平先生
まったくその通りです。
感染状況を見ていても、俺はワクチンを打ってるぜ!という感覚から、感染者が増えてきたら怖いなという感覚に戻りつつあるので、ちょっと嫌ですね。

岡田玲緒奈
そうですね。
幸い今は感染状況が落ち着いているので、そうはいっても大丈夫だろうと思っていますがいつまで続くかという心配はあります。

ということで話を戻します。

この Yahoo!記事のタイトルがそもそも間違いではないかということです。
元の、WHO のテドロス事務局長の発言をみると、

Covid vaccines reduce transmission of the dominant Delta variant by about 40 percent, the WHO said Wednesday

”transmission” と言っているんですよね。
transmission(伝播)の予防が60%くらいから40%に落ちているということです。
要は、他人にうつさない効果が40%くらいに低下していると読んでよいかと思います。

これは非常に測りづらい指標ですよね。
ワクチン接種済みの人がブレイクスルー感染に至り、さらにその人から周りに広がったかどうかという話なので、そもそも調査が難しいんですが、これまでに研究結果としては複数あります。ですから、同様の調査・解析を行うことで、以前のものと比較して伝播を予防する効果が落ちるのではないか、と言えるわけです。

つまり、そもそも感染予防効果の話ではないということですね。

ワクチン接種後に、他人に感染させるリスクはあるので、人に会う時にはマスクをつける、3密を避ける(とは言っていないんですがそれに近いこと)ことを継続する必要があるという発信なわけです。

世界の状況では当然そうだと思います。
しかし、この Yahoo!ニュースのタイトルがついた状態で全文を読むと、印象が変わっちゃうなと思いながらこの記事を見ていました。

実際、コメント欄も愉快な感じになっています。

前田陽平先生
感染症専門医の倉原優先生がオーサーコメントを入れてくださっていますが、なにぶん、ニュースが出てから時間が経ってからのコメントだったので、どうしても他のコメントが先に読まれてしまっている状況ですね。

transmission だから、ワクチンを打っている人は感染する確率が低いけれども、打った人も打ってない人もかかったとした場合に他の人に感染させる確率ということなので、実際にはさらに低いということになりますね。

岡田玲緒奈
そうですね。
補足すると「かかった場合の」という前提があり、その「かかる確率」がワクチンを打った人と打っていない人ではそもそも違い、ワクチンを打った人は「かかる確率」が低いので、数字はさらに小さくなるということですね。

つまり、状況は何も変わっておりません。
しかしタイトルに「WHO が警告」とあると影響力が大きいんですよね。
そもそも元の英文記事のタイトルには警告とは書いてないですが。

どういう書き振りにしたらよいかは国ごとの状況にもよると思っていて、。ノーガードみたいになっている国こそ、WHO が警告というタイトルをつけるべきだと思うんですが、日本で敢えて警告という言葉を追記する必要があるのか、などいろいろ思うところがあります。

Taka先生、何かありますか。
(感謝祭の)パーティー終わりましたか?


アメリカのうに事情

木下喬弘
パーティはこれからです。

岡田玲緒奈
で、炎上させるんですか?
七面鳥を焼いてる写真で。

木下喬弘
ターキー、みなさん食べたことあります?

岡田玲緒奈
ありまーす。

木下喬弘
あ、そうなんですね。
もう一回食べたいですか?

岡田玲緒奈
子供だったから覚えてないんですが、結構パサパサしてるんじゃなかったかな?

木下喬弘
そうそう、だからあんまりおいしくないんですよね。

だから我々今日何をするかというとですね、
寿司パーティーなんですよ。

岡田玲緒奈
手巻き寿司?

木下喬弘
そう。

岡田玲緒奈
いいですね。

木下喬弘
皆さんメイン州ってわかります?
北の方のカナダとの国境付近なんですが、そこでうにが採れるんですよ。

普通(日本で市販されている)うにはミョウバン処理がされているんですが、それがされていない塩水うにという、塩水につけただけのうにがあって、これがマジうまいんですよ。

岡田玲緒奈
なるほど。
アメリカの人はうにを食べるんですか?

木下喬弘
アメリカの人は食べないんですよ。
日本人や韓国人向けに、H Mart という韓国系スーパーとかで流通している食材です。アジア系アメリカ人が食べるというか。

それが工場で直で買えるホットスポットがございまして、今日行ったら長蛇の列でした。

前田陽平先生
こびスペじゃなくて、うにスペになってるけど大丈夫か?

木下喬弘
みんな、めっちゃ興味あるでしょう、アメリカのうに事情。
ワクチンのブレイクスルー感染よりも。

前田陽平先生
アメリカの学会に行った時にどこだか忘れたんですが、うにのお寿司が出てきて、めっちゃうまかった覚えがあるから、そういうものだったのかもしれないですね。

木下喬弘
西でも取れるという噂は聞いたことあるんですが、このメイン州のウニは本当に美味しいんで、皆さんメイン州に行ってください。

岡田玲緒奈
やっぱりアメリカ人はうにを食べないんですね。

木下喬弘
食べない、食べない。
(うにを)子供達がボール代わりにして投げて遊んでたのを見て、なんてもったいないことをするんやと言って、そこで採り始めたのが最初なんですよ。

岡田玲緒奈
さすが歴史研究家!

このタイトルはどうなの?という話はここまでとして、次に国際成育医療研究センターの研究の話にいくのかと思いきや......成育の話はこの記事を読んでいただければよいということにして、もう一つの話題にしましょう。

▼小学生55%がワクチン接種希望 成育医療研調査

出典:日経電子版 2021/11/20


【議題2】オミクロン変異体・第1報

今日はやはり新しい変異体に触れざるを得ないですね。

南アフリカで B.1.1.529 という変異体が急激に増えているということです。
急激に増えているというのは、占める割合が増加しているということなんですが、今、南アフリカではそもそもデルタの症例数(新規感染者数)が少なく、絶対数はそんなに多くないけれども割合としては多くなっているということです。

ということで絶対数と割合を両方見なければよくわかりませんが、Twitter のタイムラインでもグラフなどがあがっている状況です。

この変異体は、スパイクタンパク質の中の変異が多いということで少々騒ぎになっているようです。具体的にはスパイクタンパク質に32個の変異があると。

デルタのスパイクタンパク質の変異が9個くらいだと思うので、今回の変異体は確かにスパイク部の変異の数としては多いですね。

変異体に関してはいつも通り、臨床的な状況、リアルワールドの状況をよく見ることが重要です。

もちろん専門家にとっては、この変異体を広げないことが大事なので、今日も WHO が緊急で会議を開催しており、YouTube で公開しているようです。VOI(Variant of Interest)になるのか、VOC(Variant of Concern) になるのか、名前はどうなるのか、という状況です。

(編集注:皆さまご存知の通り、このこびスペの後、B.1.1.529 は「VOC」に指定され「オミクロン」と命名されました。ここでは以下オミクロンと表記します。)

知らなかったですか、Taka先生。

木下喬弘
うにに夢中だったんで、情報が......。
昨日 Voicy で変異スペシャルをやっていたんですが、これは把握していなかったですね。

岡田玲緒奈
ほんと急に話が出てきたんですよ。

木下喬弘
谷口先生が1時間前にツイートしていますね。
めちゃめちゃ新しい話題ですね。

▼南アフリカでの変異体について(情報が古くなっている可能性あり)

岡田玲緒奈
僕が言いたいことはウイルス学者の Angela Rasmussen 先生がツイートしてらっしゃることと同じです。

▼Friendly reminder that new variants are just that:

(現段階で)「新しい変異に関して言っておくことは、それが新しいということだけだ」という感じのことをおっしゃっています。

変異についてはいつもそうなんですね。
無視してよいという訳ではなく、注目して見ていかなければならないけれども、いきなりシークエンスつまり配列が違うということ(だけ)を以って騒ぎ慌てる必要はなく、たくさん変異が入っていることがすごく悪いということに直結するわけではないということです。

確かに理屈としては、スパイクタンパク質の変異が増えれば、ワクチンから逃避する可能性(ワクチンが効かない可能性)は上がるかもしれませんが、変異が多いから全然効かなくなると直結するわけではないことに注意が必要です。

何かありますか、前田先生。

前田陽平先生
特にないですが、
やはり次々に出てきますねということですね。
ただ、これについてマスコミがどう報道するのか、それがちょっと気になりますね。

岡田玲緒奈
史上最大数の変異、みたいな報道をするかもしれませんね。
最凶変異ミュー、なども騒いでいましたから。

前田陽平先生
確かにありましたね、そういう報道。

木下喬弘
これまでの変異体に関しては、
アルファは意味がありました、
ベータ、ガンマはあまり関係なく、
デルタは最悪、
その後のイプシロン、ラムダ、ミューなどは廃れていったんですが、
このオミクロンは大丈夫とは言えない、わからないということですよね。

前田陽平先生
もちろんそうです。
今後注目していく必要は当然ありますね。

木下喬弘
どうなんでしょうね。
割合と絶対数はそうなんですが、デルタがあまり感染拡大・増加しない環境下で立ち上がってくる変異がどういう意味を持つのか、わからないです。意味ありそうな気もしなくもないというか、割合だけだから大丈夫とは言い切れないというか。

岡田玲緒奈
南アフリカの状況が詳しくはわからないので何とも言えないですね。
単純に次の波の初期を見ているのかもしれないし、変異がどの程度寄与しているのかを判断するのは難しい気がしています。

遠藤先生いらっしゃいますね。
さきほどのタイトルの件とオミクロンの件で、何かありますか。

遠藤彰
まずタイトルの件。
あるあるというか、infection(感染)と transmission(伝播)では言っている内容が違いますよね。

vaccine effectiveness(ワクチンの効果)については、
・against infection(感染予防)
・against symptomatic diseases(発症予防)
・against hospitalization(入院予防)
・against transmission(伝播予防)
という分類をしていて、それぞれで意味していることは違います。

僕も最初ニュースで60%が40%になるというのを見て、ん?なんか変だなと思って原文を確認したら、案の定 transmission になっていて、はいそうですねという感じです。

岡田玲緒奈
実際に transmission 予防効果を定量をするのは難しそうというか、リアルワールドのセッティングの影響をすごく受けそうだなと思いますが、この中では一番難しいという感覚でよいでしょうか。

遠藤彰
そうですね。
一番簡単なのは、symptomatic diseases つまり症状のある感染の予防(発症予防)効果の定量です。単純にワクチンを打った人、打っていない人の中で、症状が出ましたと言っている人の数を比べればいいので、対象者だけ決めてしまえば、あとはその症状を聞いたり症状が出て病院に来た人を調べれば済みます。すごく簡単と言うとちょっと言い過ぎですが、そこまで大変ではありません。

それが transmission となると、今度は感染した人の接触者を追跡する必要がありますが、その場合は家族内感染を見ることが多いようです。

家族はある程度接触が密であり transmission して感染を起こす確率も高く、捕まえやすく、定義もしやすく、その後のフォローアップもしやすいからです。道端ですれ違っただけの人を追いかけるのは難しいですが、家族なら、ということですね。

ただ数としてはかなり限られています。
デルタ出現以前に、イギリスと北欧のどこかの国で調べた研究があり、大体半分くらいに減るようです。60%だったかどうかは覚えてないんですが、ざっくり transmission が半分くらいになったとなんとなく記憶しています。

▼参考論文1:Effect of Vaccination on Transmission of SARS-CoV-2

▼参考論文2:Effect of Vaccination on Household Transmission of SARS-CoV-2 in England


※遠藤追記1:
どこかの国ですが、ベルギーでした。

※遠藤追記2:
なおスウェーデンからは直接的な効果推定値ではなく同居者中の接種が増えるほど個人のリスクが下がるという研究が出ています。


デルタになってからのデータは僕の知る限り、ないですね。
今回の WHO がどれを参照しているのか、表に出ているデータなのか、新しいデータが出てきているのか、わからないんですが。

※遠藤追記3:
確認したところ10-11月にかけて複数の論文報告がなされていました。WHOの40%という数値の根拠はおそらくde Gier et al.と思われます。


今回はデルタについて、上記と同じような、おそらく家庭内感染のデータなのではないかと思いますが、それが新しく出てきたということなのではないかと思っています。レンジは前からそんな感じだったと思いますので。

次にオミクロンの件。
Taka先生がおっしゃっていたように、デルタが減っている状況で出てきて、感染が持続できてしまっていること自体は確かにちょっと気になります。

もちろん感染性が上がっていない場合でも、そういうことが起こる可能性もあり、たまたま初期の感染者数が少ない時にランダムな効果で入れ替わりが起きて、その後は普通に増えたということもあります。

現時点では、注意しつつ見守るという感じかなと思います。
実際、例えばデルタに比べて感染性が低い場合、新しいオミクロンが増えている段階で、どこかにデルタが残っているとそちらのほうが早く立ち上がってくるので、もしそうであれば一度追い抜かれてまた追い越されることが起こるのかなと思います。今のところそうなっていない状況としては、(感染性が高まっている可能性は)若干気にはなるというところです。

あとは、例えば他の国に飛んで、その国で流行っているデルタを押しのけて増えてしまうかどうかで、確定に近い情報が得られるのかなと思っています。

岡田玲緒奈
ありがとうございます。
実際、今検出されているのは、南アフリカ、隣のボツワナ、香港です。
香港には南アフリカからの旅行者が持ち込んだようです。香港つまり中国は厳しめに対策していると認識しているんですが、それでもこうやって入ってきてしまうということです。

日本は大丈夫なんだと未だに言う人もいますが、こういうのをみるとやっぱりその考えはどうなのかなと思う部分もあります。

このあたりで終わりにしようかと思います。

黑ちゃん最後に何かありますか。

黑川友哉
うにが気になりますね。

岡田玲緒奈
じゃあサインをもらいに行ってうに食えや~。

黑川友哉
そうなんですよ。僕は本をもらってないんですよ、買いますけど。

木下喬弘
こびナビは回し読みでいいと言ったんですよ、出版元のワニブックスに。

黑川友哉
千葉大はみんな回し読めみたいな、男子校のノリみたいな。
我々は普段全然会わないんですよ。

岡田玲緒奈
それで僕、今日のライブの前に読んどけと言われたんですが、まだ発売日前なんです。吉村先生のところに献本があるはずだと思って取りに行ったら、なぜか2冊あって、2冊持って行ってっていいよというメモが貼ってあって、なんで2冊?みたいな。

木下喬弘
僕が送ったのは1冊なんですが、吉村先生が3冊買ったとおっしゃっていたので、3冊送ったら6冊になるじゃないですか。

岡田玲緒奈
なるほど。

木下喬弘
同じ医局で6冊いらないでしょ。

岡田玲緒奈
同じ医局じゃないんだってば。

黑川友哉
そもそも医局の意味、わかってます?

岡田玲緒奈
ということで、今日発売の Taka先生の新著…

木下喬弘
「みんなで知ろう!新型コロナワクチンと HPVワクチンの大切な話」
僕も最近ようやく覚えたタイトルです。

これを Twitter のアカウント名に書きたかったんですが、長すぎて書けないんです。
手をみんなで知ろう、くらいになっちゃうんですよ、全部入れようと思うと。
失敗したなと思って、もうちょっと短くすればよかったですね。

岡田玲緒奈
これはオレンジの本として語り継がれることになると思いますよ。

木下喬弘
ありがとうございます。
ちなみに、れおにい、読んでくれた?

岡田玲緒奈
結構読みましたよ。
今ね、1章が終わったところ。

木下喬弘
そんなに読んでへんやん......

岡田玲緒奈
最近忙しいんですよ!

木下喬弘
別に読んでないなら読んでないでよかったのに。
結構読んだっていうから3章くらいまでいったのかなと思ったら。

岡田玲緒奈
今日研究日だから一生懸命読みます。

木下喬弘
ありがとうございます。
順番に読まずに、あとがきから読む人も結構いるっていう。

岡田玲緒奈
あとがきを読むと、Taka先生を誤解してたなと思っていただけるんじゃないかと思うんですよね。Twitter だとこの人どうしちゃったんだという時がありますが、実はすごく優しい人なんですよ。ね、黒ちゃん。

黑川友哉
それ、Taka先生にあんまり人前で言うなと言われたんですよね。
営業妨害だからと。

木下喬弘
いやいやアゲてもらっていいですよ。

黑川友哉
『苛烈なキャラとして売り出しているから、あんまり優しいところを出すのは…』と。

木下喬弘
そんなセルフブランディングしてないから、
普通にいい人でいこうとしているから、大丈夫、気遣ってくれなくていいから。

岡田玲緒奈
ということで今日は雑談会のようになりましたが。
本来取り上げようと思っていた国立成育医療研究センターの研究については、どなたでも読めます。

こびナビでも散々、11歳も含めての小児の接種を考えてきましたが、子供たちに実際にワクチンの接種に関する調査をされています。希望というか接種したい理由などの具体的なことも書かれている研究ですので、こういうこと考えてるんだ、子供がこのように言っているということを、周りの大人、報道、SNS の皆さんにも知っていただければと思います。

事例を1つだけ挙げると、小3のお子さんが「急いで作ったワクチンだから打ちたくない」と言っているらしいんですが、どこからその情報を持ってきたんだという話です。非常に偏った情報を得ているお子さんもいるということで、(私たちが伝える)責任も重く感じているところです。

ダイジェスト版のパワーポイントもありますので、ぜひ見ていただければと思います。

▼国立成育医療研究センター 第6回 調査報告 ダイジェスト版(PDF)

1つだけ注意が必要なことは、比較対象となるようなコロナ前の調査がないことで、
そこはちょっと注意して見ていただきたいなと思います。
あくまで現状の参考ということですね。
以上、本来やろうと思っていたテーマのフォローをさせていただきました。

今日はこのあたりにしたいと思います。
週末になりますが、皆さん安全にお過ごしいただければと思います。
寒くなってきて子どもの間で風邪のような症状が増えてきていますので、ご注意いただければと思います。

それでは皆さん良い週末をお迎えください。

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