今日のテーマ「水」

水について何か書いてと言われて、僕がまっさきに思い浮かぶのはガーナの水。ガーナには僕の知る限り4種類の水があった。1.雨水タンクの水、2.水道水、3.ピュアウォーター、4.ボトルドウォーター この4種類。さいわい僕が住んでいた地域は、基本的に夜しか断水しなかったため雨水タンクの水を使うことはなかった。水道水、ピュアウォーター、ボトルドウォーターの3種類で回していた。

水道水は飲めなかった。食器を洗うのもどうかと言われていたが、まあ洗っていた。手を洗ったり洗濯したり、日常生活に使用するのは水道水。それではピュアウォーターとは何かというと、一応現地では飲料用の水だった。我々は飲むなと言われていが、毎日飲んでいた。このピュアウォーターは薬の味がする。化学の味。体にはよくないと思う。ビニールの袋入りで10円ぐらいだったかな。袋を噛み切って飲む。料理をするときは、最初のうちはピュアウォーターを使っていたが、後々みんな水道水を使うようになったんじゃないかな。

最後にボトルドウォーター。名前の通りペットボトルに入った飲料水で、これを飲めと推奨されていた。100円はしなかったと思うが結構高い。ちゃんと飲める味。ときどき洗剤の味がするハズレがある。高いから、ときどき買って飲む程度、冷蔵庫に常備しておく飲料だった。

日本に帰ってきたとき、水がまずくないことに感動した。でもすぐに慣れてしまって水道水は飲めなくなった。まずいよね水道水。安いのでも家庭用の浄水器をかませば、まあ飲めるようになる。贅沢を言うようになったもんだ。そう思うとピュアウォーターは本当にまずかった。二度と飲みたくない。

今は自宅にウォーターサーバーがある。奥さんがヨドバシカメラで買ったもの。水を定期購入しており、月に何度か自宅に届く。こんなものはオフィスか待合室で見たことはあっても、自宅に置いたことはなかった。あれば便利だ。でも自分ひとりだったらまず導入しない。水にお金をかけるという発想がない。せいぜい浄水器をつけるか、煮沸する程度。

ミネラルウォーターも、よほどそれ以外飲みたくないときしか買わない。お茶さえも基本的には買わない。沸かす。外で飲み物を買うときは、自分では用意できないものを買う。たとえば清涼飲料水、炭酸水など。昔はビタミンウォーターとかジャスミンティーとかよく買っていた。なんであんなによく買っていたんだろうというぐらいに買っていた。今の生活とは違い、ほとんど自宅にいることがなかったからだと思う。常にあちこちウロウロせざるを得なかった。

とにかく僕は、ただの水はけっこうどうでもいいです。できればまずくないほうがいいという程度。ピュアウォーターはできれば飲みたくないけれど、あの水生活に戻れと言われたら戻れる程度ではある。