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完璧な休日の過ごし方(2024/6)

雑踏一人回です。今日は「完璧な休日の過ごし方」というテーマで話します。その前に、前回の一人回「ラーメンの半分は幻想」のひろしのコメントを読み上げます。「ラーメンの半分は幻想」という回では、ラーメンは実際の味よりもイメージの味が勝っているという話でした。

たしかに外食ってその場の雰囲気を食べているところもある気がしています。インスタントラーメンは食べますか?あとカップ焼きそばとか。

というコメントをいただきました。雰囲気というと、昔雰囲気イケメンという言葉がありました。今もあるのかな、イケメン風だけどそうでもない、みたいな意味だったと思います。丘サーファーのような。

本来は「がっかり」的な意味合いの言葉だと思うんですけど、ポジティブにとらえてる人もいるのかな。服装がかっこいいとか、髪型が決まっているとかだったらポジティブな意味になるけど、そういうときに雰囲気イケメンとは言わないのか。

雰囲気イケメンと聞いて真っ先に思い浮かぶのが、僕の世代だと狩野英孝なんですけど、彼は実際にモテていると思うから、雰囲気だけでなんとかなるんだと思います。モテたい人は、イケメン風の雰囲気だけ頑張っていたらそれだけで騙されるというか、勘違いする人が一定数いるはずです。

例えば、そんなにおいしくないご飯を出すレストランが、店のデザインや食器に凝っていたり、食事の見栄えでさも美味しいかのように思わせて、評判を上げるように。味がわからない人が雰囲気に呑まれるのと同様に、イケメン風ってだけで★つけてくれる人はいると思います。

それでは、今日のテーマ「完璧な休日の過ごし方」の話をします。よくあるテーマなんですけど、これもまた先日、東京ポッド許可局でマキタスポーツが話していた話題でした。

マキタさんは仕事で京都に一週間ほど滞在して、そのあいだに2日休みがあり、東京に帰ることもできず京都で過ごしたそうです。その過ごし方というのが、

  • まず京都は観光客でごった返していて交通機関が混み合っているから、1日420円のレンタサイクルを借りる

  • 中古レコード屋を何店舗か回る

  • カレー屋でスパイスカレーを食べる

  • 純喫茶でアイスコーヒーとベイクドチーズケーキ

  • ホテルに戻って3,40分うたた寝

  • ホテルのジムについているプールで2km泳ぐ(ビジネスホテル)

  • 夕飯は帰りに見つけていたはま寿司

という1日の過ごし方を話していました。で、これがパーフェクトデイスだなと。ヴィム・ベンダース監督、役所広司主演の、おっさんの毎日を淡々と描写するパーフェクトデイズっていう映画があるんですけど、この東京pod許可局ではずっとパーフェクトデイズの話してるんですね。まだパーフェクトデイズの話してる、と言いながら。

マキタさんは別の日は、映画館でビール飲みながら鬼平犯科帳と猿の惑星を続けて見たそうです。2本連続。京都のMOVIXです。いい過ごし方ですね。たまにこういうの憧れます。全然やらないんですけど。

なんかこういう話を聞いていると、時間の使い方がうまいなーと思います。土地勘のない場所でも、馴染みのない場所でも、自分が楽しめる時間の使い方を知っているというか。それでいて、いつもと違うその土地ならではの味わいも堪能している。

こういうの、自分はなかなか思いつきません。慣れてないし、こんなにはうまくいかない。

先日、僕は用事があって東京に行ったんですけど、全く一人で自由に過ごす時間がありました。休日じゃないけど、振り返ってみたいと思います。

夕方4時半から奥さんと別行動になり、六本木から神宮前まで1時間ほど歩きました。これはもう、東京に来て数時間だけ自由時間があっても、あまりにもやることがなくて、事前に決めていた予定です。スニーカーを買いに行こうと思って、 On という会社の店が東京にだけ直営店があるということで、足を運んでみました。

徒歩で行ったんですけど、電車に乗っても遠回り、乗り換え、駅までだったり駅構内で歩く距離が長く、Googleマップによるとその宿泊先からon tokyo までトータル30分以上かかるという見積もりが出たので、電車乗って30分なら1時間歩こうと思いました。急いでいるわけじゃないんで。

六本木通り沿いを歩きながら、向かいました。飛行機がよく飛んでましたね。

Onの店舗に着くと、店の横の階段沿いに行列ができてました。うわー並ぶのかーと思ったけど、ここまで来て入らずに帰るって選択もないなーと思い、しぶしぶ行列の最後尾に並びました。並んでいるのは、アジア系の外国人ばかり。

韓国、台湾といった極東アジアだけでなく、東南アジアの人が多かったです。おそらくマレー系とかかな。わからないけど。南アジアっぽい人たちもいました。なんでかな、Onはアジア人に人気なのか?近くにアディダスとかの店もあったけど、そんな外国人が行列を作っているのはOnぐらいでした。まあアディダスとかは東京だけじゃなく世界中のどこにでも店があるから。

何もせずにだいたい1時間、ポッドキャストを聴きながら行列を待っていました。そのうち閉店時間が近づき、行列はこれ以上並べないように打ち切られ、ただひたすら順番が来るのを待っていました。

やっと店に通され、中に入ってみると店員は大忙しで、番号札を渡され呼ばれるまでしばらく待ってほしいと言われました。はい、ここで待つことだいたい30分。ようやく靴売り場のフロアに通されました。が、ここでも店員は大忙し。

僕は近くにいる店員に声をかけ、防水の靴を見たいと言いましたが、向こうの方にあるということで、持ち場のスタッフに声をかけてほしいと言われました。何人ぐらいいたかな、7、8人ぐらいの店員で売り場を回していたように思います。平日の夕方、そのとき既に5時半ぐらいでしたが、靴売り場にそんな数のスタッフが走り回っている現場は初めて見ました。客はその3倍ぐらいはいます。

閉店時間も過ぎて、どうにかこうにか靴も買えて、去り際に店員さんに「お客さんすごいですね」と言ったら、つらそうな顔をして「これ毎日なんです」と言ってました。スタッフは当然英語対応が基本で、朝から晩までこんな時間が続いて、けっこうハードだなと思いました。

On の靴を買いたければ、今は直営店に行っても混雑しています。他の店に行くか、通販で買うと行列に並ばずに買えます。それでも並びたい人や、いろいろ履き比べたい人は直営店に行ってもいいと思います。Googleマップのレビューを見たら、「めっちゃ並ぶ」ってことがちゃんと書かれていました。前もってチェックしておけばよかった。

夜7時、他に行こうかどうか迷っていた店はもう既に閉まっており、歩いてホテルまで帰ることにしました。表参道を通って、このへんも全然来たことがなく、店が多いなーでかいなーと思いながら。

帰りにコンビニでビールのロング缶を買って、ホテルに帰ると部屋で飲み、暑い中歩いて汗をかいたから、大浴場へ行くことにしました。露天風呂のある大浴場付きのビジネスホテルです。このときがまだ8時半ぐらいで、風呂場も空いているだろうと思って。

風呂で体を洗い、浸かって30分ぐらいであがりました。もう一本ビールを飲みたいなーと思いつつ、ご飯をどうしようか考えていたところ、帰り道に前を通った六本木駅近くのケバブのレストランを思い出しました。オーストラリアにいたころよくケバブを食べていて、懐かしくてまた食べたいと思いました。

店まで行くと、席はいくつか空きがあり、チキンのケバブとコロナビールのセットを頼みました。ケバブはすぐに出てきて、外苑東通りを眺めながら、ビールと交互にゆっくり食べました。

食べ終わった後、特に何も無いから、そのまま近くをぶらぶら歩いていました。坂を下って麻布十番の方まで行き、建物とかを見ながら、特に何も無いなーと思いつつ、また坂を上がってホテルに帰ってきました。

夜の11時頃に奥さんが仕事から戻ってきて、食事も済ませているし、二人とも大浴場へ行くことにしました。僕は今日2度目。

という具合に夕方から夜の自由時間を、滞在先で過ごしました。今こうやって振り返ってみると、うまい時間の使い方ではないにしても、それなりに満喫しているように見えますね。

簡潔にまとめてしまうと、

  • 町歩き

  • スニーカー屋に並ぶ

  • コンビニで買った缶ビールをホテルで飲む

  • 大浴場に入る

  • 街に出てケバブとビール

  • 町歩き

  • もう一回大浴場

といった過ごし方でした。パーフェクトデイズならぬ、完璧な休日の過ごし方があれば、教えてください。今日はそれぐらいです。


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