2023年4月3日
最近読んでいる本『サバービアの憂鬱』
30年前の本で、このたび新書として復刊されたそうだ。アメリカの郊外について書いた本。いわゆる郊外に住んだことがない身としては、あまり関係のない本。ましてやアメリカ。でもそういう自分の生活に直接関わりのない本が、娯楽としては最適だと感じる。
『サバービアの憂鬱』というタイトルの通り、アメリカでかつては理想郷と思われていた郊外が、だんだん立場を失っていく様子を、映画や小説での描かれ方から分析している。
アメリカの郊外とは、開拓が終わりフロンティアを失ったアメリカにとっての、50年代の新たなフロンティアだったそうだ。かつて都市に住んだ住民たちは、喧騒や治安の悪化を避け、郊外を目指した。都市へは仕事で出向き、郊外では同質の隣人たちと、テレビとうい共通の娯楽やパーティー、地域活動などを通じ、そこで新たなコミュニティを築いた。
そのコミュニティの在り方と、そこで暮らす人々の意識の変移する過程が、映画や小説にも反映されているという。例としては、スピルバーグやアップダイクなどが参照されている。
思い返せば、映画でもドラマでもアメリカのファミリーと言えばたいてい郊外だったなあ。日本の作品って揃いも揃って東京ばかりじゃないか。そうでもないか。ファミリードラマってそもそもあんのか。見ていないだけか。けっこう分厚い本で、読み終えるまでなかなか長くかかりそう。通して読み続けられるだろうか。
最近聞いた音楽『Greenflow - Solutions 』
これを知った経緯は、よく行くレコード屋が7inchシングルを入荷していて、アルバムはないのかと思って検索したら、2021年にドイツで再販されていた。オリジナルは1977年アメリカ。再販でも手に入れようと思うと、ヨーロッパからの輸入しかなくて、なかなか高くつきそう。
坂本龍一が亡くなった。最新のアルバム『12』が、闘病日記のように思えてくる。
こちらもレコードが出ており、初回限定はもう新品が流通しておらず、中古は値上がりしている。デジタルで聞ければいいかという気持ちもあり。
サポートいただけると店舗がその分だけ充実します。明日への投資!