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海外でもマクドナルドへ行く

旅行先で食事に迷ったとき、旅人の間では「困ったときのマクドナルド」という言葉がある。今までチェコ、インド、香港、モロッコのマクドナルドに入った。旅行ではないがカナダやオーストラリアでもマクドナルドに入った。食事する店を探すのが面倒なとき、世界中のどこにでもあり、均一の商品とクオリティを提供するマクドナルドは便利だ。

それでは、マクドナルドはどこの国も同じなのか?オペレーションや制服は同じだと言われている。マクドナルドの店舗でスイングマネージャーになれば、世界中どこのマクドナルドでも同じポジションで働けるという噂だ。では商品は同じなのか?味は?サービスの質は?僕がこれまでに行ったことのあるマクドナルドの、特徴を挙げていきたい。もちろん時期によって差はあるから、あくまで僕が訪れたときの話。

ホームレスのたまり場、トロントのマクドナルド

30歳のとき、ワーキングホリデーでカナダのトロントに住んでいた。その間に何度もマクドナルドを利用した。トロントのマクドナルドには、何も注文しないホームレスが、寒さを凌ぐためにたむろしている。そしてコーヒーを買うとついてくる5枚集まると1杯タダになるチップをくれとねだってくる。そんなものに未練はないから素直にあげる。

上流階級のプライド、モロッコのマクドナルド

打って変わって対極なのが、モロッコのマクドナルド。庭(庭付き!)には子供が遊ぶための遊具があり、出入口にはガードマンがいる。今まで見た中で一番高級感のあるマクドナルドだった。客層は現地の超VIP。ハイブランドに身を包む若奥様。子供はカナダグースのダウンを着ていたりする。みんなきっと、平均的な日本人より金持ち。彼らがトロントにあるホームレスだらけのマクドナルドを見たら、さぞ驚くだろう。

牛を食わないインドのマクドナルド

ヒンズー教で神の乗り物である牛。よって牛肉を食べないインド。それでもマクドナルドはある。そのカラクリは簡単だ。インドでは牛肉を食べないだけで、鶏肉や羊肉は食べる。チキンバーガーや、ラム肉バーガーが出てくる。それだけ。インドのビッグマックに相当するハンバーガーは、マハラジャマックという名前。半笑いで注文した。彼らは列に並ばないため、注文は大変だった。地下鉄のチケットを買うときは並ぶのに、なぜだろう。

ハイテクが進んだオーストラリアのマッカス

オーストラリアでは、マクドナルドのことをマッカスと略す。2015年時点、オーストラリアの多くの店舗には、姿見ぐらいの大きさのタブレットがいくつも設置されていた。そこで注文するのが主流。支払いもそこで済ませる。レジはなく、レジ係もいない。オーストラリアのマクドナルドには、厨房で調理する人と、フロアマネージャーのような人と、受け渡す人しかいない。店員がめちゃくちゃ少ない。

以上のように、世界共通のマクドナルドと言えど、それぞれお国柄が出る。香港は日本と変わらなかった。チェコはフライドポテトが甘かった(さつまいものような味)。2016年に日本へ帰ってきたとき、マクドナルドでクレジットカードが使えなくてびっくりした。今は使える店舗が多い。

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