2022年4月28日 父の病気⑥

前回の記録より一ヶ月以上間が空いた。その間にはリハビリの運動によって気分がよくなったり、歩行車を用いて外を歩いた日も2日だけあった。ほとんどの桜は散った後だったけれど、一応残っている枝垂れ桜を父も見ることができた。

他の候補のホスピスも周り、候補をしぼりつつも、本人も家族もこのまま自宅で看続けていいかなと思えてきた。病院はご時世柄、面会の制限が非常に厳しい。自宅のほうが手厚くケアできるという母親の希望もある。訪問看護を行っている診療所が近くにあり、在宅緩和ケアを受けるに適している場所だということも、理由としては大きい。

父はときどき食事を摂れる事もあったが、ここ数週間は全く受け付けなくなった。栄養補助飲料も飲めなくなり、むくみも全身に広がり、皮下内出血もみえてきた。点滴は今もしている。しばらくは点滴をすることで声のハリや気分も戻っていたが、先週末あたりからはそれもなくなり、漫画を読んだりテレビを見ることもできなくなった。

次第にトイレも一人で行けなくなり、ベッドから起こすのを手伝い、便座から起こすのを手伝うようになった。排便の苦痛は日増しに強くなり、トイレまで行き来することに体力が追いつかず、トイレの後は呼吸を荒げて倒れ込むようになった。入院時より長らく一番の苦痛となっている排便を少しでも楽にするため、先日からようやくオムツを使用することに同意した。

先週は苦痛を和らげるためにフェントステープを始めるが、強い吐き気に見舞われ継続を拒否。それ以外のオピオイド系も同様の副作用があるということで、父は頑なに拒否する。排便の痛みや、日々のだるさが増しても、オプソ内服液やモルヒネの注射を拒んだ。苦痛を和らげる別の手段として、先日から鎮静を行うことにした。

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