今日のテーマ「猫の手」
猫の手とは言うが、前足だよな。猫に手などない。前足を使ってちゃんと歩く。ただ猫はときどき前足を手のように使うことがある。うちの猫の一匹は、わざわざ前足でエサを床に落として食べることがある。なんのためにそんなことをやっているのかわからないが、その動きは足というより実に手っぽい。手っぽく器用に器から外に食べ物を出すのだ。
他に、水を飲むにあたって前足を浸けてなめるという行動をとっている。これも足というよりは、実に手っぽい動きだ。昔の人が「猫の手も借りたい」というように表現したこともわからないではない。いや、「猫の手も借りたい」の手は、別に前足を借りたいという意味ではない。「猫さえも手伝ってほしい」という意味での「手を借りる」だから、手だ前足だという話は関係ない。
猫の手こと前足は、我々人間の手とは違い、実に不思議な形状をしている。指がないため物を持ったり掴んだりすることはできない。爪の形状も全然違って、縦に前後に硬い爪をしており、出し入れができる。そして肉球がある。肉球には足音を消す構造となっている。そして後ろ足も似たような形状をしている。前後で形が違うのは人間ぐらいじゃないだろうか。
猫の手と言われて僕が思い出すのは、やはりブルース・リーの「燃えよドラゴン」でラスボスのハンがはめている義手だ。これがどう見ても猫の手にしか見えない。ハンはいくつも義手を持っていて、猫の手はそのうちのひとつなんだけど、フサフサと毛が生えており真剣勝負の場でどう見てもふざけているとしか思えない。「燃えよドラゴン」のラストシーンはこれ。
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