2021年8月25日
Googleドライブの、Macのアプリケーションを更新した。ネットを見る限り、オンラインストレージについてはDropboxの方が評判良かった。
今日もけっこう暑い。31℃。エアコンをつける。薄着にすればよかった。
「今夜、すべてのバーで」を読む。この物語における一応のハイライトである肝生検を受けたところ。ずっと入院生活が続いている。
"子供なんてのは、人生の中で一番つまらないことをさせられてるんだからな。私だって十七までに面白いことなんか何ひとつなかった。面白いのは大人になってからだ。ほんとに怒るのも、ほんとに笑うのも、大人にしかできないことだ。なぜなら、大人にならないと、ものごとは見えないからだ。小学生には、壁の棚の上に何がのっかっているかなんて見えないじゃないか。そうだろ?" P242
やっとバーも出てきて、そのまま読み終えた。22日から読み始めたから、かかった日数は4日。
次に読むのは「ソラリス」か。電子版しか持っていない。以前に読んだのは2015年で、まだぼんやりと内容を覚えている。タルコフスキー監督の映画は見ていない。
ソラリスはまだ覚えている方だけど、読んだ本の内容は次から次へと、あまりにも忘れてしまっている。特に最近は読む本が増え、一冊にかける時間が短くなったからか、余計に覚えていない。たくさん読んでも何も覚えていないんだとしたら、やっぱり読む意味はなかったのだろうか。
何冊も読むのではなく、同じ本を何度も読んで、その内容を自らに滲み込ませたほうがいいだろうか。たくさん読んでよかったことは、覚えていたい本と、そうでない本を判別できたこと。一度読んで内容を覚えていなかったとしても、もう読むことはないだろうな、という気付きがあれば、読んだ意味がまったくなかったということにはならないか。
もう一度読みたいからといって、おもしろいとは限らない。一度読んで満足する本が、つまらなかったという意味ではない。記憶に定着させたいかどうか。もっと長くそのことを覚えていたいかどうかの違い。
H.A.Bノ冊子10を読む。今日読んだのは山口文子「パリと本屋さん」の部分。日本とは全然違う、フランスの文化的に側面が知れるのがよい。
"私はフランスに来た当初、路上生活者や物乞いが当たり前にいて、かつ援助したり会話したりする人も当たり前にいる光景を目の当たりにし、かなりのカルチャーショックを受けた。正直に言えば今もまだ慣れない部分はあるが、日本ではどれだけの路上生活者が身をひそめ、このコロナ禍でも人目を隠れるようにして生きているのかと考えると切ない" P26
読書の日記2を読む。fuzkueが「本の読める店」という看板になったときのエピソード。それまでfuzkueは、「本の読める店」じゃなかったんだから驚きだ。もちろん店内で本が読めなかったという意味ではなく、本を読むための店と公言していなかったという意味。そんな時代が長くあったなんて、今思うと信じられない。
山崎ハコの「飛・び・ま・す」が売れた。ついに売れてしまった。前回入荷分の看板商品のひとつだった。
「騎士団長殺し」を読み始めた。「ソラリス」について話すのはもうちょっと後だし、一度読んでいるから間に合うだろう。「騎士団長殺し」は画家が主人公。顔のない依頼人から肖像画を依頼される。離婚して山の頂上に引っ越した9ヶ月の間に、ふたりの女性と関係があった。画家は抽象画を描いていたけれど、生活のために肖像画を描いた。単行本で読んでいる。紙が良い。
大豆田とわ子4話を見る。田中八作(松田龍平)の回。今までの流れと別の方向に進んだ。もうちょっとメインに当ててくるのかと思ったから、意外と言えば意外だった。
今夜、すべてのバーで:1991年刊行。著者は中島らも
ソラリス:ポーランドの作家、スタニスワフ・レムによる1961年の著作。宇宙SFモノ。映画版はタルコフスキー監督によって撮られた「惑星ソラリス」
H.A.Bノ冊子:ヒューマンアンドブックストアで買うと付いてくるおまけの冊子
読書の日記2:本の読める店 fuzkue の阿久津隆さんによる読書日記2。正式名称は「読書の日記 本づくり スープとパン 重力の虹」
山崎ハコ:1975年デビューのフォークシンガー
騎士団長殺し:2017年刊行、村上春樹の現時点での長編最新作
大豆田とわ子と三人の元夫:2021年4月から6月にかけて放映されていた地上波ドラマ。Netflixでも配信中
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