MasterClass Lesson: Day 24 "Herbie Hancock's Improvisation"
ジャズの真骨頂はジャムセッションですが、ハンコック先生が経てきたキャリアからしてみれば、自由とはなにかを考えさせられるところにまで想像が膨らみます。
ハンコック先生はエリック・ドルフィーとの共演について述懐していますが、ジャズの即興を学ぶにおいて「伝説のイリノイ・コンサート」は必聴といえるのでしょう。
1曲目の"Softly, As In a Morning Sunrise(朝日のごとく(ように)さわやかに)"は、20分を超える熱演で、はっきりいってテーマがどこかへ飛んでいってしまっているような演奏ですが、この演奏の自由度の高さ、緊張感、どうなるか分からないハラハラ感が音楽だけで伝わってきます。それでいて、演者の個性のぶつかり合いがワクワクするようなアート作品に仕上がっているのだから、もうわけがわからないよ。と言いたいところです。
このスリリングな緊張感にさらされながら、即興で演奏をすることは、並々ならぬ練習量と覚悟が必要なことは当然ですし、レクチャーのなかでも、
"If you start with the two basic principles of listening and trust, you can create improvisations out of thin air."
「"傾聴と信頼"の2つの原則から始めれば、窒息しそうなところでも即興演奏ができる。」
というこの言葉。至言ですねぇ。
このマインドセットはジャムセッションだけではなく、人間関係全般に通じる話ですね。
まずは信頼するに足る自分自身を築くべく、日々精進していきましょう。
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serialization days: 114
sleeping time: 22:32-5:58 / score: 77