【鑑賞録 番外編】長野県伊那文化会館リニューアルオープン記念 NHK交響楽団 伊那公演 【前編】

2021年5月30日（日）に開催された、NHK交響楽団による特別演奏会、
長野県伊那文化会館リニューアルオープン記念 NHK交響楽団 伊那公演

今回、こちらを鑑賞する機会をえましたので、
鑑賞録始まって以来初の生クラシックコンサートを観覧しての感想を記します。

前編では、リニューアルオープンした伊那文化会館の様子と周辺情報などを個人的視点から記事にします。

書籍「366日の西洋音楽」を基に、クラシック音楽の学びを深めている昨今。
当然、生のクラシックコンサートを体験したいと思っていたところ、
長野県伊那市で公演されるという情報をえて機会を迎えました。

長野県伊那文化会館のリニューアル記念である本公演、
ざっと調べたところ、この施設は1988年に開館し、耐震化と老朽化の改善のためリニューアルし、2021年3月にオープンしたそうです。
それを記念してのクラシックコンサート公演で、
演奏: NHK交響楽団
指揮: 秋山和慶
ピアノソリスト: 小山実稚恵
演目:
チャイコフスキー／歌劇「エフゲニー・オネーギン」から「ポロネーズ」
チャイコフスキー／ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23
ドヴォルザーク／交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界より」

17時開場 18時開演 20時終演
という内容で催されました。

クラシックコンサートの感想は後編にゆずりまして、
前編では、このコンサートが開催された地、
伊那市を中心にした南信の旅を記録しておきます。

長野県伊那文化会館がある場所は、
桜の名所のひとつとして有名な春日公園のなかにあります。
｢天下第一の桜｣と呼ばれる高遠城址公園も眺望できるような位置にあり、桜の開花時期には賑わいが凄いだろうな、と思い馳せながら、深緑が眩しい公園を散策しました。

遠く眺望できる木曽山脈や南アルプスにはいまだ残雪があり、色鮮やかで壮大な一枚絵が延々と続いているような景色があります。
長野県の豊かな景勝はいつの季節も素晴らしいなと思わずにはいられませんね。

旅をするならグルメも愉しみたいところ。
東信地区から訪れたので、上田市から長和町へ、白樺湖、蓼科から茅野市、そして伊那市へとドライブしながら訪れたお店はどこも素晴らしく、旅の彩りに鮮やかな華を添えてくれました。

陶仙房 須栗平(とうせんどう すぐりだいら)
クラフトワークが多数展示された、蔵づくりのカフェ。
センスのよい調度品が素晴らしく、珈琲も音楽も空気感も心地よい場所でした。

麺屋蔵人 茅野本店
こちらもまた昔ながらの家屋がラーメン店になっています。
看板メニューである焼き味噌らーめんをいただきました。
熱々で香気豊かな味噌らーめんで、不思議と懐かしい味わい。
多加水麺がまたご当地感を演出し、
唯一無二の味、旅の記憶に残るラーメンでした。

自家焙煎珈琲店 砂時計
伊那市に入り、公演前に時間調整と作業をしました。
この珈琲店は勉強推奨なスペースがしっかりしているお店で、
インスピレーションがはたらきそうな本がたくさんあるだけでなく、
電源やWiFiを完備、筆記用具や砂時計さえもあります。
コーヒーも上質で、至れり尽くせりな場所でした。

前編では、上記の３店舗を紹介するに留めておきます。
クラシックコンサートを体験するというメインディッシュへ至るまでのアミューズやオードブルを楽しむような時間もまたかけがえのないものです。

記事にしている時分ではコロナ禍のさなかで、思うように楽しめないところはありましたが、今後気兼ねなく旅を楽しめるようになれば、また違う感慨が思い出に残るはずです。
コロナ禍の状況下での体験もまた貴重なもの。
旅の記憶は誰にとってもかけがえのない大切なものになります。
それがより快く豊かなものになるように。
そのときを待ち侘びながら、いまできる最善の行動をとっていきましょう。