【音楽制作note 2022】DTMオーケストラサウンドをつくろう ①
1年のクラシック音楽鑑賞録を経て、
改めて音楽制作について記事にしていきます。
日々の学びと制作を価値あるものに還元できるよう努めていきますので、
今後ともよろしくお願い致します。
年初、新連載のスタートです。
テーマは『自作DTMオーケストラサウンドを聴けるレベルにしよう』
です。
しばらくは音楽制作の傍ら、進捗状況と使用音源などを紹介していきます。
DTMオーケストラ音源のおすすめ
・OLAFUR ARNALDS CHAMBER EVOLUTIONS
いきなり飛び道具的な音源紹介で恐縮ですが、まずはこのストリングス音源からインスピレーションを受けていることを白状します。
この音源を監修する「オーラヴル・アルナルズ」(Ólafur Arnalds)というアーティストをご存知でしょうか。
アイスランドのレイキャビクを中心に活動しているポスト・クラシカルの作曲家で、イメージ通りの凛々とした音響が魅力のアーティストです。
以前、軽井沢の隣町、御代田町にあるpacearoundというめちゃくちゃシックな雑貨と調度品を扱う販売店に訪れたとき、オーラヴル・アルナルズの"Living Room Songs"が流れていて、「なんて素晴らしい世界観なんだ!」と静かに感動した覚えがあり、こういったアンビエント音楽を愛好するようになった経緯があります。
オーラヴル・アルナルズは世界観が通底して一貫しているので、どの作品を聴いてもチルることができますよ。
この音源を聴いてから数年経ち、ようやく肌馴染みよい心地でこれらの音楽を聴くようになった昨今、自らも興じたいと思っていたところにSPITFIRE AUDIOとの共作的音源の存在を知り、ようやく先日のクリスマスセールの際に購入しました。
Olafur Arnaldsはこの音源を「同じ音を出さない3分間の演奏が可能なサンプル」(=発音が微妙に変化し続けるサンプル)と表現しているそうで、たしかに1音鳴らし続けているだけでも微量に変化し続け、それだけで不思議なアーティキュレーションを描きます。
上記画像にある通り、Note CentreとEvoのペグボード内にあるペグを入れ替えれば音の波が変化するわけですが、良くも悪くもその不規則的な音響に捉えどころがないため、いまだに何をどうすればどうなるのかよくわかっていません。
ですが、どの音を鳴らしても冷気を感じる響きが美しく、想像力を掻き立てさせてくれます。
この極寒の新年初頭にふさわしい音源からどんなかたちが成されていくのかが楽しみになり、音楽制作に際してのモチベーションを高めてくれる音源のひとつです。
いま、早朝7時。
曙色に染まる空が少しずつ解かれています。
このきりりとした空気感、凛とした世界観を音にして伝えられるよう、愉しみながら音楽制作に勤しみたいと思います。