MasterClass Lesson: Day 2 "Tom Morello Riff~Gear"
ここからは当日得た学びから自分というフィルターを通してアウトプットしていきます。記事を読んでくださる方にも意味のある時間を提供したいと思いますが、興味がありましたらぜひ本物のレクチャーを体験してみてください。
トム・モレロ氏といえば、奇抜なギターソロや図太い煽情的なリフが代名詞ですが、本人的にはそのクリエィションに「道具は関係ない」という意見。
たしかに、エフェクターにしても超有名リフにしても、セッティングや音づくりを考えれば「そらそうなるよ」と能面的に理解できる。
そしてトム先生は、「ギターのトーンについてはもう二度と考えない。このトーンを使って制作を始める。」と語っています。
先駆的なプロダクションをつくることが本懐ではなくて、「"課題"に対して、音楽を通じて発信する。そのための音」が重要で、追求した結果、このサウンドに行き着いたのでしょう。
もしこの音がかっこいいからといって、自分がそのまま引用して、"ヘリコプターサウンド"やら"スイッチング奏法"をかましても、「あーはいはい」としかならない。トム・モレロ氏は課題意識の解法をギターサウンドに求め、その結実があったからこそ唯一無二のギタリストになったのだと思わされます。
つまり、「イシューからはじめよ」"ISSUE DRIVEN"を昇華する方法論を教えてくれている気がします。
トム先生は、BOSS DD-3(ディレイ)を2個づかいで楽曲によって効果的に使い分けているみたいですが、よく見るとエフェクター(アンプにも)にマジックでセッティングが書いてある。つまり、固定したエフェクトを出したいという意図が汲めるわけで、音づくりに対してとんでもなくコミットした結果が窺い知れます。
翻って、自分は「こんな音色がいいなぁ〜」とは漠然と思うものの、突き詰めて「自分の音はこれだ。この音で勝負する」と覚悟は決まっていない。
トム先生のような「制限のなかでのクリエィティブ」という研ぎ澄まされた意志を音色に託す姿勢は大きな学びでした。
明日もトム先生の講義を受け、ギタリストとしての成長を図りたいと思います。
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