SEVENTEENとCARATの夢の続き②
そしてその日は唐突にやってきた。
2022年11月〜12月に日本でドーム公演
というお知らせだ。
ワールドツアーの中で日本でドームツアーをやるというスケジュールだったため、SEVENTEENの多忙さたるや想像を絶する物である。そんな中で日本に来てくれる事がどんなに有り難く幸せなことか。
これは何としてでも行かなければならない。
と思ったし多分実際そう言った。
オタクは毎現場こう思うので、この台詞にそこまで重みを感じることが出来ないという方もいるかもしれないが、今回ばかりはそうともいかない。
オタク人生を賭けた俺のチケッティング魂が燃えた
seventeenメンバーの夢であり目標であったドーム公演。
その夢が叶う場所に私が立ち会う事が出来るのなら、私は"鳩にフンをよく落とされる人間である"ということを少しは大目に見ても良いだろうと思った。
これは絶対にチケットを取らなければ___
そしていつも連番している子にチケッティングの運を委ねてばかりなので今回ばかりは自分が当ててその子を連れていきたい…!と思って余計に燃えていた。
そして
自名義がついに大仕事をしてくれた。
2022.11.27
11時台に水道橋駅に到着。駅から東京ドームに広がる道には溢れんばかりのCARAT達。
みんな思い思いの推しのワッペンやトレカをぶら下げお気に入りの洋服に身を包み、浮き足だった様子で足早にその夢の場所へと歩みを進める。
私は幸せすぎて逆に恐ろしいほど実感が沸かず、会場入る前に沢山の大好きなCARAT達とミーグリをしたのだが、それでもこれから本当に本当にライブがあるのか…?私はこの数時間後に生身のセブンティーンに会えるのか…?とにわかに信じられなかった。
そのおかげか全く緊張していなかった。
いよいよ時間も近くなり連番する友達と合流していざ中へ___
私が自分のことを能天気だなと感じたのは、チケットもぎりをされている最中もさっきセブンで買ったおにぎり、鶏五目だと思って買ったのにパッケージ見たらツナマヨだったな。などと要らない回想をする余裕すらあったことだ。
そんな能天気アラサーも流石に中へ入ったら事の重大さに気付いた。
ドーム内に立ちこめる独特のモヤがかった空気と辺り一面を埋め尽くす沢山のcaratの姿、そして前のスクリーンに流れるSEVENTEENのmv
全てがこれは現実だと私に教えてくれてるようであった。
ああ、ついに夢が叶うんだ
そう思った途端、やはり私の涙腺はダメだった。
舞い落ちるはなびらをどうしてもドームで見たい。と思っていた私は、そのイントロが流れた瞬間に息を呑んだ。
2年越しの夢をついに叶えたんだ、と。私はその姿をできる限り目に焼き付けようと涙で歪んでいく視界を精一杯広げていた。
私は"夢を叶えた"と思った。それは一言で言えば"達成感"でしかなかった。
しかし彼らは違っていた。
次はもっと大きい会場で沢山のcaratに会いたい。
いつかスタジアムでコンサートがしたい。
そう。彼らはもう次の夢、次の目標を見据えていたのだ。
その言葉を聞いた途端私はぶったまげた。ドームは今まで彼らと私たちにとって夢の舞台であり叶えたい目標のステージであったけど、それが今では夢の一つの通過点になったんだ、と。
私はまた胸が躍る心地がした。あのOdeコンオーラスで感じた気持ち、そしてそれよりも少し大きくて誇らしいような気持ち。
caratでよかった、seventeenを好きになってよかったと思った。そしてそれはこれからもずっと思い続ける事だと思う。
それじゃあ