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第36回 みちのく鹿踊大会〜東北の鹿踊〜2024年6月16日
2024年6月16日
みちのく鹿踊大会 山王史跡公園あやめ園(宮城県栗原市)
出演団体:
1,早川流 清水目鹿踊保存会(宮城県栗原市)
2,仁田山鹿子踊保存会(山形県新庄市)
3,行山流 角懸鹿躍(岩手県奥州市)
4,金津流 松山獅子躍保存会(宮城県大崎市)
5,行山流 水戸辺鹿子躍保存会(宮城県南三陸町)
6,早川流 真坂鹿踊保存会(宮城県栗原市)
この前日、飲みすぎたのか食べすぎたのか、朝はお腹の調子がとても微妙で、家から会場までの移動中に何度もコンビニでトイレに寄っていたら1団体目の早川流清水目鹿踊保存会の演舞開始に間に合わず・・・。
車を総合支所の駐車場へ停めて、開会時間も過ぎてしまっていたので急ぎ足で会場のあやめ園へ向かいました。会場付近まで行くと太鼓の音が響いてきているけれど、とてもアップテンポで早い。野外の広い場所でもあったので音が木霊してよけいに異国的というかスティーブ・ライヒのドラミングみたいにも聞こえました。
もしかしたら前座でアフリカンとかドラミングサークルの演奏でもしているのかな?と思いきや、長いササラが動いているのが見えて鹿踊の演舞というのに気が付きました。
2,3年前に水戸辺鹿子躍の人と御縁を持ってから色々な鹿子躍を観てきたと思っていましたが、こういう早い太鼓を打つのは初めてでした。とても新鮮。早川流という流派も初めてでした。
会場に着いて数分で清水目鹿踊保存会の演舞が終わってしまったので、次の機会があったらしっかり見に行きたいなと思いました。
出演団体と鹿踊についての概要が載っているパンフレットを戴く。出演団体の紹介が順番ごとに簡潔かつしっかり書いてあって嬉しい。
そしてよく見てみると、東北の鹿踊、特に仙台ルーツになっている鹿踊についての解説が結構なボリュームで載っている。これは後でしっかり読み込もうと思います。というより、鹿踊もかなり色々な種類や分布があるので僕の頭の中を一旦整理するのを兼ねて、近々記事にしてみようと思います。
以前、鹿踊をしている友人に「鹿踊ってどういう種類があるの?」と聞いて何から教えれば良いのか少し思案してからささら獅子舞や八つ鹿という単語を聞いて、「あれ、ささらって長いアレじゃなくて?」と更に質問重ねて、えーっと・・・となってしまったのが、今になるとこんなに幅広くて多様な形態にそれは確かに困るよな・・少し反省。
獅子舞について、獅子舞の種類ってどれだけあるの?って聞かれても多分ちゃんと答えられないし、ルーツも見方で様々だしなぁ。日本の芸能の多様さはどっちを向いても本当に凄いなと思うし、やはり尊いなと思う。
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また山形県の新庄市の仁田山鹿子踊の形態は格好や囃子(?)も初めて見るものでした。頭はカモシカを模していて動きもカモシカを模しているとのこと。着流しに饅頭笠姿の地方(じかた)と呼ばれる歌い手がいて竹で作ったギロみたいな楽器を摺って鳴らして歌を歌っていました。その楽器は「ささら」と呼ばれているそうでした。行山流や金津流の太鼓踊系がよく背負っているものも「ささら」と呼ばれているけれど、仁田山では楽器をささらと呼ぶみたいでした。
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お昼休憩を挟み、その間はあやめ園を散策して過ごす。とても気持ち良い空間だったけれど、本当にこの日は暑くて日陰にいないと本当に干からびてしまうのではと思うほどでした。
鹿踊装束着けて踊っている方々は本当に暑かっただろうな、水分大丈夫かなと少し心配になっていました。
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会場をよく見渡すと見知った人と目が合う。仙台鬼剣舞同好会で一緒の仲間で、お互い特に情報共有や約束などしていないけれど県内の様々な郷土芸能イベントで会う。お互いお好きですね(笑)
他の団体の鹿踊の演舞もとても良かったです。行山流水戸辺鹿子躍は、一番よく見ているからか、馴染のある鹿子踊な感じしてきます。昨年の8月、お盆に墓踊りを見に南三陸まで行ったのですが、天候が悪く中止になってしまいましたので今年こそは見たい。天気、良くなると良いなぁ。
最後の早川流真坂鹿踊は太鼓踊系だけど、太鼓のみの打ち手が後ろにもいて、竹を打つ方々もいらっしゃっていて、そういうのも初めて見ました。MCで初出演のメンバーの方も後ろにいる旨を言っていましたが、もしかしたら新人さん達のポジションなのかな?
そして、雌鹿と雄鹿の仲睦まじい表現が比較的直接的で本当に可愛い。
鹿子踊も見る回数が増えるほど味わいが出てくるなと改めて思いました。噛めば噛むほど味が出てくる感じは、郷土芸能共通している感覚だなぁと改めて思いました。
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今年のあめやまつりは6月13日〜7月3日だそうで、来週末の23日(日)は神楽大会があるそうです。郷土芸能推しのあやめまつり!
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