見出し画像

2021年1月3日 雄勝町新山神社 春祈祷

石巻市雄勝町の春祈祷

石巻市雄勝町の獅子舞団体「雄勝町胴ばやし獅子舞味噌作(みそさく)愛好連」に加入し、それから毎年一番始めにやる活動は獅子舞での春祈祷になります。
雄勝町内には現在、原・味噌作、雄勝中央、船戸、水浜、分浜、波板、明神、小島、大浜、立浜、桑浜・羽坂、熊沢、大須、荒、船越、名振と15以上の地区があり殆どがそれぞれの神社でお正月に春祈祷を行い、それぞれの地区の獅子舞をする組織(保存会や青年部など)が獅子舞、祭囃子を担当し、各地区の家一軒一軒を周り、神棚の前で祈祷(舞い)し、御札を配ります。(喪中の家は除きます)

雄勝町の獅子舞は元々は雄勝法印神楽の演目の一つの「獅子」で、獅子は住民、他の演目は神社(現在は雄勝法印神楽保存会)が室町時代から保存していると言われています。

恐らくですが、各地区の住民が保存し繋いできた囃子は少しずつ変化して今の形になっていると思います。各地区ごとに微妙に違う囃子ですが、よく聞くと、ああ、きっと元は同じだったんだろうなぁと思える節回し、フレーズが聞いて取れるのがとても興味深い部分で、そして尊いものだなと僕個人的に思います。

コロナ禍での春祈祷

昨年2020年から世界的に大流行中の新型コロナウイルス。去年一年は本当に様々なお祭りやイベントも中止になり、獅子舞も披露する機会は全くありませんでした。
その中、今年の2021年の春祈祷も石巻市内、雄勝町内でも獅子舞を中止し社殿の中だけで簡易的に御祈祷をするだけの地区も多くありました。
雄勝中央は、神社境内と、雄勝中央地区集会所、原・味噌作地区集会所での獅子舞と限定的に演舞しました。

画像1
画像2

東日本大震災後に建てていただいた社殿。元の社殿よりはかなり小さいものでもあり、普段どおりならは神社の囃子手も入り和太鼓と笛も演奏されるところ、そこは感染防止策として省略されました。

神社での御祈祷も無事終え獅子舞が始まりました。

画像3
画像4

どうしても、この祭囃子を聞かないと(僕の場合は演奏しないと)新年を迎えられた気持ちになれないという気持ちもあり、できる限りの感染防止策をして演舞することができました。

今年は、郷土藝能を後世に伝える、まだ見ぬ誰かに伝えることをしっかり意識して出来ることを行動していこうと思いました。

次回は1月10日(日)11:00ころより、硯上の里おがつにて行われる初売り抽選会会場で獅子舞披露があります(味噌作愛好連)

関連記事:
(2024年春祈祷)

参考資料


記事や、活動が面白いと思ってくださったら是非サポートお願いします。活動費に使わせていただきます!