掘り出しモノ 缶詰編02
さて、前回の記事は家の倉庫から2011年の東日本大震災の時に戴いた、溜め込んだ缶詰が出てきた。そして、イワシとスパムを開けてみて食べたらとても美味しかったという内容でした。
今回は開ける缶詰は2000年に販売されていた日清食品の「カップヌードルTimecan」です。
● 缶を開けてみる
実は、この缶詰ヌードル、以前も食べたことがあります。2000年に何個か買って、そして我慢できずに2、3年くらいで開けて食べた記憶(笑)
あの時は、違和感無く食べていたと思います。なんたって、10年保存する計画で作られているのだから、たかが2、3年なんて昼寝くらいの時間の経過だろうと全く疑わなかったな。と、そんな回想を缶を眺めながらする。
ちゃんと、丁寧に開け方のイラストまで刻印されていますね。
では、イラスト通りに開けてみる。
見た感じは特にゴミや汚れは無し。取り出してみようとすると・・・
全然、取り出せない・・・。あれ、これってこんな感じだったかな?
もしかして、膨張したとか?? ひっくり返して振っても落ちてきません。
なんだか嫌な予感がぷんぷんと匂ってきました。
● 取り出すのに四苦八苦、そのカップは、
振っても取り出せないのでは、もう壊すしか無いのか?と
、ペンチを探そうとした時、カップヌードルの形状を思い出す。
下側が細くなっているから、缶底を開ければ良いんだ(笑)
缶底は思い切りサビサビでした。
多分、他の缶で漏れてしまったやつ(ベネズエラのイワシ)の液体で錆びちゃったんだろうなと、予測。
中身を傷つけることなく、すんなりと開封。
缶底の内側も微妙に錆びているのがなんか嫌な予感を朝霧のように深まっていく。少し恐る恐るカップを取り出してみる。
変形は無いように見えるが、なんか微妙に黄ばんでいるところがある。
ますます嫌な予感が、朝の霧どころか、沸騰するヤカン並に濃くなってきました。ビニール梱包を外して、いざ開封へ。
● 開封!
開けた瞬間、「あ、ダメだ」と悟る。
まず色がおかしい。ネギとかまで黒っぽくなっているし、エビはこんなくすんだ色では無かった記憶。そして何よりも匂い。臭い、本当に臭かった。
犬のドライフードを濃くした様な臭気が漂い始めている。うーん、、、一応お湯を入れてみようかどうか、考えてみる。
考えていたら、父親が近づいてきて一言。
「お湯、入れんなよ?」
はい、これは感謝して、処分することになりました。食べ物だったものを捨てるのはやはり心が痛むけれど、これは致し方がない。
このことを、Facebookにアップすると知人から、このTimecanはリコール案件だったということを教えてもらう(笑)
なんでも、ものによって缶の密封が不十分で4年で回収だったそうだ。全然知らなかった!
ということで、2000年のカップヌードル缶は「NG」でした。