見出し画像

100年先へ!伝え継ぐ、郷土の芸能【レポート:2024年11月30日(土)】・企画展「ザンザコザン荒浜磯獅子踊 100年と空白の10の謎」

11月30日にアクアイグニス仙台にて「100年先へ!伝え継ぐ、郷土の芸能」というイベントがあるとのことで行ってきました。

仙台げいのうの学校でも交流を持たせてもらっている川前鹿踊の方々も出演されるとのことでしたし、学校で伝承されている創作和太鼓や普代村から中学生が来て七頭舞を披露するという若い世代が活躍する公演。


くろしお太鼓「六郷くろしお太鼓応援隊」

60年の歴史を刻んで、平成29年3月31日に閉校した仙台市立東六郷小学校。くろしお太鼓は、平成7 年より東六郷小学校で取り組まれ、現在は仙台市立六郷小学校に引き継がれている。「くろしお太鼓応援隊」がその活動を支え、地域のイベントには欠かせないものとなっている。

協力:六郷くろしお太鼓応援隊
仙台市立六郷小学校/仙台市六郷市民センター

チラシより引用

1995年から旧東六郷小学校で始まった和太鼓の活動は、今年で29年目。2017年には閉校したけれど、六郷小学校に引き継がれ、地域の人々から愛されて続けて、「応援隊」というグループも結成され、地域の人々から支持されているそうです。

この日は旧東六郷小学校の卒業生のメンバーは来れなかったそうですが、集まったメンバーで息を合わせる演奏を披露してくれました。

中野小太鼓「仙台市立高砂中学校在校生」

28年3月31日に閉校した仙台市立中野小学校で、平成元年より取り組んだといわれる中野小太鼓。平成23年9月、運動会での勇壮な音色は、中野地区復興の象徴ともなった。現在は仙台市立高砂中学校に引き継がれ、毎年、中野小跡地「なかの伝承の丘」で、「日本一低い山・日和山」山開きのオープニングを飾る。

協力:仙台市立高砂中学校
なかの伝承の丘保存会/中野ふるさとYAMA学校
仙台市高砂市民センター

チラシより引用

高砂中学校の生徒さん、卒業生の方々で演奏を披露してもらいました。中野小学校の思いと主にこれからも演奏を続けると語るメンバー。

2001年の宮城県全国国体の時の開会式オープニングで演奏をして、客席が湧いて時間過ぎても演奏をしていたとか、太鼓が始まった時からとても熱があったそうで、その熱を今も引き継いでいる演奏でした。

川前鹿踊「川前の鹿踊・剣舞保存会」(動画あり)

伝承地である青葉区の川前地区は、広瀬川の上流。
川前の鹿踊・剣舞は、5代藩主伊達吉村が領内の民俗芸能を一堂に集めて鑑賞した際、鹿踊・剣舞ともその優美さを讃えられ、特に九くようもん曜紋と絹幕の着用を許されたとも伝えられる。踊り手は、小学生7名、中学生6名、力強い舞を今に伝える。

協力:川前の鹿踊・剣舞保存会/仙台市歴史民俗資料館

チラシより引用

演目:
1,みぢたいこ 2,おおいれは 3,こいれは 4,かけあいのうた
5,鹿の子 6,みずぐるま 7,まつしまきり 8,じゅうしちきり
9,かべこししのきり 10,おおやまきり 11,わが里
12,つばくらかえしのうた 13,ひがしみろ
14,しらさぎのうた 15,かかしいのうた

これまで仙台げいのうの学校のイベントや、仙台市の民俗芸能の集いで見たこともあり楽しみでした。この日は全演目をやってくれてとても見応えのある内容でした。

会長さんの話では、伊達政宗の長男、伊達秀宗が愛媛の宇和島に行った際にこの踊りを踊り、宇和島にも同じ鹿踊が伝わったそうです。100年単位で距離もあるところでこうして芸能での縁が繋がって違う土地でも今も息づいているということに感慨深い気持ちになりました。
宇和島の鹿踊りも見にいきたいな。

中野流鵜鳥七頭舞「普代村立譜代中学校 七頭舞同好会」(動画あり)

岩手県下閉伊郡普代村の中野流鵜鳥七頭舞は、普代中学校の生徒が受け継ぐ伝承芸能。もともと普代村内にある鵜鳥神社に伝わる「鵜鳥神楽」を基本にして、岩泉町小本の中野地区に伝わる神楽を取り入れ、独自に創作した神楽。現在同好会のメンバーは7 名。華やかで躍動感ある舞は、各地で観客を魅了する。

協力:普代村立普代中学校/普代村

チラシより引用

岩手県普代村から普代中学校の七頭舞同好会のみなさんが仙台まで来て演舞してくれました。あまりこれまで七頭舞を見たことがなかったのですが、色々なところに七頭舞が伝わっていることが知れて面白かったです。
宮城県内の大和町にも杜乃七頭舞という七頭舞の団体があるので、七頭舞を見れる機会はこれからも少なくなさそう。

寒い中、囃子も演舞もとても素晴らしかったです。

企画展「ザンザコザン荒浜磯獅子踊 100年と空白の10の謎」

荒浜磯獅子踊りの衣装を一部再現したものを着て会場を歩く荒浜磯獅子踊りを再生する会メンバー

この11月30日の企画は2024年10月19日〜2025年2月16日開催の企画展「ザンザコザン荒浜磯獅子踊 100年の空白と10の謎」の関連企画とのことで、荒浜磯獅子踊りを再生する会の方からチラシをもらって気になっておりました。

こちらの企画展は2月まで開催で、内容がどんどん成長していくような展示みたいです。

他にも1月19日に太鼓作りワークショップ(仙台地域の熊野堂や八幡堂系鹿踊で使われる「鞨鼓」型の太鼓をブルーシートやボイド管を使って作るそうです。

太鼓を作って、ザンザコザン

日時
2025年1月19日(日)10:30~12:00

会場
せんだい3.11メモリアル交流館

おしえてくれる人
「荒浜磯獅子踊を再生する会」メンバー

要申込み
2024年12月6日(金)10:00より電話またはメール[先着15名程度]

申し込み先(公式サイト)

関連記事:




いいなと思ったら応援しよう!

Yukihiko Yotukura(yukki)
記事や、活動が面白いと思ってくださったら是非サポートお願いします。活動費に使わせていただきます!