モノレート閉鎖の理由
Amazon中心にせどりをしていた人にとって、衝撃的なニュースになったモノレートの閉鎖。
元々モノレートは有料化か閉鎖は避けられないものと思っていましたが、後者が現実のものとなってしまいました。
なぜモノレートは閉鎖になったのか理由が知りたい人はそれはそれは仰山いらっしゃいます。
そこには、Amazonの転売に対する考えが露骨なまでに反映されているのです。
この記事では、長いことAmazonと向き合ってあんなことやこんなことなどいろいろあった僕なりに、Amazonの“真意”を徹底考察します。
Amazonがせどりに対してどう思っているのか、この機会に認識しておきましょう。
モノレート側の公式告知で閉鎖の理由は「モノレートが、Amazonの規約違反に該当する」とアマゾン側から圧力をかけられたことにあります。
この流れでの閉鎖・・・2016年以前からせどりをやっていた人ならなんとなく覚えがありませんか?
そう、2016年の12月22日に閉鎖になった「プライスチェック」の時と全く同じ流れなんです。
元々「プライスチェック」はAmazonせどりツールの開祖であり、2011年から提供されていた無料ツールです。
モノレートはその前身のamashow(アマショウ)が2013年にスタートしてからの歴史ですから、それまではプライスチェックだけが頼りでした。
そのプライスチェックが2016年末にやっぱりAmazonから「Amazonの規約に違反しています。」と圧をかけられて閉鎖に追いやられました。
Amazonは2016年と今年の2度、せどりに不可欠な2大ツールを潰すことになったわけです。
そもそも2016年末が終わり2017年になるや否やAmazonは多くのせどらーを市場から追放することになったメーカー出品規制をおっぱじめます。
つまり、Amazonはこの2016年~2017年の間の年末年始にかけて、「せどり潰し」に本腰を入れ始めたわけです。
そこからの歴史はもうあなたもご存じのとおりです。
・Amazonで購入した商品の出品禁止(Amazon刈り取りNG)
・個人から購入した商品は出品禁止(メルカリ・ヤフオク仕入れNG)
・メーカー保証がない商品は新品で出品禁止(新品家電店舗仕入れNG)
細かいことを挙げていたらキリがありませんが、
どんどんどんどんせどらーの首を真綿どころかチェーンで締めるような規制の連発が続きました。
当然多くのせどらーがAmazonから撤退し、Amazonせどり人口は激減しています。
Amazonの思惑通りに。
Amazonにとって転売セラーは「つかず離れず」、「生かさず殺さず」という存在だと考えられてきました。
しかし、現実は「ほぼいらない」が実情でしょう。
よく転売系の情報発信者はAmazonが規制を強化する度に「Amazonにとってせどらーからの手数料収入は重要だから排除することはない」と言う。
そんなわけがない。
Amazonはもう増えすぎた物流を抑えたいと思っていて、利益は十分すぎるほど出ているから転売による手数料収入なんて大して重視していません。
やはり2016年くらいから社会問題になったネット通販利用者の拡大による配送業界の人手不足問題も大きく影を落としています。
クロネコヤマトなどは配達時間の変更・縮小をするほど大きな改革があり、配送の大半をヤマトに依存しているAmazonも知らん顔はできません。
「無駄な配送」を減らすためにどうするか?
年々大手メーカーも次々Amazonへ出店するようになり、Amazonにとってはその方がサービスの質も顧客満足度も高まっている状況。
だとすれば、得体の知れない粗悪品の転売でクレームの温床になっていたせどらーを排除しようと考えるのは当然のことなんです。
「物流を抑えたい」という考えと、転売対策の強化はかなりリンクしていると考えられます。
2016年の物流業界疲弊⇒年末から翌年にかけての転売規制ラッシュを考えると、今年も似たような流れです。
今年の場合はコロナウイルス問題で巣ごもり消費が爆発的に増えて、やはり配送料が増加してまた配送業界に負担が大きくのしかかっています。
その一方で、買い物はAmazonに集中した結果、Amazon株価は史上最高値を更新して、創業者ジェフ・ベソスの資産は15兆円くまで跳ね上がりました。
この分だとジェフの野郎は10年以内に人類史上初(?)のトリオネア(1兆ドル=100兆円長者)になると予想されているほど。
100兆だぜ100兆!
国家予算じゃねーか!!
それっくらいAmazonは気が狂うほど儲かって儲かってしかたなく、鼻水が出てティッシュが近くになければ万札で躊躇なく鼻をかめるほど稼いでる。
儲かって儲かって仕方ない上に、「もう配達しきれない」状態になりつつあったAmazonは生活必需品以外の注文を制限する動きまでありました。
つまり、Amazonはもう「不要な物流」はストップさせたいわけで、その「不要な物流」の対象として真っ先に浮かぶのが転売による出品です。
既に出した規制を乗り越えてもまだまだAmazonで活動するせどらーは残っている状況で、その「司令塔」に該当するモノレートを潰したわけです。
はっきり言って、それっくらいAmazonはせどり(転売)を嫌っていることを認識しなければなりません。
そもそもAmazonだけじゃなくどこだって転売は嫌っています。
メルカリは言うまでもないし、ラクマも転売と思われる商品は容赦なし予告なしに出品を削除してしまい、監視体制もすごいからすぐ対処されます。
甘いのは利益最優先のヤフオクくらいなものです。
小売り側だって転売目的の購入はほぼ一貫して拒絶しています。
これも2016年くらいまでは小売店では簡単に利益が取れる商品がネットでも実店舗でも見つかりました。
ネットなんて「セール」とか「アウトレット」ページを見るだけで簡単に差益の取れる商品見つかりましたよねあの頃までは。
しかし、「転売排斥」がスタートした2017年からはAmazonに同調したのか、小売り側でもさっぱり利益が得られる商品が見つからなくなりました。
小売り側がAmazonの最安値価格を見て転売で利益が出ない程度までしか値下げしなくなった姿勢が明かでした。
ブックオフなどはもっと早くから転売対策に着手していて、経営幹部が「安くするとせどりに買われてしまう」と言うほど嫌悪感を露にしてました。
完全に四面楚歌状態になり、Amazonに限らず転売というネットビジネスから撤退する人も続出しましたね。
そういえば、今考えてみると当時荒稼ぎしていた転売系の情報発信者もほとんど消えましたよね。
敢えて名前までは出しませんが(ホントは出したくて仕方ありませんが)、あくどい販売ばかりしていてまともな人がほとんどいなかった。
やっぱりせどり(転売)というビジネスを考えた上で2017年って完全に負の転換期だったと今振り返ると明らかです。
そして、今年に入ってのマスク転売もAmazonの逆鱗に触れたのは確かでしょうし、転売はもう完全に“嫌われ者”ということです。
嫌われても仕方ないことを多くのせどらーはしてきましたからね。
アウトレット品はもちろん、新古品とか店頭展示品すら「新品」として売っていたり、中国で仕入れた安価な模造品を「正規品」として売ったり。
Amazonにとって有益な転売セラーっておそらく中古本の出品者くらいでしょうね。
地方の古本屋でないと見つからない絶版本とかをAmazonで出品してくれるから日本のどこにいても購入することができる。
おそらく「転売屋」が世の中の役に立つ場面ってこれくらいしかないんじゃないかと思えるほど。
だから中古の出品にはAmazonはほとんど規制は加えていませんでしたからね。
しかし、今回はついに中古仕入れでも使用するモノレートを潰したことで、いよいよ中古のせどらーまで排斥することになってしまいました。
完全に「転売を根絶やしにしてやる」というメッセージなんでしょうね。
だったら、Amazon中心に活動していたせどらーは今後どうするか?
ここで撤退してしまうのか?
モノレートがなくなったとしてもAmazon自体がなくなったわけではない。
元々モノレートやプライスチェッカーが誕生する前から活動していたせどらーはAmazonのランキングや評価の数で仕入れを判断していました。
既にせどり経験がある人ならそれでも大体わかるでしょう。
まぁ2010年以前なんてまだせどり実践者が少ない上に、そのやり方を教える情報発信者も少なかったから競合知らずで稼ぎ放題でしたからね。
上述したように実店舗でもオンラインでも差益品なんて山のようにあった時代。
ブックオフだって100円ワゴンに5,000円以上で売れる本やDVDがゴロゴロ落ちていた時代。
2000年代にせどりやってた人たちは、その“稼ぎの秘密”を誰にも教えずひっそり荒稼ぎしていたわけで、今頃豪邸に住んでる人もいるはず。
はっきり言って、今はもう小売店舗もオンラインショップでも余程の目利きがなければ利益品なんて全く見つからない時代です。
どっちみちせどりを続けるにはかなりの実力が必要になっていることは事実であり、稼ぎ続けることは簡単ではありません。
しかし、モノレートがなくなってもせどりや物販で稼ぐ方法なんてまだまだいくらでもあるんです。
そんな方法をこのnoteでどんどん発信していきたいと思います。
あらゆる物販を経験してきた僕だからこそ出せる情報を全て出します。
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