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元陽と羅平

(16番)    2019年 2月
16回目の中国へ行ってきました。
いつも思うのですが中国へ行くよりも中国国内の移動の方が時間がかかり、その度に「広い国だなあ」と。
今回は雲南省(3回目)と貴州省(2回目)で、有名な元陽(げんよう)の棚田と羅平(らへい)の菜の花畑を見るのが目的でした。特に元陽は2013年に世界遺産に登録される前から人気の観光地だったから、既に行った人もおられるかも。
参加者は11名で、思ったよりも少なかったですが、後々あちこちで日本人と会う事に。

雲南省は日本の総面積とほぼ同じで、中国全土の56の少数民族のうち、15の民族が住んでいます。

2月18日(月)
成田から上海乗り換えで昆明へ。昆明の空港は出口までが長~くて毎度の事ながら疲れます。

2月19日(火)
1.      昆明から建水へ移動し、清代の豪商の邸宅である朱家花園へ。
1905年より30年かけて建てられた家で、土地は2万平方メートルある。この地方で錫の商売で儲けた朱イケイ兄弟が建てました。
ま、どこにでもあるような立派な邸宅という感じです。
昼食は名物の「過僑米線」を頂いた。昔からこの地方の人たちは頭がいい人が多く、ある時、橋の向こうで勉学に励む夫の為に妻が考案したもの。スープの上に油を浮かべ、橋を渡る間にも冷めないようにし、到着してから米の麺を入れるようにしたので、温かい食事が摂れた。丼自体が大きく、全部食べられないと思ったが、美味しかったので完食した人が多かったです。

2.      元陽の「虎の口」棚田の夕日鑑賞へ。(標高1,600メートル)
麓から山頂まで3,000段前後もあり、ハニ族が1,300年以上に渡って作ってきました。水路は6,000本で、今でも田植えから稲刈りまですべて手作業で行われる。2期作をしており、一回目はもちろん田植えをするが、一度目の切り株は長めに残しておき、そこから芽が出てくる方法を取っているらしい。
バスの中から見えてきたときは、「ほ~、これが噂に聞く棚田か」とその広さと美しさに感動しました。

2月20日(水)
1.多依樹棚田の日の出鑑賞へ。(標高1,800メートル)
ここは展望台になっており、三脚がずらりと並んで物凄い人出。中国国内からもどっと押し寄せてきています。もちろん、日本人のツアーも3社ほど出会いました。

多依樹棚田の日の出



2.ハニ族の村を訪問。とんがり屋根が特徴でほとんどが2階建て。家の中も見せてもらいました。普通の農家という印象です。

3.覇田の棚田の夕日鑑賞へ。まあ、ここも物凄い人出でした。丁度雲がかかって上下に天使のはしごがかかり、とても綺麗でした。
海外へ出るとこういった自然現象を見ることができて、日本では普段目にすることがないので、余計に感動します。

覇田の棚田の夕日

途中、ガイドさんが大きな木で赤い花をつけている木を「綿(めん)の木」だと説明をしてくれました。これで、お坊さんが着る袈裟の糸を作るのだとか。これまで、綿だと思っていた背の低い木は、「綿(わた)の木」だったという事で、目から鱗。

2月21日(木)
1.チンコウ棚田の朝日鑑賞へ。
流石に飽きてきたのでパス。

2.羅平へ。(標高1,460メートル)
夕方、渦巻き状の牛街というスポットに到着。ここは、サッカースタジアムみたいな形状のものがあちこちに見られた。地球の隆起によってあんな形になったようで、菜の花の黄色がとても印象的でした。

2月22日(金)
1.金鶏峰の朝日鑑賞へ。
カルスト地形の尖がった山々が連なる麓には綺麗な菜の花畑が広がっていました。

金鶏峰の菜の花畑


金鶏峰の菜の花畑


お土産屋さんへ寄った人の話ではザクロのハチミツを試食したら、とても美味しかったそう。

2.興義の万峰林へ。
電気カートに乗って少し小高い場所から下に広がる菜の花畑を鑑賞。カートは風を切って走るので寒かったです。

3.九竜瀑布へ。
滝が9段以上ある滝で、上りはケーブルカーで移動し、下りは歩いて一番大きな滝つぼの近くまで散歩。滝つぼでは筏に乗ることもできます。
4.夜、希望者は足つぼへ。本場の足つぼは流石に上手で疲れがとれました。

2月23日(土)
1.多依河へ。(標高700メートル)
ここは40の滝と高床式の伝統家屋、水車を利用したイ族が住む村。特に水車は粉を引いたり、水を引き上げたりの工夫がしてあり、これまで見たことのない知恵が見られて感心しました。

2.世界遺産の石林へ。(標高1,800メートル)
ここでハプニング。カートの乗り場でお姉さんにチケットを見せてもなかなか通してくれない。30分くらいロスをした。とどのつまりは、カートと石林のチケットが同じデザインで金額が違うのだが、そこをガイドさんが区別できなかった様子。カート代は25元で、入場券は60代が半額(値段は不明)、70代は無料だった。「こんな簡単なことができないなんて、ホントにガイド?」と内心思いました。
中国は外国人でもシニアは割引を受けることができる数少ない国です。
ま、肝心の石林は想像通り、大きな奇岩が連なっていただけです。
かつては海底だったため、化石が多く発見されています。

石林

2月24日(日)
1.元謀土林へ。
ここは150万年前頃、川や沼地がった肥沃な土地で、奇峰や奇岩が林立しており、驚くのは岩ではなく土と砂で皆できている事。中国最古の元謀原人(170万年前)の顎の化石が発見された場所で、動植物の化石なども出土しています。
奇岩には名前が付けてあるのかと思いきや、雨が降ると形が崩れるのでそれはないとの事。

元謀土林


高倉健が出演した「単騎千里を走る」のロケ地でもある。この日初めて暑くなりました。

2.夜、希望者は「雲南印象」という舞台を見に。
いろいろな少数民族ごとに歌や踊りを披露して、特に「孔雀のダンス」をソロで踊った人は手の動きや体のしなやかさも相まってとても美しかったです。日本にも3回公演に来たことがあり、演出はヤン・リーピンでした。
その時のポスターも入口に貼ってありました。

雲南印象

2月25日(月)
帰国

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