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The Art of Design(邦題:アート・オブ・デザイン)/イアン・スパルター


私はドキュメンタリー映像が好きだ。
ヒリヒリしたり、背筋が凍ったり、考えさせられたりと
凝り固まった思考に刺激を与えてくれるからだ。

直近で見た作品はNetflixの「潜入!世界の危険な刑務所」なのだが、
これはちょっと置いておいて本日記録するのはこちらのNetflix作品。

The Art of Design(邦題:アート・オブ・デザイン)

こちらはシリーズもので、
毎回ひとりのデザイナーの創作過程を取り上げている。
周囲の意見(客観性)と、本人の思考の遍歴(主観性)が丁寧に編集されているので見ていて飽きることがない。

イアン・スパルターはデジタルプロダクトデザイナー。渋谷から始まるこの回は、イアンがInstagramのロゴ、UI・UXのリニュアルデザインを任されたところから始まる。

新たなサービス(コンテンツ)の出現とは?

全体的に勉強になるのだが、
特に8:00〜のNIKEが発売したスマートウォッチの話が心に引っかかった。
それまで一般化していなかった、
自身の生活習慣をリアルタイムで計測し、フィードバックするシステム。
つまり新しいサービスが一般化するために何を行ったのか?というところ。

なぜなら、いま勉強中の「Web3.0」のことを連想したからだ。


Web3.0については、識者の方々が分かりやすい記事を書いていらっしゃるのでそれら見ては成程、と理解したような気持ちにはなる。
しかし実際のところ本当の意味で私が理解できるのは、
その技術が自分の日常に浸透してやっと実感が湧くのだろうとも感じている。それは知識が足りない私にとって、
3次元に生きる人間が4次元を理解できないことと似ている。

ビートルズと宇多田ヒカル

少し話が飛ぶが、高校一年の春。
音楽好きで変わり者だった先生と雑談していたときにこんな言葉を聞いた。
「やっぱりビートルズが出てきたときの衝撃はすごかった。
音楽界に与えた影響は革命的だ」

そのとき、言葉としては理解できたが
「衝撃」「音楽界を変えた」というところが私にはわからなかった。
なぜなら私の世代にとって、ビートルズの音楽は
既に世の中に定着しており、それ以前(ビートルズ出現前)の世界は経験していないからだった。


その時代に生きていたからこそ感じることができた経験。
例えば宇多田ヒカルのAutomaticに驚いた経験。
それ以前、以後で語られる事象。エポックメイキングな出来事。


まとめのようなもの

新しいことに挑戦することは、わからないことに踏み込むことだ。
わからないことは楽しい。
「わからない」ことについて大切なのは、オープンクエスチョンにしておくことだ。
常に開けた状態でいると、意外なことがヒントになったりする。
そういう心の在り方を持つことが大事だと
改めて感じたのが本作の感想です。(急なまとめ・・・)

■プロジェクトを始めるときは、まず問題点を明らかにさせる。
今どうしてそうなっているのか?何を解決しようとしているのかを理解する。
■まず始めに行ったことは、既存のデザインを見ること。
「このデザインの本質は何か?」
■重要なのはアプリの中身じゃない。アプリを通して自分の興味のあることと繋がり、他のユーザーたちと強い関係を築くことが重要
(イアン・スパルター)

※以下はYouTubeのインタビュー動画


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