猫をかぶる意味
「私の前では猫をかぶるな」と言う友人がいる。
ああそう。
猫をかぶると「気色悪い」と笑ってくる。
そうなんだね。
で、猫をかぶるのを止めた。
そうしたら、なにかの言動が友人の逆鱗に触れて、
「お前は自分が一番大事なんだな」
と言われた。
……。
……え?
突然ですが皆さん、人前で猫をかぶる意義って分かりますか?
自分を良く見せたいから?まあそれも一つですね。気に入られたいから?それも一つです。
大きな一つの要因は、
「自然体の自分じゃ駄目だから」
だと思ってます。
自然体の自分が愛されてたら猫かぶろうなんて思わないんですよ。
愛されないから演じるんです。
自分の場合、そこに「自然体の自分だと誰かを傷つけてしまう」が入っています。
言いたいことを言うと、やりたいことをやると、誰かを傷つけてしまって関係が切れてしまう。怒らせてしまう。無意識に人を傷つける天才なんですよね。人間やめたい。
だから自分は猫をかぶることにしたんです。
ネガティブなことは決して口にせず、常ににこにこして明るい猫を作ったんです。
自分の理想です。
誰かを笑顔にしたり場の空気を和ませたりして、ムードメーカーと言われるひとに小さい頃からなりたかったから。
それをね?「気色悪い」だのなんだの散々言ってですよ?猫かぶるなかぶるなってうるさいから猫かぶらずに接したら「お前は自分が一番大事なんだな」???
は〜〜〜〜???
ていうか基本的に全人類自分が一番大事じゃないですか?他人本位の人生なんて誰かに搾取されて終わりですよ?
……そういうのが言いたいわけではなくて。
猫かぶるのは、自分を守るためだけじゃなくて、相手を守るためでもあるんです。
猫かぶってんなーと思ってもそれには理由があって、何もかも全部受け入れる覚悟がないんだったら「猫かぶらなくてもいいよ」なんて言ってほしくないんです。
それは本人も相手も傷つく結果になるから。
とりあえず猫をかぶるのを止めてきたら、信頼されているんだなと思ってあげてください。それで仲良くするかは別として。
覚悟を持って接したのなら、猫をかぶっていない状態のひとを悪く言うのは止めてください。君がかぶるの止めろって言ったんだからな。
という今日の夜でした。ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。