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僕がスタートアップでデザインし続ける理由

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※2016/10/18公開の記事です。

どうも、株式会社カウンターワークスのケントです。

先日数億円を調達しさらにスピードを上げて事業を成長させていくにあたり、スタートアップにおいてデザイナーがどのような役割を持ち、どのように事業に関わっているのか、なんて話を整理してみたいと思います。

カウンターワークスに入るまで

僕はもともとフリーランスのWebデザイナーとして働いていて、はじめてスタートアップの仕事をしたのは2011年のときでした。当時は今と比べてスタートアップという言葉もめったに聞かず、そんな所に生息するデザイナーも希少だったせいか、いろいろな会社を紹介していただき、気がつけばスタートアップどっぷりな生活になっていました。2年ほどその状態が続くなかで、もっとしっかりとした体制でスタートアップの新規事業なんかを手伝っていきたいなぁと思い、2013年にTHE CLIPという制作会社をエンジニアと立ち上げました。

カウンターワークスは、THE CLIPのクライアントのひとつで、「SHOPCOUNTER」の立ち上げからデザインを手がけました。個人的に事業内容に対する関心が高かったので、やりがいのある仕事でした。ただ、サービスは無事リリースできたものの、カウンターワークスの社内にデザイナーやエンジニアがいなかったために、その後の開発のスピードはなかなか上がりませんでした。そのとき、どうせなら中に入ってやってみようと思ったことが、カウンターワークスにジョインしたきっかけです。

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スタートアップにデザイナーは必要か

多くのスタートアップは、ある程度の資金調達ができてからフルタイムのデザイナーを探し始めます。創業時は少ない資金の中でどうにかプロダクトを作らなければならず、どうしてもデザイナーよりエンジニアの方が優先されるからです。また、Bootstrapといったフレームワークや、クラウドソーシングが発達してきているので、エンジニアだけでもある程度見た目のデザインは作ることができます。Webデザイナーのスキルはエンジニアに奪われつつあるかも、というのが現実です。

スピード感が命だという話

だからこそ、スタートアップに必要なのは、特定の分野のプロフェッショナルよりも、圧倒的に柔軟で幅広いスキルセットを持っているデザイナーです。。かっちり作りきるよりも、「うまく着地させる」という感覚を持って、いち早くプロトタイプやプロダクトを作っていくスピード感がなにより重要だからです。エンジニアからすれば、綺麗に作り込まれたpsdファイルを持ってこられても「実装する時間あるの?」という感じになってしまいます。

フルスタックにならざるを得ないよねという話

また、人的リソースが限られているスタートアップでは、デザインを設計しUIに落とし込み、フロントエンドを実装し、プロダクトを改善し、チームとしての開発スピードを上げていく、というフルスタックデザイナーが求められます。そのために、IAの知識があって、HTML・CSS・jQueryは当たり前に書けて、Railsをローカルで動かしてGitでエンジニアとやりとりできる、というスキルは必要不可欠でしょう。

アートディレクターが求められているという話

Webやスマートフォンアプリのサービスであっても、TV広告を打ったり、オフラインでキャンペーンを展開したり、タッチポイントはどんどん広がっています。だからこそ、ビジネスサイドやマーケターなどと同じ目線で会話ができ、プロダクトをあらゆる場面でどう見せていくのかを総合的に考えられるデザイナーが求められてきていると思います。経営者と対等に会話ができるということも重要な要素のひとつです。。ビジネス的な側面を捉えながら、総合的にサービスの見せ方の戦略を考えられるデザイナーは、スタートアップに置いて強力な戦力になります。

スタートアップのデザイナーにとって大切なこと

こう書くと、スタートアップのデザイナーは、なんでもできなきゃいけなくて大変だと思うかもしれないですが、チャレンジングな環境だからこそ大きく成長できると思います。僕自身、スタートアップの仕事は困難だからこそ楽しみながら乗り越えてきました。

ただもちろん、具体的なスキルの深度や幅、エンジニアとクロスオーバーするポイントなどはケースバイケースです。何より大切なのはスタートアップという小さな組織において、必要以上の分業はせず、チームとしてパフォーマンスを最大化してプロダクトと作っていこうという意識だと思います。

カウンターワークスなら求められるデザイナーになれる

カウンターワークスは各ポジションに非常に優秀なメンバーが揃っていますが、まだまだ小さなチームです。資金調達を終えてこれから爆発的に事業を加速させていくにはまったく人が足りません。

僕たちが実現したいのは「SHOPCOUNTER」というサービスを通してオンラインとオフラインをつなぎ、ECや小売りの新しい購買体験を発見し、成長させていくこと。そして、今のステージでデザイナーに求められるのは「なんでもやる」ということです。。ポスターや販促物を作ることもあるし、一日中コードを書く日も、クレイジーなKPIとにらめっこする日もあると思います。スピード感はもちろん、フルスタックデザイナーであり、アートディレクターであることが求められます。。大変ですが、その分圧倒的に成長できる環境だと自負しています。

少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度話をさせてください。最高の環境とチームであなたを待っています!

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