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約20億でバイアウトを経験するもゼロ株だったところから、起業/プロCMOに至った理由

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みなさん、こんにちは。
今回は、株式会社COUNTERWORKSにCMOとして参画した高梨を掘り下げてみたいと思います!

■ 高梨大輔 (タカナシ ダイスケ)
1984年静岡県生まれ。日本大学法学部卒業。
大学在学中から株式会社リジョブ(東証マザーズ上場・株式会社じげんグループ)の前身のスタートアップに参画。
約10年間にわたって、マーケティング・エンジニアリング・デザイン・広告ほか、幅広い業務を経験しながら、取締役副社長/CMOとして経営、プロダクト/マーケティングを統括する。
2014年、リジョブが株式会社じげんに約20億円で売却された後、ロックアップ期間を経て退社。2015年12月、ビタミン株式会社を設立。自社の新規事業開発をはじめ、他者(社)とのプロジェクトにもCMOとして複数参画中。多動的に活動の幅を広げている。

とにかく大人が嫌いで、ジョン・レノンが大好きだった、学生時代。


----どんな学生時代を過ごされましたか?
完全に中二病でした(笑) 今もかも知れないですけど。
高校は地元私立の特進クラスだったんですが、沢山勉強をするタイプではなかったので、みるみるテストの点は悪くなり、大学受験は見事に志望校に行けずという。
ただ結果的に、その大学で人生の転機となる方と出会えたので、超ラッキー人生でした。
あと、大人が嫌いで、なんというか、苛立ちを常に抱えていました。
僕のいう大人のイメージって、自分の勝手な都合なのに正義を振りかざしてくるようなイメージがあって。。
「うるせーーー!オマエらみたいになってたまるかーーーー!このヤロー!!!」って、(心の中で)叫んでました(笑)
ちなみに今でもそういう大人は苦手です。。

----あっ、ちょっとその気持ちわかりますね、グレたりしなかったんですか?
僕はグレたりとか全くないです、むしろ好青年で評判だったらしいです、ほんとに(笑)
心の中で、社会や周囲の出来事と静かに戦ってる系でした。
そういうのもあって、社会へのアンチテーゼを表現する大人には憧れてましたし、そのひとりがジョン・レノンで、いまでもそういう人たちには憧れを持ったままです。

■現Google CMOの恩師「世界を変えるひとになりなさい」

----先程の話の中であった大学時代の人生の転機、ってどんなことだったんですか?
僕の価値観を肯定してくれた、恩師と思える方に出会えたんです。
ジョン・レノンに憧れる位ですから、違和感のある社会や世界を変えたい、って思いがずっとあって、言葉にしていないだけで。
僕は法学部だったんですけど、早々に違うなと見切りをつけていて、別のことを探していたら、入るのが難関で有名だったマーケティングのゼミを見つけて志望したんです。
倍率が高い中、運良く(?)入れて完全にのめり込みました。
きっとマーケティングそのものを好きになれたのもありますし、何より、そこで現実世界で尊敬できる大人に出会えたことが大きかったです。
その方が一回目の授業で「私のゼミに入ったら、世界を変えるひとになりなさい」って言われて、しびれてしまいました。

本当に鳥肌でした、世界を変える人になりたい!って言っていいんだなーっと。その恩師は、現に世界を変える立場にいらっしゃいますし、常に大きな目標です。

先日、街でばったりお会いして近況報告をしたのですが、自分の現況への不満足感がこみ上げている今です。

■スタートアップでインターン→副社長になって→10年後、約20億でExit

----そんな転機があったんですね。大学時代はインターンにも参加したと聞きましたが?
2年生までに単位をほとんど取ってしまう真面目ぶりだったので、3年から時間が余ってたんです。インターンをやる人も徐々に増えていって、友人が誘ってくれたので気軽に参加しました。就活にプラスになれば程度の軽さで(笑)

----そのインターン先で10年ずっとですか?
そうです、気軽にはじめたつもりが、他の内定先も全て断ってガチスタートアッパーとなり10年以上経過してました。
オーナーは僕のひとつ年上の方でして、共に学生あがりでしたから、はじめはサークルのちょい延長みたいな雰囲気でしたよね。人は辞めまくるし、売上ないし、事業という事業はないし、キャッシュアウト寸前にもなるし、給与はいりません!的なとこからスタートです。
今思えば、いろんな回り道した分、ものすごいナレッジがあります(笑) スタートアップ経営としての地雷がわかるという意味で。

----ちょっと整理したいんですが、その会社がじげん社に約20億でExitしたんですよね?(笑)
はい、そうですね。
確か3年目位だったと思います、売却に至ったサービスが生まれたのは。それまでいくつ事業をチャレンジしたか覚えてませんが、何個もやってはボツという記憶があります。
その中で、市場にハマったのが、現在も株式会社リジョブが運営している、美容やリラクゼーション系のHR市場だったんです。市場が成長するタイミングに上手く乗ったというのと、Webマーケティングをインハウスでコミットしたのは、成長要因として大きかったと思います。
僕は幸いにも、そのポジションを最後まで責任者としてやりきって、事業も自分もゼロの状態から、市場に成長させてもらった感覚でいます。

----インハウスのWebマーケティングって具体的に何をしてたんですか?
日本中の美容/リラクゼーション関係者に対して、オンラインを介してアプローチして、ファンとして定着してもらうこと、その領域の全てを指しています。それらの企画から、実行までの回転の質を上げつづけることをやってました。
わかりやすい表現では、サービス設計/サイト設計/UX・UI設計/SEO/web広告など細かく表現することもありますが、部分で切るのは好きではありません。サービスはひとつで、全ての繋がりありきですから。
細分化してしまうと、思考が部分最適化になっちゃうんです、なので少数精鋭のスタートアップは全員が全体最適を念頭に置かないと無駄が発生してしまうと僕は思ってます。

■スタートアップは制約との戦い、具体的な戦い方を知っているのがアドバンテージ

-----実行フェーズまでやってたんですね、企画だけのおエライさんかと思ってました。
そう思われるのはイヤです (笑)
特にスタートアップは、理想と現実のつなぎ込みが肝だと僕は思っていまして、理想はもちろん掲げます、一方で現実ではすごい制約がかかります、お金、人、時間などナイナイ問題多発ですから。
気合や根性では解決できない点をどうクリアしていくか、サービスは精神論で伸びないですし(笑)
ちなみに僕が企画のおエライさんと思われたくない理由は、「理想はこれね、あとはみんなで頑張って実現して」みたいなのがなんとも滑稽というか(汗)

----なるほど(笑)ちなみに、そのスタートアップの戦い方ってどう身につけたんですか?
僕の場合は、理論的な知識と実務の両輪でした。実務は嫌でも追われますから自然と力はつくと思いますが、同時に理論的な知識を補強しないと、抜けられない壁が間違なくあります。振り返ってみると、当時は知識に対して相当な危機感があって、年間800冊以上読むペースだったと思います、おかげで速読出来るようになりました(笑)

-----なぜ、そんなに本を?
僕の場合、頼れるメンターがいなかっただけで、その分本に助けてもらったパターンです。
今では、これもラッキーな遠回りのひとつだったと思ってます。

----そのスキルの身につけ方は、おすすめしますか?
どうでしょうかー。周囲の環境の違いや、性格もあるので、僕の場合はということしか言えませんけど、ただ、スタートアップ経営と実務レベルまで理解しているメンターがいたらよかったな、とは思います。ディスカッションしながら学ぶことってほんとに多いですから。

■プロCMOは今すぐ貢献できること、それとは別で未知なことにチャレンジをしたい

----プロCMOって、当時メンターが欲しかったということも関係してますか?
結果として関係してるかもしれませんが、意図的ではなかったです。
スタートアップ企業から相談が何十社も一気に押し寄せた時期がありまして、求められることが「経営としてのマーケティング」という点で共通していました。僕としても準備も必要なく即貢献できることだったので、プロCMO(?)として活動し始めました。
それに、色々な企業で関わらせてもらうことが、僕自身の学びなることが多くて、求めて頂けることに感謝してる位です。

----「プロ」ってなんですか?
確かに、謎ですよね(笑)
自分が言い出しっぺではないんっですけど、僕なりの意味付けがあって、サービスを伸ばすことにコミットする、という表明です。肩書が偉そうで、中身伴わない人にならないように、という自分へのコミットとして良いことだと思ってます。

----今後はプロCMOをずっとやるのですか?
先のことはわかりませんが、僕が貢献できると自信があって、求められている今はちゃんとやります。
ただ根本的に、ジョン・レノンみたいな存在に憧れている僕はいて、それが起業した理由でもあります。
起業は、自分の人生の軸は自分が持っているというスタンスを表現する分かりやすい手段みたいな感じで。
僕の場合ですが、フリーランスって肩書で普通の見た目でいると、有り難いことに、雇いたがる経営者さんが近寄ってきて頂きまして、「よく分からないけどグロースハックお願いします。月○○円ね。」みたいなタイプの方がほんと苦手で(笑)
それで、この風貌に発展しまして、起業しててこの見た目だと、面倒くさそうって思われるんです、そう思われる位が僕は生きやすくてちょうど良いです。

「世界を変えるような新しい何かをつくり出すことに挑戦しているか」
「価値観を共有できるか」
「自分が関わることで大きく変わる要素があるか」
の3つを軸にして、水の波紋のように、どんどん輪が大きくなっていくような、社会に影響あることをしたいです。

■カウンターワークスが目指す、サービスの世界観に共感

---- ちなみに、なぜカウンターワークスのCMOへ?
CEOの三瓶さんとは、10年以上前からの付き合いで、僕らがインターン時代に知り合った同僚みたいな感じです。
その後は、たまに会う程度だったのですが、三瓶のカウンターワークス創業と、僕が前職にロックアップが終了したタイミングが近かったのもあって、以前より会う頻度が多くなって。
カウンターワークスが実現しようとしている世界観に共感してましたし、ビジネスモデルも好きでした。
そんな背景もあって、事業についての議論をしてる延長で自然と今に至った気がします(笑)
市場のポテンシャルがあるサービスなので、僕も関われることが楽しみです。

あと、カウンターワークスの経営陣と話が合うのは大きな理由です。
謎にタレントが揃ってるんですよね(笑)

CEOの三瓶は、ああ見えて(笑) フリークアウトの1号社員でIPO経験者。
CDOケントも元インターンの同僚で、僕が知る限り日本でほぼ最初にスタートアップのタレントバイの経験者。
CFOのヤブくんは、みずほ証券のエリートが何故ここにいるの?!って感じだし(笑)
執行役員のホックンは、元セプテーニでコミュニケーションモンスターだし(笑)

■日本にまだない「ポップアップストア」とゆう市場を作るのはワクワクしないすか?!

---- ショップカウンターではどんな仕事を?
全体最適が好きなので、伸びしろがあってテコ入れの難易度が低いところから実装しています。具体的にはUIを中心に既存ユーザーさんの使い勝手を改善しながら、SEO等で新たなユーザーさまに知って頂く施策です。

「ポップアップストア」とゆう概念は、まだ日本に浸透していません。
僕自身、海外の文化を見るのが好きで、現地の一般の方が、当たり前に期間限定ショップをオープンしたり、受け入れられてる姿を目の当たりにしたのは大きな経験でした。

日本にまだない文化を作るのは超ワクワクちゃいます!!!

これについては語り尽くせないので、別の機会にしっかりまとめられればと思っています!

■僕0株だったので、お金持ってないです!だから近づきやすいんでしょうか(笑)
----最後に、ゲスな話なのですが、創業メンバーで副社長で20億で売却ってことは、お金持ちですよね?
よく勘違いされるんですよね、、何億円もらったんですか?っと。
幸か不幸かわかりませんが、100%オーナー会社で、僕0株でしたし、マジでお金だけはないんですよ!!!
だから近づきやすいんでしょうか!?(笑)

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