「大人はどこで出会う?/年齢を重ねることが後ろめたい」
いらっしゃいませ。バーテンダーのtakumiです。
SNS(Twitter)やブログで主に恋愛について思ったことを発信させて頂いてます。
本日はコトバー・サウダーデの第98夜をお届けいたします(→この企画のコンセプトはコチラの記事にて)
なお、質問・トークテーマはコチラから随時受けつけています。
今夜も2つのご質問にお答えしていきますね。
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そもそも「出会い」とはなんでしょうか?
「自然な出会い」という言葉がありますが、それって同級生とか同僚とか趣味サークルとかで友達や仕事仲間から発展しうる出会いを指しますよね。
合コンとか友達の紹介とかマッチングアプリなんかは初めから恋愛を目的として出会うわけですから、その点では「故意の出会い」ということになると思います。
さて、大人はどこで出会うのか?という疑問ですね。
友達の紹介、街コン、合コン、マッチングアプリ、結婚相談所、婚活パーティー、社会人サークル、趣味仲間、学生時代の同級生、職場の同僚、その他の仕事仲間、飲み屋で知り合った人・・・最近だとtwitterやインスタなどのSNSも結構多いです。
僕が今パッと思いつく限りで僕や僕の周りの大人たちが出会いを得た場所ってこれだけたくさんあります。
これに限らず、出会いのある大人は至る所で他人との関わりを出会いに変えてしまったりするものなのです。
よくコロナ禍になったから恋愛が始まらないっていう話を耳にしますが、この1年間わずかしかお客様と接していない経験からしても恋愛している人はしています。
この1年間で何人かの恋人がいた方もいましたし、この1年間で出会って結婚された方もいらっしゃいました。
体感的にはコロナ前とコロナ後で恋愛している人の割合ってじつはそこまで劇的に減ってないと思うんですね。
なにが言いたいかといいますと、たぶん出会いのある人にとって「コロナ禍だから」とか「自然な出会いが周りにないから」とか「友達が少ないから」とかいう理由は出会えない理由にならないんじゃないかってことです。
たとえば「コロナ禍だから動くのが難しい」というのは確かにもっともな理由です。
質問者さんの職業によっては他の方よりも感染対策やそれに対する振舞にシビアにならなければならない可能性もじゅうぶん理解できます。
しかし、もしも「このコロナ禍において初めてお会いする異性と出会うのは憚られる」という枷を(ご自身で望む望まないに関わらず)自分に作るとするならば、いまの状況で出会いを求めるのはシンプルに不可能だという結論に至ってしまうわけです。
だって誰かと接する機会なく出会いのチャンスを作るってそれこそ空間が歪んだ別の次元での出来事ですよ。
そして肝に銘じておいて欲しいのは、出会いは運よく空から落ちてくることもあれば、自分から拾いに行かなければ手に入らないこともあるということです。
明日運よく落ちてくることもあれば、あと10年待てばふと目の前に落ちてくることもあるでしょう。
自分から探しに行っても全然見つからないかもしれないし、案外簡単に見つかってしまうかもしれません。
ただ、もしもあなたが出会いをある期間のうちに欲するのであれば、先ほど挙げたような具体例を通して能動的にチャレンジするしかないわけです。
それは必ずしも「女性側から口説け」という話でもなくて、とにかくあなたという存在を認識させるというステージです。
存在を認識してもらえたうえで初めて自分から積極的にアプローチするのか、アプローチしてもらえるように振舞うのかを決めればいいのです。
よく「出会いがない」という女性の相談を聞いていると、「女である私からガツガツ出会いを求めるのはちょっと・・・」みたいな話になるのですが、誰もあなたのことを知らない段階であなたに出会いを与えるのは誰においても不可能な話なんですね。
ガツガツ行くかどうかっていうのは男性と出会った後の話であって、出会いがない人はまずそのステージにすら立っていないんです。
まずは「出会いがない」という考えを捨てて「私、いま出会いを求めてます」という思考を持つようにしましょう。
「彼氏が欲しい」ではなく「出会いが欲しい」です。そう念じることが今のあなたがまずすべて最初のハードルなんじゃないかな?
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歳を重ねていくことって素敵じゃないですか?
世の中には40代でも50代でも、60代になったって素敵に恋愛している方々たくさんいらっしゃいますよ。
気付いていないだけで質問者さんの周りにもそういった「一定の年齢になってから素敵に恋愛している人」ってたくさんいるはずなんです。ただ気づいていないだけで。
たしかに年齢を重ねればすでにパートナーが決まっている方、恋愛に対して距離を置く方も増えていくかもしれません。でもそれは年齢を重ねたから恋愛がしにくくなることとは関係のないことなんですよね。
あなたが「後ろめたい」と感じているように、年齢を問題視しっているのってあなた自身なんです。自分自身で「自分はどんどん恋愛をする資格を失いつつある」って呪いをかけ続けているんですよね。
年齢を重ねてから恋愛している人はそんな呪いを自分にかけることはしていないし、もっといえば素敵な人と出会ってそんな考えが吹っ飛んだのかもしれません。恋愛ってそういうものですから。
人間的にみたら年齢を重ねっていくことって武器ですよ。生きている中で経験値が増えていって、あなたにとっては見える世界っていうのは日々少しずつでも広くなっていくわけです。
たしかに若い時にしかない魅力もあるかもしれないけど、それを失った代わりに得たものだって必ずあるはずだし、それうまく活用して恋愛することが今のご自分の年齢、そしてこれから先の自分を最大限に魅力的にするために絶対必要なことです。
幸せは他人との比較のなかではなく、自分自身の中にしかありません。
そう考えた時に、最も安易にしかも数値で正確に他人と比較されうる年齢はたしかに非常にやっかいなステータス。
けれど、たとえば「若い」ということを絶対的な正義にした時に他人と年齢を比較したら、それは歳を重ねれば重ねるほど後ろめたい気持ちが出てくるのが当たり前。これがいまのあなた。
でも昔の自分と今の自分を比べた時に、3年前、5年前の自分の方が「優れていた」「モテていた」と確信を持って言えるでしょうか?
僕が思うにあなたは「年齢を重ねる」こと自体に後ろめたくなるというより、「まだ若くて可能性のある他人」と「ある程度年齢を重ねた自分」を比較して絶望しているんじゃないだろうか。
そしてそれは恋愛を「誰かと誰かを比較して一番良い人を決めるものだ」と心のどこかで思っているからだと思うんです。
でも本当に人を好きになる時ってそんなこと関係なかったりしますよね。「スペックだけで見たらあっちの人の方がいいのになんでその人?」って人を選ぶことだていくらだってあるし、それが本当の意味での恋愛じゃないですか。
それって他人との比較じゃなくて、自分の中に「この人だ!」っていう明確な意思があるということなんです。
これからあなたがする恋愛においてそうやって自分の意思を尊重することができるなら、そして尊重してくれるようなお相手の方と出会うことができたのなら、年齢はもはや意味をなさなくなると思いますよ。
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takumi