「仕事での自分の気持ちの伝え方」
いらっしゃいませ。バーテンダーのtakumiです。
SNS(Twitter)やブログで主に恋愛について思ったことを発信させて頂いてます。
本日はコトバー・サウダーデの第131夜をお届けいたします(→この企画のコンセプトはコチラの記事にて)
なお、質問・トークテーマはコチラから随時受けつけています。
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本日の質問はコチラ。
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こちらこそ、いつも気にかけてくださってありがとうございます。
さて、仕事のご相談ですね。
ご相談を読んだ限りですと、質問者さんにはまずひとつ勘違いがあるなと思いました。
例えば落ち着いた空間なら起承転結を作ってわかりやすく話せる、ということですから質問者さんにはそもそも伝え方のスキルは最低限備わっています。
問題になるのは"伝え方"というよりも緊張によって本来のスキルを発揮できないことです。
しかし、僕も割と緊張しいな性格なのでわかるのですが、重要な局面でいつも通りの力を発揮するというのは想像を絶するほど難しい作業です。
おそらく、本番で100%の力を発揮できるかどうかは生まれ持ってのセンスのようなもので、なかなか鍛えてどうこうなる問題ではないと思います。事実、僕もたとえばカクテルの大会に出るとか絶対に失敗できないゲストがくるさいに100%の実力を発揮できないかいろいろな方法を試しました。時には心療内科に行って緊張をほぐすための薬をもらってみたり、あるいはヨガを習って心を落ち着ける訓練をしてみたり。けれど、そういったものは本当の意味で自分の緊張を消し去ってくれるものにはなりえなかったのです。
そこで僕は次のように考え方を変えました。100%の力を本番で出せないのなら、普段から120%の力を出せるようにしておけばいい。そしてよりスムーズに100%に近い力を引き出せるように、ショートカットを用意しておけばいい。
120%の力を引き出すようにするには日ごろから常に練習して自分が想定している100%を超える能力を身に着けておくということです。質問者さんで言えば人並み以上にトーク力をつける、ということになります。緊張しない場面で「伝え方がとてもうまい人」になれれば、多少緊張していても「伝え方がそれなりにうまい人」くらいにはなれるという理屈です。ただ、この領域に達するにはそれなりの努力が必要ですし、なにより時間が必要です。
ですから質問者さんの場合は100%の力を発揮するためのショートカットを用意する、という方法がおすすめです。これはどういうことかというと、行動においてとにかく無駄を省いてシンプルにしておくことです。例えばあるプレゼンをするときに、当然あなたとしては最高のプレゼンにしたいわけですから無駄なく完璧な構成を考えるはずです。
しかしギチギチにプレゼンを組んでしまうと緊張によってテンパったときに本当に必要な幹の部分や結論の部分まで曖昧になってしまいます。ですから要点だけをシンプルな言い回しで確実におさえておいて、最悪なくても伝わる部分は余裕がないならスルーしてしまう。なるべく早く結論というゴールにたどり着くという意味でのショートカットです。
僕も少なからず店内スタッフにプレゼンすることがありますし、お客様にお酒をすすめる時もそうなんですが、結局「この言い回しを使えたら響くだろうな」とか「ここをもっと深く説明できたら完璧だな」みたいな部分って焦っているとうまく説明できないんです。だからはじめからこういう「できたら伝えるべき部分」は省略して伝えるように意識しています。もし余裕があったら後から付け足してもいいわけですし。質問に対してもある程度は「ここで質問が来そうだな」というのはあると思うので、事前に模範解答を準備しておくことが大切だと思います。必要なら身近な人に一度プレゼンして、質問が来そうな部分を客観的に教えてもらってヤマを張りましょう。
以前、お客様が言っていましたが「プレゼンは学校のテストと一緒」なのです。これは基本的に70点を狙っていく作戦です。緊張して50点をとるよりは70点を確実に取った方が良いというのが僕の考えです。きちんと対策すれば赤点を逃れることはできるはず。
質問者さんはまだ3年目で仕事にも慣れていない時期です。周りに先輩も多く緊張するのは当たり前。だから今は必要以上に失敗して今回のように思いつめないように70点をとって無難に終わらせる成功体験を積んでしまいましょう。経験上、焦りで力を発揮できなくて悩むタイプの人は焦りのせいで失敗を積み重ねて成功体験が少なく、焦りや緊張を長い間克服できなかったりするものです。
まずは力を抜いて仕事をクリアすることを覚え、余裕が生まれてから精度を上げていく練習をしていけばいいんじゃないでしょうか？
お求めの回答とは少しズレてしまっているかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
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それでは本日もご来店まことにありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。
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takumi
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