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シュタイフ社のチャーリー(40cm)
※この記事はあくまでも私の主観ですので色々な見解がある事を前提とした上でのレビューです。
ドイツのシュタイフ社の「チャーリー」は日本でもファンがいるほど愛されているぬいぐるみ。サイズ展開は私が把握しているサイズだと、キーリングタイプの12cm、16cm、23cm、28cm(30cmと表記される場合もある)80cmとバリエーション豊か。
そしてチャーリーはサムネイル画像のベージュとブラウンがあり、現在はベージュのみ40cmが発売されています。シュタイフの中でも子供向けラインというか、ソフトトイに分類されるタイプ。モヘアで首や手脚が可動する正統派の「テディベア」とは違う「くまのぬいぐるみ」といった感じで、ぬいぐるみコレクターの私からすると少し物足りないほど「普通」のくまのぬいぐるみだったので当初はお迎え予定はありませんでした。
なんせ価格は40cmで¥14.300と強気な価格(Amazonでも価格変動はありつつ平均¥9600)なので、その価格相応の価値があるのか疑問があったり…。でも何故かAmazonや公式オンラインストアで見るとやけにチャーリーに惹かれる。私はくまのぬいぐるみは沢山家にいるのでもうくまのぬいぐるみはしばらく良いかなと思っていたのですが、夫が買ってくれました。
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夫が買ってくれる事はよくある事だし、どのぬいぐるみも私にとっては大切な家族の一員なのですがチャーリーには独特の魅力がある事に気付きました。先ず、顔は正面から見るとやたらにこやかな感じがないので安心します。彼には「角度マジック」がある…私は確信しました。
口のないぬいぐるみの代表と云えば「キティちゃん」のぬいぐるみで、有名な話ですがキティちゃんの魅力はその無表情さの中に持ち主が自己投影をした時に、辛い時は励まされているように見えたり、楽しい時は一緒に喜んでにこやかに見えたりするのだそう。ぬいぐるみ好きで、ぬいぐるみセラピーに取り組んでいる方は口があってもなくても、お気に入りのぬいぐるみには表情が変わって見えると思いますが、わかりやすいのがキティちゃん。キティちゃんが愛される理由の1つはそこなのだそうです。
チャーリーはというと、正面から見るとこんな感じ。
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この日私はチャーリーに編みぐるみをプレゼントしたのですが、チャーリーは少し嬉しそうだけれども、カメラ目線でこの記念写真に写るチャーリーは健気そうな表情に私には見えます。そう、チャーリーはめちゃくちゃカメラ目線が得意、且つ人と目が合いやすいのに不思議と圧迫感や恐怖感を与えない目のバランスをしています。この事に気づいた時点で私はチャーリーに魅了されました。
そしてチャーリーの40cmは身長が156cmの私にはジャストサイズでした。子供の頃にぎゅっと両腕で抱き締めたぬいぐるみは大人になってから見ると20cm~30cmほど。大人になった私には30cm程のぬいぐるみは両手に持って楽しむサイズ感。40cmチャーリーは恐らく子供の頃に両腕でぎゅっと抱き締めたぬいぐるみのサイズ感に酷似しているのだと思います。
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片腕に抱えて仕事中の夫にLINEをした時の画像が上の画像です。チャーリーの片腕が上がっていますが、これは意図的にそうしたわけではなく「気づいたらそうなっていた」のです。チャーリーは手脚のバランスが安定しており、手脚がぶらぶらと動きます。実はこの体のバランスはお子さんの情緒にも良い影響をもたらします。幼少期、手脚のバランスの悪い絵(腕が短い)を描いた私を保育園の教諭が「情緒不安定なのでは」と心配したというエピソードがあるのですが…。
実は私は幼少期、普段からチャーリーのような手脚のバランスの良いぬいぐるみをあまり持っていなかったのです。かえる、アヒルなど、腕らしきものが見当たらないぬいぐるみが割と好きで(今もそうです)人物画にまでそれが反映された可能性があります。また、チャーリーを見ているとそのナチュラルな安定感のあるポーズが沢山楽しめる事にも気が付きました。
寝室からリビングへ移動した際に何気なく置いたチャーリーを見て夫が「チャーリーのポーズ、リラックスしているねえ」と笑うのでふとソファにいるチャーリーに目を遣ると、そこには大開脚でストレッチをするような姿のチャーリーがいました。そうかと思えば椅子に座らせたチャーリーがやけに寛いでいたり、思わず笑ってしまうような可愛さがあるのです。そして角度によってはチャーリーは「にっこりとしたおおきな口」を持っています。
口を閉じていますが、口角がキュッと上がったような刺繍の口が見えるのでにっこり顔が見たい時は少し角度を変えるとそのにっこり顔がよくわかります。仰向けに寝ているチャーリーは口が見える角度から見るとリラックスした表情に見えます。横から見ても口角が上がっているチャーリーはどこか楽しげに見えます。
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チャーリーと過ごし始めたばかりなのに、すっかり親しみを覚えた私はチャーリーに触れたり片腕に抱えたり、両手でぎゅっと抱き締めたりととても気に入っています。ありそうでないバランスの、今まで持っていなかったタイプ、サイズのぬいぐるみ。私の持っているシュタイフのくまのぬいぐるみ(カドリーフレンズというキッズライン)には48cmの子がいるのですがそのくまのぬいぐるみは脚が座ったままのポーズなので何となく座らせておくぬいぐるみという感じがしていたのですが…
チャーリーの大きさのぬいぐるみを抱えて外に出たら周りから変な人だと思われそうですが、私はあまりそういう目線は気にしませんし夫も私が好奇の目で見られてもあまり気にしない人なので、ぬいぐるみを連れて出掛ける事はそれほど難しくありません。いつか遠出する時にはチャーリーも連れて行こうと思っています。彼が子供から大人まで幅広い年齢層の人々から愛される理由がよくわかりました。
ありきたりなくまのぬいぐるみだと思っていたチャーリーは、今は人を癒す穏やかな優しさを内包した特別なぬいぐるみだと思っています。個性的なぬいぐるみを好む私だから逆にそうなったのか否かは定かではありませんが…それと、チャーリーの柔らかさは程よい弾力があり「フワッフワ」ではないのですが、手触りは暖かなブランケットのようでそこも癒されポイントです。
ちなみにシュタイフ社の子供向けのぬいぐるみは基本的に洗濯が可能です。お子さんへのファーストトイにチャーリーをチョイスする方は安心して扱えますね。サイズ展開も豊富なので30~40cmの場合はマンスリーフォト撮影にも映えると思いますし、初めてのぬいぐるみのお友達にもとても良さそうです。ブラウンのチャーリーもとても可愛いのでいつかブラウンの40cmが発売されたら…とも思いますがきっと私はベージュの40cmのチャーリーが大好きなのだと思うので…。
蠱惑的な雰囲気のぬいぐるみも好きですが、真っ直ぐで芯のある魅力で愛されるチャーリー、個人的に幅広い年齢層の方にオススメしたいです。認知症の方にも私だったらチャーリーをオススメすると思います。もし私の親が認知症になったら、チャーリーを通じてコミュニケーションを取るかも知れません。父は既に10年以上前に他界しているのですが、母はぬいぐるみが好きなので。
今回はシュタイフ社、チャーリー(40cm)のご紹介でした!
それでは、また!!
不定期更新にも関わらずスキをくださったり読んでくださっている方にも感謝です。