キャリアコンサルタント養成講習
キャリアコンサルタント試験の受験資格は(1)厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了する(養成講習修了)、(2)労働者の職業選択、職業生活設計又は食魚能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する(実務経験者)、(3)技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格する(技能検定合格者)、(4)左記の項目と同等以上の能力を有する、といった要件のいずれかを満たす必要があります。
これらのうち、パターンとしてもっとも多いのは(1)のいわゆる養成講習修了を経て受験するものです。最近の試験結果を見るに約9割の方が(1)で受験をされているようです。ついで多いのは(2)、そして(3)はごく少数となっています。興味深いのは合格率は概ね(1)>(2)となっている点で、おそらく養成講習で基礎的な講義に加えてある程度試験対策に踏み込んだ内容をカバーする講習が行われているものとみられます。この点は別途試験対策について記載する際にも触れたいと思います。
それでは養成講習(実施機関)の選定について書いていきたいと思います。おそらく選定の軸としては(1)費用、(2)期間、(3)学べる内容、(4)学び方(通学、通信、Web等)、(5)試験合格率、といった点があげられるのではないでしょうか。(これらのうち(3)については、いずれも厚生労働省の認定を受けているため、その水準は確保されています。)
こうした点の情報については、厚生労働省の教育訓練給付制度:厚生労働大臣指定教育訓練講座検索システムのウェブサイト(左記文言で検索してください)で確認ができます。私自身は(4)を重視して養成講習を選定しましたが、試験対策をする頃には(5)も重視するべきだったかも、と不安になったりしました。
ちなみに、本稿執筆時点で上記ウェブサイトでは19件の講座が確認でき、(1)費用については26万8千円~49万9千4百円、(2)期間については3か月~6か月、(5)合格率については50%~91.3%と幅があります。
私自身は上記のとおり(4)でほぼ決め打ちで養成講習実施機関を選びました。あとになって、その実施機関の合格率が必ずしも他機関と比較して秀でているわけではないことを認識しましたが、結果として良き講師やクラスメートに恵まれ、無事に第26回試験にて一発で学科及び実技試験に合格することが出来ました。元々、私は養成講習の受講のみで試験受験を考えていなかったものの、受験するに至ったのはクラスメートからの刺激によるところが大きかったです。
それなりの費用負担を伴う選定であることから、これから養成講習を選定される皆さんにおかれては上記ウェブサイトや出身者の口コミ等を参考にある程度時間をかけて慎重に選定されることをお勧めします。