民間のカウンセリング体験記【1人目】
現在、カウンセラーとして活動するために準備をしている豊田さきと申します。
私がカウンセラーを目指すよりもっと前に、民間のカウンセリングルームでカウンセリングを受けていた過去があります。
お世話になったことがあるのはそれぞれ専門分野がある5名のカウンセラーさんです。
色々な方にお世話になってみると…
ひとくちに『カウンセリング』といっても流派の違いやカウンセラーさんの雰囲気の違いがあるなぁと感じ、5名の方にそれぞれに全く違った感想を抱きました。
今回の記事は『カウンセリングは初めてで不安』そう感じていらっしゃる方に、私が過去に受けたカウンセリングはどんな感じだったかを紹介させていただきたいと思います。
ぜひ、カウンセリングルーム選びの際に役立ててくださいね〜。
1️⃣カウンセリングを受けるきっかけ
私が始めてカウンセリングを受けたのは26歳の頃でした。
【自己紹介@仕事編】の採用担当の仕事を辞めたタイミングになります👇
◆私はなんで仕事を転々としてしまうのか
◆自信をつけて人から必要とされたい
◆原因と向き合い改善したい
そんな想いからでした。
カウンセリングルームを選ぶ際に最初に悩んだのは【民間】か【心療内科】かの2択です。
当時の私は心を病んで仕事を退職していましたが、食事は取れるしアルバイトをすることもできていました。
なので【民間】でも良さそうだなぁ…と素人なりに考え、カウンセリングルームを探すことにしました。
2️⃣初めてのカウンセリング
ネットで探してみると方向音痴な私でも通えそうな距離にカウンセリングルームを見つけることが出来ました。
【アダルトチルドレン専門】のカウンセリングルームです。
生まれて初めてのカウンセリングは【対面】を選択したのでカウンセリングルームにお邪魔させていただきました。
中に入ってみると清潔感のある綺麗なお部屋にほんのり香るアロマで『とても素敵だなぁ』という印象を抱きました。
カウンセラーさんは40代くらいの男性でホームページを見ていたので外見がどんな方かは知っていましたが、髪もヒゲも長くて『恐いなぁ〜』という印象を抱いていました。
実際にお会いし話してみてもその印象はあまり変わらないなぁと思いつつカウンセリングがスタート。
3️⃣カウンセリング〜問診〜
まずは『現在の悩み』を聞かれたので「仕事が続かないことに悩んでいて自分に何か問題があると思っている」と伝えました。
カウンセラーさんは『うんうん。』と話を聞いてくれています。
一度話し始めるとこちらもずいぶんと話しやすくなり、おしゃべり好きな私は今までの仕事に対する葛藤を打ち明けました。
続いては家族構成や家族との関係性についてカウンセラーさんから質問されました。
私は家庭がゴタゴタしていたので、質問に答えれば答えるほど『なるほどねぇ』『そうだよねぇ』といカウンセラーさんが口にしていました。
私の話が一通り終わり、いよいよカウンセラーさんが口を開いて私に言ったのが、『さきさん。僕は貴方が最初に笑顔で挨拶をした時点で何かあるとわかっていました。』でした。
そんなことでわかるの!?と驚きながらハッと思い出したのが、過去に2回同級生と同僚に『さきさんってなんで愛想笑いするの?』って言われた事でした。私的には心から笑ってるつもりだったのでそう言われたのはびっくり&意外でした。
カウンセラーさんに再び言われたことで自分の笑顔って心からのものじゃないのかな?と考えるきっかけになりました。
4️⃣カウンセリング〜条件反射制御法〜
『では、始めていきましょう』
その一声で始められたのは【条件反射制御法】という治療法でした。
治療への期待感があったので『わぁ〜これから始まるんだぁ』と内心ワクワクしていました。
カ『目をつぶってください』
私〈ギュッ👀〉
カ『生まれて間もないあなたの目にはどんなものが見えますか?』
私〈なるほどそんな感じか〜〉
『昔住んでいたお家で喧嘩する両親です』
カ『では、小学生になったあなたが学校から家に帰ると誰がいますか?』
私『鍵っ子なので誰もいません』
カ『その時どんな気持ちになりましたか?』
私〈う〜ん。特に何も。なんて言おう。〉
『鍵っ子である自分がカッコいいと思っていたので特に不満はありません』
どやっ!
カ『お父さんが再婚して妹さんが生まれてから、お父さんに対して言いたかったことはありますか?』
私〈父に親としての期待はしていないんだよな〉
『もっと私の話を聞いて欲しかったです』
……
こんな感じで質問に答えるスタイルで進んでいきました。この時点での私の問題は『カウンセラーさんが欲しい答えはこうかな?』と思いながら発言しているところです。素直に気持ちを言えていないんです。
だって【親に期待してない】とか【家に1人でも平気】なんて子供おかしいのかな?って感じてしまったんですもん。
親に期待したら裏切られた時の反動が大きくなるだけだし、祖父母が親代わりで色々やってくれていたので特に不満には思っていませんでした。それが幼い頃からの学習していった私の考え方でした。
きっとカウンセラーさんも私の考え方に対し『うわ〜』と思っていたことでしょう。
治療を開始してしばらくすると今度は『泣きたいのであれば我慢しなくて良いですよ』と声をかけられました。
私〈ん〜〜〜????泣く?〉
話の流れ的に私が幼い頃の寂しさに気づき涙する場面みたいな感じだったんだと思いますが、こちらはうまく入り込めていない感じがしました。なので、泣いていいと言われても…出すものがないワケです。
私〈ど…どうしよう。泣いた方が良い雰囲気やんけ。被害者になりきって涙を出すんだ私!でろーーー!!!!〉
涙でない。
私〈…はーーーーっっ!!!!〉
『ちょろ😢』
なんとか捻りだしました。
こんな涙じゃダメですよね💧
でも、私のために治療をしてくれているカウンセラーさんの期待に応えたいと思い、無理やり涙を捻り出すことしか考えられなかった私。
これでは自分の心とはうまく向き合えていないので、今思うとカウンセリングの効果はなかなか得られないよなぁと感じます。
5️⃣カウンセリング〜後日〜
2時間のカウンセリングを終え帰宅。
なんだかカウンセリングで疲れたって言うより気疲れの方が大きくて…
別日にもまた予約を入れ治療を受けました。
でも、自分が変化していく未来が見えなかったのと、毎回カウンセラーさんに気を遣って疲れるばかりだったので『この治療法は自分に合っていないのかな』と思うようになりました。
でも続けなきゃ!ってことで結局3回くらいは通いましたが、最終的に行くのを辞めてしまいました。
6️⃣カウンセリング〜振り返り〜
初めてお世話になったカウンセリングルームは結局3回ほどで行かなくなりました。
カウンセリングの勉強をした今の視点で振り返ると、最初の『信頼関係構築』って大切だなと感じます。
最初のカウンセラーさんへの印象は『ヒゲ恐い』『話し方もクール』で変化することもありませんでした。カウンセリングの腕以前に対人としての相性もカウンセリングにとって大事なんだと学ぶことができました。