大きな人と小さな人
どしん、ドシン
大きな人が歩くと地面が揺れました
その島のまんなかにとがった山があり
山のてっぺんには穴が開いています
大きな人はその穴の中が気になっていました
「穴の中にはきっとなにかある。」
そう思って
たまに穴の中を覗き込んでみますが、暗くてよく見えませんでした
ちいさな人は穴の中にいました
どしんどしん、あの揺れが来ると昼間なのに闇になるんだ
ちいさな人は
穴の外にはきっとなにかある。とよく穴を見上げていました
夜になって穴を見上げると、一瞬明るい流れ星が見えました
ちいさな人は、流れ星に、穴の外を見てみたいと願いました。
大きな人もその日、同じ流れ星を見て、あの穴の秘密を知りたいと思いました。
ある日龍の神様が飛んできて島に沢山雨を降らしました
穴の中にたくさん水が入り穴の中の小さな人は困ってしまいました
大きな人はまた穴が気になり見に行きます
たすけてー!と穴の中から声がします
大きな人は
山を切り取り、ツボのように持ち上げました
そして、中の水を海へ流しちいさな人を助け出しました。
※ここまで。
「ムンバムンバとピッコリーノ」になる前のメモのようなもの。
草稿を公開してみる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?