ドバイの建築家
【現代のアラビアンナイト】ことドバイについて針貝さんに伺いました。
【お仕事】
・ドバイの建築設計事務所に勤務
・クライアントはドバイやサウジアラビアの富裕層が多い
・住宅設計例: 土地10,000㎡ 建物4,000㎡ 1部屋が50~100㎡ 家族が5~6人 50人のゲストに対応できる 住む為というより主にパーティー会場として使用 金額は約10~20億円
・クライアント例: 30代で会社を20個所有。子供の頃から英才教育を受けている。
・信頼出来る人しか信用しないので、まずは信用作りが重要
・最初は小さな仕事をから始めて信用を積み、段々と大きな案件を任されるようになっていく
・例: 小さなベーカリー → 700㎡程度のジム → 3,000㎡の住宅
・信用が出来ると家族や他のお客さんの仕事を紹介してくれる
・建築の仕事は外国語はそれほど話せなくても良い。口より図面。
【生活】
・税金がない。もちろん所得税もない。
・お酒や食費が高い
・外食は最低1,000円~
・飲み会だと1万円~、ビール一杯1,000円~
・ただ色んな人種がいて、出稼ぎ労働者向けのお店などもあるので、節約をしようと思えば出来る
・住んでいるアパート ワンルーム 30㎡ 家具無し ジム・プール付(標準装備) 家賃約15万円 → コロナで8万円に値引きされた
・良いアパートだと家賃50万円
・ドバイは生活し易い
・人との距離感がちょうど良い
・自由を感じる
・暑いので夏(3~10月)は外出しない。外に出るのは11月~2月。
・バスや電車があるが車がないと行ける場所が少なくなる
・出稼ぎ労働者はスクールバスのようなバスで移動している
・1部屋に4人で住んでいる
・出稼ぎ労働者はインド人とパキスタン人、フィリピン人が多い
・工事現場やタクシーはインド人とパキスタン人が多い
・カフェの定員など接客業はフィリピン人が愛想が良いので多い
・英語だけで生活ができる
・純粋なドバイ人は15%程度。あとは外国人。
【日本・日本人・ビザ】
・日本人は少ない。3,000人ほど。
・8割方、商社マン
・最近、著名な投資家が移住してきたので、それに惹かれて多くの投資家や情報商材を売っている方々などが移住してきている
・日本人が経営する美容院がひとつあるがかなり高い。カット1万円。
・最近、ネイルサロンもオープン
・日本人女性の起業家も多い
・住むには、ワーキングビザが必要。
・自営ビザもある。
・コロナになってフリーランスビザが出来たので、フリーランスの移住が増えている
・ビザ獲得のエージェントが居る。年間150万円くらい。
・ビザは取りやすい
・詐欺師も増えているので注意が必要
・日本の建築家は寝る間もなく働く人が多いが、ドバイでは長時間働くのは格好悪いと思われる
・エミレーツ航空には200~300人もの日本人CAさんが勤めているので、彼女たちと会わないように生活するほうが難しい。
・鍋料理が人気。予約が取れない。
・スシローも人気で9時間待ち
【ドバイの魅力】
・高級車が20台所有するお金持ちもいる
・七つ星ホテルもあれば、反対の地域もある
・低賃金労働者が住むエリアが面白い
・料理が100円で食べられたりする
・治安も大丈夫
・場末のスナックでは女性がベリーダンスを踊っている
・食事は何でもあり、選択肢は無限
・車で30分走ればどこでも行ける(砂漠やサファリなど)
・キャンプ文化がある。焚き火して食事する。
【ドバイの困った所】
・ルールがすぐに変わる
・今年から休日が金曜・土曜だったのが土曜・日曜に変更された
・その変更が知らされたのはわずか2~3週間前
・ラマダンの期間もなかなか決まらないので、旅行の計画が立てられない
・4~5年前は未婚で妊娠すると刑務所行きだった
・未婚の男性と女性が同棲するのは禁止
・ドバイ人と結婚した日本人女性の中には、ルールや習慣が違うので苦労されている方もいる
・社会問題や社会の闇を隠蔽することがある
・基本的に良い格好したい国
・実はコロナ禍で自殺者も出ているが報道されない
・離婚は難しい
【いろいろ】
・世界中に大邸宅が40邸(日本にも2邸)所有していている富豪もいて、気に入らない家には一度も行ったことがない場合もある
・日本で建築家として働くのは大変。優秀な建築家が多い上、仕事が少ないので、競争が激しすぎる
・話題になった警察の空飛ぶドローンバイクはプロモーション目的で実際にはほとんど出動はされていない
・ドバイはイケてますというアピールをよくする
・例:警察がランボルギーニに乗っているとか
・鷹をペットで飼っている人が多い
・エミレーツ航空で鷹だけが乗っているのを見たことがある。1列に三羽ずつ。
・王族には基本的に会える機会はない
・ドバイはアラブ首長国連邦にある7つの首長国の一つ
・7つの首長国がそれぞれでビザを発行しており、取りやすさや金額が違う
・ただし、どれかのビザを持っていればどの他のどの首長国にも行ける
・外国人の受け入れを積極的に行っている
・犯罪もある
・ドバイは石油が発掘されないので、オイルマネーではなく金融の国
・ドバイ人は香水にお金を使う
・ローカルの女性は働かない
・ドバイ万博はすごかった。世界中から一流のアーティストが毎日のようにやってきて無料で見れた
【コロナ】
・ドローンが街を消毒していた
・ペーパーレス化が進んだ
・マスクをしていなかったら10万円の罰金
・パーティーをしたら50~100万の罰金
・早い段階からワクチン接種を徹底
・ワクチンを受けないとクビになる
・針貝さんはすでに4回接種した
・数学的には感染者はほぼゼロ
【社会・仕事】
・日本人は相手を信頼することがベースにあるが、ドバイでは信頼しないことがベース
・人を信じたほうが負けな面がある
・人間関係はドライ
・自然と人格は強くなる
・自分の身は自分で守ることが基本
・仕事の時はプッシュしないと進まない
・仕事量とセットで効率も考えて働いている
【日本とドバイ】
・日本の良い所:
・食事が美味しい
・全てのクオリティが高い
・安全
・安心感がある
・基本的に人が助けてくれる
・日本だと購入した商品が壊れていると、コールセンターに電話すれば対応してくれる
・ドバイだと何度もリクエストしないと動いてくれない
・なるべくサボろうとする
・やりとりしたメールなどは証拠として残すことが大事
・相手がやってくれるだろうと期待すると損するので、人に期待しない
・プッシュしなかったこちらが悪いという解釈
・日本人は海外に出たらそういった所で苦労する
・日本人の悩みはレベルが高すぎるように感じている
・レバノンだと銀行からお金が引き出せないようなこともある
・良い給料を貰っていても悩んでいたりする
・先のことを考える余裕がないように見える
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期待以上の話を聞けました。やっぱりお金持ちのレベルが桁違い!!
そして国に勢いがあるというのがすごい感じられます。ビザが取りやすいというので、もっと日本人が移住して活躍してほしいです。
まさに異次元の話、本当に面白かったです。針貝さん、有難う御座いました。
針貝さんのツイッター:https://twitter.com/t_harikai