ウズベキスタンのお話
ウズベキスタン在住の Kana Morii さんのお話をシェアします。
【きっかけ】
・2008年に海外青年協力隊としてウズベキスタンに赴任
・ウズベキスタンは第3候補だった
・当時のウズベキスタンは日本では知られてなかった
・当時からヨーロッパからの観光客は多かった
・アムール・ティムールという英雄に人気があることが大きい
・その時代にサマルカンドの美しい建物は建てられた
・JICAが終わる頃に今の旦那さんと知り合った
・ずっと日本で生活しながらウズベキスタンの旅行ビジネスをしていた
・日本からの観光客が増えたため、2020年7月のコロナ禍に移住
・現在は旅行会社、民家体験型レストラン、雑貨ショップをされています
【観光】
・世界ふしぎ発見や前田敦子さん主演映画で取り上げられた
・NHK「世界はほしいモノにあふれてる」に出演。この反響は大きかった。
・今でもその時のお客さんがリピーターになってくれている
https://honeylemonspice.com/hoshi-uzbekistan-1/
【中央アジア】
・ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタン、トルクメニスタン、キルギスタンがある
・それぞれの言語がある
・ソ連が国を分けるときに、民族ごとに分けず、わざと混ざるようにした
・タジキスタンはペルシャ系、ウズベキスタンはトルコ系など違いがある
・民族間の衝突は少ない
・宗教はイスラム教
・結婚は同民族ですることが多い
【イスラム教】
・昔はイスラム教に対して悪いイメージをもっていた
・接してみると悪い人はほとんどいなかった
・平和を求めている
・ウズベキスタンは規律がゆるい
・豚肉は食べないが、お酒を飲む人はいる
【社会】
・医療体制が整っていないので、大きな病気や怪我が心配
・2008年頃は個人病院がほとんどなかったが今は増えている
・運転がハチャメチャ
・物価が安く、人が優しいので、日本人も住める国
・とても珍しい二重内陸国(海に行くのに2回以上国境を通らないといけない、他にはリヒテンシュタインだけ)
・魚が少ないが、果物や肉は揃っている
・串肉(シシケバブ)、じゃがいもと肉の素揚げ、プロフ(ピラフ)、小麦料理、麺料理もある
・ロシア語は首都では通じる、英語も学んでいる、語学マニアが多い
・語学教育は日本と似ている
・日本と違うのは語学に対する抵抗がないこと
【子育て】
・日本と比べて子育てがしやすい
・レストランで子供が騒いでいても構わない
・あやしてくれる
・昔の日本みたいにみんなで子どもを育てている感覚
・近所の大人が他人の子どもを叱っている
・ただ、余計なおせっかいをされることも
・近所に知らない車が10分間停まっていたら誰かが注意してくれる
・子供は1家族に3~4人が普通
【教育】
・子供達だけで通学しているが、車がかなり危ない
・人気のある学校などがある
・教室の数が足りていないので、午前と午後に分けている
・小学校から高校まで11年間義務教育
・大学はほとんど国立
・大学院もたくさんある
・昔は大学は志望校が1校のみだったが、今は3校までになった
・トップ数人は奨学金がある
・学歴が重要になってきている
・昔は賄賂で入学して、賄賂で成績が買えたりした
・5~6年前に大統領が変わって賄賂などはほとんど無くなった
・小学校などでは民族舞踊のクラスがある
【国民】
・ウズベキスタンの意味は、ウズ(自分が)ベキ(王様の)スタン(国)
・自分が王様だと思っている、自分が素晴らしいと思っている国民?!
・とっても自分に自信がある。出来なくても「出来る」と言う。
・ボクシングや柔道などの個人スポーツは強い
・ただ、サッカーなどの団体スポーツは弱い
・チームワークが苦手
・サッカーだとみんながシュートを打ちたがる
・とっても優しい民族
・昔から色んな旅人が通ったので、旅人に優しい
【日本】
・親日国、日本が大好き
・日本人を見ると、「案内します」「夕食に来て下さい」と誘ってしまう
・昔から尊敬している
・おしんの影響が大きい
・日本製品が素晴らしい
・日本の物はなかなか入ってこないので何でも喜ぶ
・トヨタ・ランドクルーザーが大人気
・勤勉で人が優しいと思われている
・アニメが人気。ナルトなど
【ご家族】
・お子さんは3姉妹
・義理の両親、旦那さんの妹家族、全部で12人一緒に住んでいます
・みんなで子供の世話をしてくれるので楽
・上の子は小学2年のときに移住してきたが、ウズベキスタンの暮らしに馴染んでいる
【社会】
・親戚の集まりが多い
・出かけるところもないので親戚の家に行くことが多い
・結婚式の数が多い。結婚式が最大の娯楽
・産業は農業、ウランやガスの天然資源
・お見合いが多い。遠い親戚同士で結婚する人もいる
・女性も大学に行くと、お見合いの話が増える
【社会問題等】
・若者の就職先が少ない
・日本語を勉強しても就職先が少ない
・教育の質も問題がある
・休みが多く、夏休み3ヶ月、冬休みと春休みが2週間
・協調性やチームワークがない
・将来働くうえでチームワークが必要になるので困る
・ソ連時代のほうが教育が良い面がある
・甘い考えで親まかせの若者が多く
・大学院を出ても、大学の教師になるくらいであまりメリットがない
・ロシアに行く人は出稼ぎがメイン
・起業する人もいるが、そもそも起業資金が集まらない
・給料は300~500ドル程度
・ソ連解体後、工場がなくなり仕事がなくなった
・日本人は貯金好きだが、ウズベク人は「貯金ばかりして死んだらどうするんだ?」っていう人もいて、あまり貯金しない
・日本人ほど将来設計を考えない人が多い
・そもそもウズベクの社会問題は民間がどうこう出来る問題ではない。政府レベルの問題。
【雑貨】
・コウノトリのはさみ
・イカットという中央アジア発祥の布
・食器や刺繍が人気
【その他】
・5~6年前に大統領が変わって海外へ向けての貿易が増え、観光のPRをするようになり、賄賂もなくなった
・スリはいるがEUに比べると犯罪は少ない
・韓国の青年海外協力隊(KOICA)としてたくさん活動していて好意的に見られている
・中国のビジネスマンが多く、中国製の車や建設物が多い
・コロナ前は成田から直行便があった
・韓国経由が人気
・20歳くらいでみんな結婚し、その後すごい太ってしまう
・最近離婚が増えている。我慢ができなくなっている。
・離婚した女性は再婚が難しい
・婚礼期を逃した女性が離婚した男性と結婚する人も多い
・最初にウズベキスタンに来た時は政府へ意見などは言えなかった。スパイがいるかもと発言に気をつけていた
・今は民主的で暮らしやすくなった
・ウズベキスタンに来て国際協力に対しての考え方が変わった。来る前は貧しいイメージだったが、近代的な町並みで道路も綺麗だった。
・オススメの観光地はユルタ(モンゴルのゲルみたいな遊牧民の家)。星空がとっても綺麗。
・根本に「神の望み通りになる」という考えがある
・うまくいかなくても「神が望んでいるなら、次に良いことが起きる」と楽観的に考えることができる
【佳菜さん関連WEB】
You Tube:https://www.youtube.com/c/SilkRoadPartners/videos
ウズベキスタン現地旅行会社:https://srptravel.com/
ウズベキスタン雑貨Online Shop "Rishta" : https://www.srprishta.com/
ツイッター:https://twitter.com/SilkRoadPartner
インスタ: https://www.instagram.com/silkroadpartners/
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佳菜さん、ウズベキスタンのお話をたくさんして頂き、本当に有難う御座いました。日本にとっては未知な国ですが、ウズベク人からは親近感を持たれていると聞いてとっても嬉しかったです。
なによりウズベキスタンの国名の意味が面白いすぎです(^_-)
ウズベキスタンを旅したことがある人から、「国民はとっても親切だった」と聞いたことがあるので憧れの国です。観光もたくさんあるので行かない理由はないです。その際はどうか宜しくお願いします。
佳菜さんとご主人、3人娘との動画は本当に癒やされます(^_-)
https://www.youtube.com/watch?v=tJY-hWRw8o4
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