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【一日一撮】 vol.827 2020/12/22
風の時代。
詳しいことはあまりよくわかっていないのだけれど
新しい時代のはじまりにたまたま海を訪れた。
久しぶりに
見渡す限り人工的なものがない景色を見て、
眩しい太陽を見つめて、風を全身で受けて
とても気持ちが良かった。
自然の中にいる時に
時間の流れがゆっくり感じるのは、
目で追うものが圧倒的に少ないからかもしれない。
日頃見ている街やスマホ画面から流れる情報とは違って、
自然はどこにも逃げないから安心感があって、
じっとしていると力が抜けて一体になれる感覚がある。
ひらすら空と海の青さを見渡して、
砂のザラザラに触れているだけの時間は、
自然との対話であり、自分との対話でもあるのだろう。
きっと太古はこの対話が日常だったのに、
いつしか人々の生活は忙しくなり、
かつての日常が非日常になった。
わたしたちは地球に生きている以前に
地球(や宇宙)に生かされていることを忘れたくはない。
人間優位な偉そうな人にはなりたくないのである。