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"Numb" - Linkin Park; 期待には応えられない【和訳】
目前に迫るLinkin Park来日公演に備えてヒット曲・ライブ定番曲を復習していくシリーズ、今回は「Numb」。2ndアルバム『Meteora』のいちばん最後に収録されている。
こちらも言わずとしれた名曲。親子関係の決別がテーマと言われている。
親の期待に応えなければというプレッシャーから逃げ出したい、自分の望むように生きたいと願う歌詞。
うちも割と親によるコントロールはあったほうかもしれない。いわゆる「毒親」というレベルではまったくないけれども、だいぶマイルドに毒親気味だったと、親元から離れた今、ときどき思う。
子供の頃から大人になるまで、ほとんど母親が望む自分であり続けようとしていた。中学時代は母の望む通り、学内上位の成績を収めることに注力していた。高校も就職も母親の望む進路に進み、それは自分自身の望む進路でもあると思っていた。
大学だけは運良く自分の行きたいところに行かせてもらったけれども、これも母親の信用する母の友人の助言がなかったら行かせてもらえていなかった。
大学卒業後は地元に戻った。母の望む教員の道に進もうとしたが、やはり本心からなりたい職業ではなかったので、なかなか採用試験には受からなかった。
最終的に、知人が持ってきた一般社団法人の事務職の求人を見て、試験を受け、ようやく正職員として安定した生活を遅れるようになった。母も納得の、公務員に準ずる待遇の職場だ。ちなみにその法人、母も専門職として働いている。
そう、結局人生で何かを選択する場面には何かしら母親の影響があったのだ。
10年以上を実家でぬるぬる生活していくうちに、これまで自分の人生を自分で舵取りできていなかったことを自覚し始めた。ミドサーにもなって。
転職活動を始めたことを母に伝えた時、特に反対はされていなかった。マイルドな毒親なので、表立っては反対しないし、一見わたしを尊重してくれているように振る舞う。内心は、10年以上も東京に行きたいと言いながら何もしていなかったわたしが、まさか本当に転職・上京を実現させるとは思っていなかったんだと思う。
転職先が決まって東京に引っ越すと伝えた時になって初めて、母は反対の言葉を口にした。心配なのだと。いやいやアラフォーにもなって心配って。
本音は寂しいのだろうということはよく分かっていたし、祖父母の世話を母一人に押し付けてしまうことになるので申し訳ないと思う気持ちもあった。
けれど、「東京の大学なんかに行かせなければよかった」との言葉だけは正直、すごくショックだった。
申し訳ない気持ちもあるが、この選択はわたしが自分自身の人生を動かすために必要で最適な選択だったと思っている。寂しがってくれている母には申し訳ないけれど、今わたしは幸せだ。だからわたしを東京の大学に行かせたことは間違いだったなんて思わないでほしい。
……ほぼ自分語りになってしまったが、この「Numb」は、そんな自分と重ね合わせてちょっと苦しくなる曲。だけどとても好きな曲だ。
特に初めて自分だけの力で人生を動かすことができたあとの今聴くと、より沁みるものがある。
本当はチェスターの声で聴きたかったけれども、それはもうしょうがないこと。
エミリーの魂のこもった歌唱も素晴らしいので、早くライブで聴きたい。
Numb
I'm tired of being what you want me to be
Feeling so faithless, lost under the surface
I don't know what you're expecting of me
Put under the pressure of walking in your shoes
あなたの望む人間になろうとすることに疲れた
信頼できなくて、水面下で迷っているみたい
あなたが俺に何を期待しているのか知らない
あなたの敷いたレールを歩くプレッシャーに晒されている
Caught in the undertow, just caught in the undertow
Every step that I take is another mistake to you
Caught in the undertow, just caught in the undertow
引き波に流されて、ただ引き波に流されて
俺の一歩一歩が あなたにとっては間違い
引き波に流されて、引き波に流されただけだ
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
麻痺してしまって あなたの存在が感じられない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺は自分の望むようになるんだと
より自分らしく、よりあなたらしくない自分に
Can't you see that you're smothering me?
Holding too tightly, afraid to lose control
'Cause everything that you thought I would be
Has fallen apart, right in front of you
あなたのせいで息が詰まるのがわからない?
強く握りすぎて、コントロールを失うのを恐れている
あなたが俺に望んでいたすべては
あなたのすぐ目の前で崩れ落ちてしまったから
Caught in the undertow, just caught in the undertow
Every step that I take is another mistake to you
Caught in the undertow, just caught in the undertow
And every second I waste is more than I can take
引き波に流されて、ただ引き波に流されて
俺の一歩一歩が あなたにとっては間違い
引き波に流されて、引き波に流されただけだ
そして無駄にしている一秒一秒が耐えられない
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
麻痺してしまって あなたの存在が感じられない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺は自分の望むようになるんだと
より自分らしく、よりあなたらしくない自分に
And I know
I may end up failing too
But I know
You were just like me with someone disappointed in you
わかっているよ
俺はまた失敗するだろうって
だけどわかっている
あなたも俺みたいに誰かに失望したんだって
I've become so numb, I can't feel you there
Become so tired, so much more aware
I'm becoming this, all I want to do
Is be more like me and be less like you
麻痺してしまって あなたの存在が感じられない
とても疲れてしまって、より意識するようになった
俺は自分の望むようになるんだと
より自分らしく、よりあなたらしくない自分に
I've become so numb, I can't feel you there
I'm tired of being what you want me to be
I've become so numb, I can't feel you there
I'm tired of being what you want me to be
麻痺してしまって あなたの存在が感じられない
あなたの望む人間になろうとすることに疲れた
麻痺してしまって あなたの存在が感じられない
あなたの望む人間になろうとすることに疲れた
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