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箕輪編集室コミュニティデザインチームを0から立ち上げた話【3】

初速でふりきれ


前回のお話


黄緑地のバナーが「コミュニティデザインチーム」という名称に変更された。

それと同時にいよいよコミュニティデザインチームの本格的な運用が始まった。
チームの幹となる部分は事前準備で整えた。
あとは枝葉となるチーム内プロジェクトの整備と日々の運営を鼻息荒く進めていくのみ。

チームの幹となる「コミュデザチームにおける3つのステップ」

ステップ①人とつながる→オンライン・オフラインともにコミュニティ作りの基礎となる横のつながりをつくる。

ステップ②人を理解する→他人はもちろん自分自身のことを知り、同時にモデルケースとして実際にあるコミュニティを用いて研究を深める。

ステップ③人と人をつなぐデザインをする→外部の案件も含み、実際にコミュニティを動かし、実践する。


高いコミットメントが求められるステップ③においては、このとき既にサロンオーナーのためのサロン「Salon×Salon」をコミュニティデザインチームで立ち上げて運営するという目玉プロジェクトとして決まっていた。
この「Salon×Salon」プロジェクトを全面的に打ち出し、まずはチームに人を集めることから始めようと考えていた。

そしてたくさんの人が来たときにステップ①とステップ②が整備されていないと、いきなり高いコミットメントが求められる受け皿しかなく人がチームに残らない。

ステップ①とステップ②の整備は急務だった。


横のつながり作りにつながるステップ①では最初の一歩としての「自己紹介スレ」、月1開催の懇親会を開始した。

たかが自己紹介、されど自己紹介。
参加者がそのコミュニティの中で始めてするアクションは自己紹介であることが多い。
せっかくの勇気を振り絞ったファーストステップに対して何のリアクションもなかったら、そのコミュニティに対して不安や拒絶を感じてしまいかねない。
そうなってしまったらもはやそこに居場所はない。

自己紹介コメントには全て返信をすることを自分の中で決めていた。
それも即レスで。

返事が早ければ早いほど自己紹介をしてくれた人の不安に感じる時間が短くて済む。とにかく徹底した。

オンラインである程度の事前情報を得ているとオフラインの場で急速に親睦が深まる。
親睦を深める場として懇親会も機能していった。


実際に手を動かし始めるステップ②では"コミュニティを研究するゼミ"という立て付けで「コミュデザラボ」という場を作った。自分が単純にやりたかったし、面白そうだったから。

そして、コミュニティに関して自分たちで調べたいものを自分たちで好きなように調べる、という自由度の高いプロジェクトにした。
決まりごとは研究テーマ、週1で進捗共有、研究の終了は自分たちで決めるという最低限に留め、あとはプロジェクトリーダーに一任をした。

自由な中で進めるほうが自分ごと化が進み熱量の高い状態が保たれるのでは?という仮説の元のトライアルだった。

結果、プロジェクトには30人もの大人数が集まり、班ごとに分かれて研究を進めるという体制になっていった。
毎週の定例ミーティングも生まれ、オンラインミーティングやSNS上での交流が進み強固な横のつながりも生まれ始めていた。


「コミュデザチームにおける3つのステップ」が整い一斉に勢いよく始まると、チーム全体が盛り上がっている雰囲気に包まれた。
初速でふりきることに成功したのだった。


実際に手を動かしながら3つのことを体感した。

・リーダーが最も熱量高く行動するとその熱が伝播していく。
自己紹介への全レスに加わってくれるメンバーがいた。夢中で行動しているとそこに共感が生まれるんだなーという気づきがあった。

・プロジェクトには終りを作らないと熱狂しない
実は「コミュデザラボ」プロジェクトは1ヶ月ほど路頭に迷う時期があった。プロジェクトの終りが見えず中だるみの状態が続いた。
幸いなことに箕輪編集室ライターチームとタッグを組むことなり、研究内容をメディアに掲載するという座組みができ、それにより「記事化する」というプロジェクトのゴールができたためそこから一気に熱を帯び加速した。
プロジェクトにはゴールとなる目標を設ける必要があり、それがあることで熱狂が生まれるということを学んだ。

・ツイッターでの交流も始まるとマインドシェアがぐっと高まる
これも「コミュデザラボ」での学び。毎回の定例会後にオンラインミーティングで集合写真を撮ってミーティング後にツイッターで共有していた。
そうするとミーティング後もツイッターでのやり取りが続き、それが強固な横のつながりやプロジェクトへのマインドシェアアップに寄与した。
また、そのやり取りをツイッター上で展開すると外の人の目にも触れプロジェクトが盛り上がっているように見える。

多様な受け皿を整えることでスタートダッシュをうまく切れたコミュニティデザインチーム。
さらに勢いを加速するべく一番の肝いりプロジェクトであるサロンオーナーのためのサロン「Salon×Salon」もいよいよ本格始動のタイミングを迎えていた。


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#箕輪編集室 #コミュデザ #コミュニティについて考える


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