子育て体験記-初めての5泊6日子供と離れて学会参加-
はじめまして!
6歳の子どもを育てながら養成校の教員として働いているママです。
今回、“こっとん”さんにお誘いいただき、私が初めて子どもと離れて「5泊6日」という長期での学会に参加した時の体験を書かせていただきました。
産まれてからずーーーっと一緒に過ごし、いつもそばにいるのが当たり前になっている子どもと離れることに、不安と覚悟が入り混じった気持ちで出発しました…。いざ、飛行機に乗り学会に参加すると新しい学びや出会いが待っており、忙しくも充実した時間を過ごすことができました。同時に、離れているからこそ感じた家族への思いや葛藤、自分自身の成長を振り返る貴重な体験でもありました。
この記事では、現地での学会参加を決めるまでの葛藤や覚悟、学会参加中に感じたことや得た気づき、帰宅後のエピソードまでリアルな体験をお届けします。学会や研究に興味のある方や、仕事と育児を両立している方に、少しでも共感や参考になる内容になればうれしいです。
現地での学会参加すべきか、やめるべきか
「第8回アジア太平洋作業療法学会(APOTC)」、「第58回日本作業療法学会(OT学会)」の演題採択が決まり、最初に考えたのは「現地で参加できる…?」という不安と戸惑いでした。産まれてからずーーーっとママにべったりの子どもにとって、ママがいない状況に寂しい思いをさせるのでは、夜寝られなくなるのでは、という思いが頭をよぎりました。そして、それ以上に心配だったのが「私自身が寂しさに耐えられるか」ということでした。今回の学会は例年と異なり、国際学会と国内学会の同場所開催であったことやAPOTCが現地参加のみであったこと、指導した学生の初めての国際学会発表があるなど、現地で参加したいという思いと、子どもを離れることの寂しさと不安の中、“参加すべきか、やめるべきか”で悩み続けました。
ママと子どもの覚悟
そんな私を見かねた主人は「ママの時間も大切にして。子どもは大丈夫だから行ってきな。」と背中を押してくれるだけでなく、「ちゃんと説明すれば分かってくれるよ」と子どもと話し合ってくれました。2人の話し合いの後、「ママ、お仕事行ってきて。寂しいけど待ってる。」と涙ぐみながら話す子どもの姿に覚悟を感じ、ママもしっかり参加して来よう!と覚悟を決めました。その瞬間、「今回の参加で、私だけじゃなく子どもも何かを得られるきっかけになって欲しい」と思わずにはいられませんでした。
参加を決意した後は、学会のプログラムを確認したり、会えていなかった友人と会う約束をするなど、久しぶりの1人の生活に嬉しさと不安を抱えながら準備を進めました。子どもと一緒にカレンダーを見ながら帰ってくる日を確認したり、ビデオ電話の約束をしたりと、子どもと一緒に学会参加に向けて気持ちの整理をつけていきました。
家族と一緒に決めた学会参加
私ひとりの判断では学会参加は決められませんでした。主人と子どものおかげで一歩を踏み出すことが出来ました。現地で学会参加を決めるまでには、たくさんの葛藤と不安がありましたが、それ以上に主人のサポートと子どもの覚悟を感じることができました。子どもと離れる時間に不安や葛藤を感じずにはいられませんが、その分、この期間で自分自身も成長したいと強く思いました。
この決断に至るまでの葛藤は、きっと同じような状況にいる方々にも共感いただけるのではないでしょうか。次回は、いよいよ出発から学会参加までの様子をお届けします。