見出し画像

勝手決算:UUUM/マネージメントから統合プランニング企業へ変身中。

UUUMの決算を見てみようと思います。

コロナ禍でTV受像器でyoutube見る機会は格段に増えて、TV番組そのものを見ている時間よりもはるかに長くなったような気がします。レコメンドの精度はアマプラとかに負けている気もしますが、7~10分の尺が生活に密着している気がします。

UUUMと言えば有名クリエイターを抱えるマネージメント企業の色彩が強い気がしますが、直近のIRを見る感じではマネジメントに注力しているだけでは厳しいので業態変換を狙っているようなイメージです。

花札売っていた任天堂がアソビ中心にゲームなどに展開していくようなイメージを受けました。


サマリーです。

画像1

何パーセント渡しているのかは不明ですが、粗利率が25%くらいで思ったよりも低い気がします。どこにそんな販管費を使っているのか、15億と粗利と同じくらいに使っています。コロナでクリエイターを支援、投資みたいなことが書いてありましたが、結構リスキーな感じです。キャッシュで40億くらいしかないので、攻めるなーという感じですかね。

画像2

通期のサマリーです。売りも総利の伸ばしてますが、販管費が一時的に増えたのかキャッシュが出て行っています。

画像3

基本はマネジメントで稼いで、もう1本の柱がTU広告による収入のようです。TUのほうも19年くらいから安定的に10億超稼いでいるようです。

画像4

上記は粗利です。クリエイター向け支援金(コロナ)を拠出したことで、前年比より下がっています。が。19年までの伸びは感じられず、頭打ち感否めません。1回お仕事しましたが、ちょっとアレなので、客離れ、AG離れを起こしているのかもしれません。

画像5

従業員数の推移も載っていました。SUっぽいです。

現在は500名ほどいるようですが、Qで20~30名もいれているのでガバナンスや教育が心配です。。伸びている産業なので、一定の雇用が確保できるのかもですが、、、

画像6

ランキング上位にもどんどんTV界隈の芸能人が増えていきそうです。

TVを追われた人、事務所を離れた人、いろいろ過去はありますが、YTという収益源にたどり着いています。フリーの放送作家+コロナで稼げない映像会社の若手+TV芸能人。今後の上記の順位に地殻変動があることは間違いなさそうで、そうなった時に以前のようなマネジメントありきの収益は難しそうです。

画像7

このスライドは結構いいことを言っていました。

「検索からたどり着くのではなく、自分の好きなチャンネル(発信者)のコンテンツを優先して見る時代に。」

デジタル動画の黎明期から地べたで感覚を磨いているUUUMだからこそのコトバだなと思います。インターネットは本来情報の格差を埋めるもので、広くあまねく情報にタッチできるのが優位性だったと理解してますが、その実、「自分の好きなものしか見えなくなる」というアルゴリズムにあることですね。投票行動も、お買い物行動も自由意志ではなかったという。


プロクリエイターや、そもそもTVで知名度が高い人達が力強く降りてきた未来をすでに創造しているからか、多角的な展開を検討しているようです。(本心はわかりませんが)クリエイターの為に多様な収益を確保するPFになるとしています。YT単体のマネジメント会社から、マルチプラットフォームの統合プランニング型への変身。うまくいくのか見ものです。

画像8

画像9

最後までありがとうございます。

UUUMの現在地点と未来予測をしることで、隆盛を極めている動画広告の一端を見ました。

いいなと思ったら応援しよう!