言葉は人を救うんだ
社会人2日目、混んでいるけれど学生の頃に体験した程の満員電車はなく、いつもと違う春を感じながら通勤していた。
初日こそ緊張していたものの、お気に入りの音楽を聴いて、後は遅延などありませんようにと願い、社会人を既に日常として受け止めていた。
正確にいえば、日常として受け取るしかなかった。
卒業式がなくても、打ち上げが出来なくても、遊びの予定がなくなっても、それでも春はやってくるし、大人になる。
乗換駅で電車を待っていた。
乗るべき電車を探して、電光掲示板を見た。
新生活を迎える人々へのメッセージが流れてきた。
ぼーっと眺めていたけれど、不覚にも泣いてしまった。
マスクをしていて良かった。
本当は不安だったことに気がついた。
同期のほとんどは自宅待機、入社式はひっそりと、静かなオフィス。
慣れないヒールにいつもと違う電車。
先の見えない未来と、子どもでいることの諦め、新生活だから晴れやかな気持ち!と思わないと、きっと不安で押しつぶされそうだったのだ。
メッセージには「自分らしく」という言葉もあった。
きっと今日でなければ自分らしさってなんだろうと頭を悩ませていた言葉。
今日は、素直にエールとして受け止められた。
とても嬉しかった。
SNSでも、多くの人が #新社会人へ メッセージを書いていた。
昨年までは気にもとめなかったメッセージ。
こんなにも知らない人たちに励まされると思っていなかった。
駅員さん、メッセージをありがとう。
そして、こんな時でも電車を動かしてくれて、ありがとう。
―――
言葉で救われること、確実にあるなあ。
私が単純なだけかも…。
でも、誰かひとりにでも届くのならば、私も書き続けよう、伝え続けよう、今日改めて思った。
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