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休日前夜(スキーとダンス)/day18
2023.02.07~03.23までフィンランドに滞在しています.
【day18】2月24日(金)の日記です.
新たな滞在先に来て,初めての金曜日.
2日ほど前のこちらに来るときの車で,「今度スキーに行くけど,みんな一緒に来る?」みたいな誘いがあり,ノリで「行く!!」と答えていて,それはいつなんだろうとずっと思っていました.
すると,仕事中に,滞在先のリーダー的な人が,「今日の夜,みんなでスキー行くんだってね!」とのこと.今日出発!!???置いていかれるわけにはいかない!という強い思いのもと,聞き込み調査を開始.
ベテラン滞在者Gさんによると,「スキーウェアが4つしかないから4人限定.行く感じらしいけど,誰が中心かは知らない.私は今日はジャム(後述)に参加するよ!」
滞在者SさんとWさんのカップルは,「今日行くよ!Iさんが仕切っているから,行きたいならIさんに聞いてみたら?」とのこと.
早速Iさんに連絡を取ると,「全然いいよ!17:30くらい出発かな」との返事.よくわからないけど,スキー旅行で外泊とかするのかなぁと思い,リュックサックをばっちり用意して待機.17:30にIさんがやってくると,
S&Wのカップル「今日は気分じゃないから,明日にする」
Iさん「じゃあ今日は(私)さんと,他に行く人いる?Cさんはどう?」
Cさん「行く!」
といった流れに.スキー旅行をする気分でいた私は,そんなに気軽に日程変えられるものなんだ?どこでやるんだ?泊まらないの?車で行くのか?と疑問しかない状態.
結局,ベテランコーディネータIさん(フランス),私より2日長く滞在しているCさん(スコットランド),私(日本)の3人で行くことに.
クロスカントリースキー
道具の準備
滞在先は大きな組織で,スキー用具も借りることができました.ブーツのサイズが合うものを選び,板とスティック?を持ち,いざ出発.
スコットランドから来ているCさんは,滞りなく英語が話せます.彼女の話によると,「スコットランドは,現在英語が国の言語になっていて,スコットランド語を話す人はいない」とのこと.
ベテランコーディネーターIさんも,海外を飛び回っている系のひとで,英語が堪能.また,英語にフランス語の特徴が出ていて,聞き取りづらい.少し調べてみると,以下の通り.確かに,helpは「えるぷ」と聞こえます.
フランス語の発音で特に特徴的なのが、”R”と”H”です。“Ra” は「ハ」”Ha”は「ア」の音になるのです。
このように,英語ができる二人と一緒だったので,英語があまりできない私は,スキーの情報も聞き取れないし,二人の会話にもついていけない状態.
スキー開始地点まで
荷物を持って外に出ました.車まで歩いていくのかなと思ったら,車を通りすぎて,ずんずん進んでいく.すぐに車に乗ると思っていた私は手袋もできないまま,15分くらい,とにかく迷子にならないよう,おいていかれないように,ひたすらついていきました.
クロスカントリースキー開始!
父の影響で幼少期からスキーに慣れていた私は,スキー板への靴のはめ方,スティックの持ち方,滑り方,重心移動の仕方をなんとなくわかっていたので,すんなりできました.スコットランド出身のCさんは,雪上のスキーは初めてなようで「早すぎ!どうしたら遅くなる??!!!」と,転んでは叫んでいました.(ちなみにスコットランドには,「ドライスキー」なるものがあるようで,崖から人工的な坂を作り,カーペットをひき,その上をすべるらしい)
湖到着
現在滞在中の組織は,湖を所有しています.冬は凍っていて,陸と湖の境目もわかりません.湖なので坂もなく,ただ歩くような,スケートをするような,滑るような感じで進んでいきます.二人は話がはずんで楽しそうに会話していましたが,私は少し距離を取り,一人で広大な自然を見ながら,ひとりで散歩しているときのように,考え事をしました.
考えたこと,感じたこと
・気持ちよさ
周りには誰も何もいなくて,雪だけが私を囲っていて,遠くに黒い木の塊とわずかな家の光がありました.脳みそが綺麗に,体が軽くなって力が抜けるような気持ちよさでした.
・自然が身近にある
初めに述べたように,私にとってはスキーに行くことが一大イベントで,数日前から準備をして,泊まり付きで行くものだと思っていました.(キャンプなどのアウトドアも同じ感覚.)でも,ここでは,雪,自然,雪遊び,スキーは,住んでいる隣でできることであり,こんなに簡単に自然の中で一人になれるのかと感動しました.
・住みたい
もともとその思いはありましたが,より強くなりました.
カードゲーム
スキーから帰ってきて,共有キッチンでご飯を食べていると,「カードゲームとかする?」というお誘いが.おしゃべりで元気なGさん(ハンガリー)と,ゲームの知識豊富なCさん(スコットランド)とトランプをすることに.
Cさんが,scabby queen を提案.説明を聞いていると,日本でいうババ抜きの,ジョーカーをクイーンにしたバージョンであることを理解.3回やって,3回とも負け.シャッフルの仕方で競ったり,表情でクイーンが移ったことがばれたり,言語の能力関係なく,爆笑して楽しみました.
次にやったのは,7枚の手札の番号や図形をそろえていくゲーム.途中で,Cさんに電話がきて体積.その間に,Gさんと一緒に,Gさんと私の手札を完璧に揃えるといういかさまを実施.こちらもかさま中に二人でげらげら笑って,楽しかったです.
ジャム(ダンスパーティー的な)
Rさん(ロシア)と,Vさん(フィンランド)が「ジャムにいく」とのことで,トランプをしていた陽気で元気なGさんもジャムに行くことに.ジャムと聞いて,「ジャズ?音楽を流すとは言っていたけど?なんだ?」と疑問のまま,とりあえず私もついていくことに.
ミュージックルームへ
着いたのは,ピアノ,ギター,ドラム,更にはホッピング(ぴょんぴょん跳ねるもの),フラフープ,よくわからない筒や着ぐるみなどがおいてある部屋.
Rさんに「ピアノ弾ける?」と聞かれたので,「弾けないけど……」と言いながら,猫ふんじゃったをひいたら,「感じるままに弾けばいいんだよ」とのこと.
ミュージック開始!
Gさんが音楽を流す.それに合わせ,思い思いに体を動かすといった感じらしくて,私以外の3人は近くにあるフラフープやカウボーイの帽子などを使いながら,自由にダンスをしていました.
私に関しては,初めは音楽に合わせて体を揺らしたり,足で刻んだりするくらいで恥ずかしさがありました.他の3人が自分の表現に集中している姿を見ていると,だんだんと気が楽になり,いつのまにか体全体で,部屋中を歩き回り,音楽や空気感を楽しめる状態になっていました.たまに,RさんやVさんと目を合わせたり,一緒に踊ったりもしました.Rさんが初めに言っていた「感じるままに弾けばいいんだよ」という言葉を思い出しながら,感じるままにピアノも弾いていました.
考えたこと,感じたこと
こういう楽しみ方があるのかという発見と,楽しめた自分がいたことに嬉しくなりました.誰にも見られない,自分が納得のいく表現をすることは楽しくて,それをしてもいいんだという驚きもありました.(日本だと,周りの目が気になる.良くも悪くも,他人をよく見て自分の行動を変化させる日本の風潮がそうさせるのかなと思ったり.)
読んでくださってありがとうございます.話したいこと,聞きたいこと,メッセージなど,なんでもお気軽に連絡してください!では!
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