
面白セクシーな名脇役ジェニファー・クーリッジのスタンドアップ
コメディエンヌが大好きです。そうすると、やっぱジェニファー・クーリッジは外せませんよね。どこでも同じような役で出てきて、笑いを作っていく、気になるコメディエンヌですね。気になりませんか?

Thibault from Paris, France - Cropped version of Flickr version: https://www.flickr.com/photos/titi64/6873981912/, CC 表示-継承 2.0, リンクによる
『NYボンビー・ガール』
『NYボンビー・ガール』っていうセクシーコメディなテレビ番組がありまして、以前スカパーでやってて、とても面白かったです。
特に、主人公が女性2人なんですね。
原題は「2 Broke Girls(二人の壊れた/破産した女の子)」なんですが、主人公が女性のコメディってなかなかなくて、どうしたって男が主要人物として絡んできてですね、なんかステレオタイプな話になって女性が意思を発揮せず、ハツラツとしない話が多いと思うんですよ。
その点『NYボンビー・ガール』は、女性の主人公2人が意思を発揮してがんばるコメディなんです。そーゆー意味でも面白かったです。
そこに準レギュラー出演して存在感を発揮していたのがジェニファー・クーリッジです。いつでも、どこでも同じような役で出てきて、笑いを作っていくコメディアンヌっぷりが素晴らしかったです。
ジェニファーと言えば、美人のような、そうでもないような、スタイル良いような、そうでもないような、でも妙にセクシーな、ファニーなオバサンの演技が天下一品な女優さんですね。
ほぼそんな役柄でどんなテレビ番組や映画にも出てきます。「米長流急戦矢倉」一辺倒で戦ってるのに、対戦相手はそれをわかっていながら、対応できない、みたいなもんですね。それでも笑わせてくれるわけですから、もう名人芸です。
ジェニファー・クーリッジのスタンダップ
そのジェニファーがスタンダップ・コメディをやってる動画がありました。面白いです。ニューヨークにある伝説的なコメディ・ナイトクラブ「Comix」っていうとこで、なんかの時に披露されたものみたいです。
わたし英語できないので推測ですが、ジェニファーは、ニューヨークのことも、ニューヨークの人のこともほとんど知らない、と。ニューヨーカーってのは、きっと野次る人が多いでしょ?と。だから、今夜練習してみますっつって、客に野次ってもらい、その応答の練習を始めます。
同じ時同じ場所だと思うんですが、もう一個スタンダップをやってる動画があるので、ご紹介します。奇妙で面白いです。
わたし英語できないので推測ですが、ジェニファーがハリウッドで最初に得た仕事は、米国で1982年に公開されたメリル・ストリープがオスカーを獲った『ソフィーの選択』だ、と。私の出た場面覚えてるでしょ?すごく短い場面だけど、今から再現すっから。という流れです。
ちなみに「『ソフィーの選択』に出てた」ってのは、ジョークです。なんだよ。DVD買って見ちゃったよ(T_T)出てねーよ(T_T)つか、↑こんな場面さえねーよ(T_T)
ジェニファー・クーリッジ本来の話し方
ジェニファーのスタンダップ見て、面白くて、彼女にとても興味持ちまして、この人は普段どーゆー話し方をするんだろう、と。で、探したところ、次の動画を見つけました。
『NYボンビー・ガール』のキャストが一堂に会して舞台に並んでインタビューを受けています。
インタビューアーが、『NYボンビー・ガール』でジェニファーが演じているソフィのアクセントをどうやって見つけたのか尋ねます。
ジェニファーは、30年前くらいの話だけど、大学の頃の知人で、とっても美人でスーパー・モデルみたいだった人を参考にした、と答えます。笑えます。
↑この動画見て笑ったと同時にちょっと衝撃受けました。ジェニファー・クーリッジってこーゆー人なのか、と。
まず、やはりテレビや映画で見るジェニファーのキャラクターというのは、彼女自身が、かなり誇張して作り上げたものなんだ、と。普段は知的な人なんだろうな、と。話し方とか見ると。
また、不必要にセクシーな格好してますが、これもご自分の決まり事なんだろうな、と。ユニフォームっていうか。
このインタビューには『NYボンビー・ガール』の主演2人カット・デニングスとベス・ベアーズも当然出席してて、この2人も作品の中ではかなりセクシーなので、露出の高い衣装着ても良いとこですが、みんなインタビュー受けるっていうことなのか、何なのか、落ち着いた服装してます。
そんな中で、あえてジェニファーだけがお色気満点でいるわけです。
上述のスタンダップ動画でもお色気満点な格好してますよね。ですから、きっとユニフォームなんですね。何かに出演する際の正装というか。
いや、そらもう、素晴らしいですよ。ニセ乳だとはしても谷間を存分に見られる一方で、なんつーかな、仕事をする人として、プロとして感銘を受けます。ご自身の役割を、おわかりになってる、と。
だから、たぶん、あんまり筋トレとかもやんないんでしょうね。やんないというか、やり過ぎないんじゃないですかね。↑あの動画にあるような、締まってるような締まってないような体は、きっと苦労して作り上げてるんですよ。
もう一つ、一番ビックリしたのは、この人はかなり実戦で経験を積んだ人なんだな、と。
上記動画の小話のパンチライン(落ち)のとこで、ジェニファーは待ってますよね?出演者や会場が静まるタイミングを待って、パンチラインがスパッと通りやすいタイミングで声を出し始めてます。
あぁ、この人はスゴイ、と。
で、さらに興味を持ちまして、若い頃はどーゆー演技をしてたんだろうと、探して見てみました。
1993年『となりのサインフェルド』のジェニファー
日米のウィキペディアを読んでみますと、ジェニファーが出演している一番古い作品は『となりのサインフェルド』の1エピソードです。1993年に放映されたシーズン5のエピソード9です。
この『となりのサインフェルド』がですね、米国の国民的コメディ・ドラマでありながら、日本ではあんまり知られていない作品です。私も知りませんでした。
主演のジェリー・サインフェルドが、米国で人気あんですよね。すごく。今でも。が、ナニが面白いのかよくわかんないんすよ。NETFLIXで、ジェリー・サインフェルドのスタンダップとかトークショーとか字幕付きで見られるんですけどね、どーもよくわかんねーなー。
で、『となりのサインフェルド』シーズン5のエピソード9見てみますと、確かにジェニファー出演してます。でも、私達の愛するジェニファーではありません。普通です。普通の美人です。胸もなく、セクシーもなく、笑顔もなく。
ついでですが、もう一人出ている女性は若き日のリサ・エデルシュタインですね。『Dr.HOUSE』の院長・医療部長リサ。可愛い。
面白セクシーな名脇役の誕生
たぶん、ですが、ジェニファーは若い頃の活動でご自身の限界を悟ったんじゃないすかね。
美人だけど、驚くほどの美人ではない。
顔がキツいし、背も高いので、役柄が限定される。
結果、俳優として、自分独自の居場所みたいなのが作れない。
等々、そーゆーことを。
推測ですよ。まったくの推測ですが。
そこで、ジェニファーは、自分を作り変える決心をしたんじゃないすかね。戦略的決定、と言いますか。
豊胸して、体の露出を高めよう、と。
そして、バカバカしいセックス・コメディの傑作映画『アメリカン・パイ』のステファーのママとしてブレークします。
さらに、そこに留まらず、その後は、作り笑顔と高めの声を操って、面白感を追加していった、と。
素晴らしいですね。素晴らしいです。
自分を作り替えて面白セクシーな名脇役になったわけですね。
ま、わたし英語できないので、ほとんど推測なのが恐縮でありますが。